中野京子のレビュー一覧

  • 「絶筆」で人間を読む 画家は最後に何を描いたか
    中野京子さんの文章は硬いのに、画家への愛と賞賛に溢れていてとても読んでいて熱くなる。
    題材としてはゴッホが一番面白かった。これほどまでに書簡が訳されたり、小説、舞台、映画になった画家はいないと書かれていて、いままで考えたことがなかったけれど確かにピカソやダヴィンチ、日本の画家よりもゴッホ本人にもスポ...続きを読む
  • 名画と読むイエス・キリストの物語
    絵画、地図、人物一覧があり、非常に読みやすい。内容か理解しやすい。
    ヨーロッパの美術館には必ずキリスト教の宗教絵画があるので、ヨーロッパ旅行の前に読むのがオススメ。
    宗教絵画はかなり多くあるけれども、内容に興味を持たないと、印象に残らないので。
    忘れた頃に、ヨーロッパで美術館に行く前に、持ち歩くか読...続きを読む
  • 怖い絵 泣く女篇
    歴史の勉強になる。中身が充実している。
    趣味悪い類の本ではあるが、嫌いではない。
    こういうものの言われや裏話は好き。

    また、せっかちな自分にとっては、
    ゆっくり絵画を鑑賞できて、歴史も学べて良かった。
    やはり日本史より世界史が好き。
  • 美貌のひと 歴史に名を刻んだ顔
    読書記録です。

    表紙の絵は「北方のモナリザ」と異名をとる『見知らぬ女』。画家、クラムスコイが名付けたタイトル。でも、展覧会で来日した際に日本人が『忘れえぬ女(ひと)』とタイトルを付けたらしい。誰か知らないけど、すごい!画家が描いた時期からすると「アンナ・カレーニナ」のアンナの可能性もなきにしもあら...続きを読む
  • 美貌のひと 歴史に名を刻んだ顔
    久しぶりに中野京子さんの新刊を読んだ。面白くて、あっという間に読めた。表紙の絵から、アンナ・カレーニナを読んでみたくなる。
  • 美貌のひと 歴史に名を刻んだ顔
    「怖い絵」シリーズで有名な中野さんが、古今男女を問わず、「美しい」容貌を描き出した絵画とそれをめぐるエピソードを紹介するエッセイ集。面白かったです。
  • 名画で読み解く イギリス王家12の物語
    イギリス王家について絵を見ながら学べる。
    ロンドン塔に行く前に読んでいたらなお良かっただろうな、と思うものの、まだ興味がある時期。イギリスについて知りたい、そういうタイミングだからということもあるが、購入後ほぼ一気読み。同シリーズの他三作も読みたい。
  • 名画で読み解く イギリス王家12の物語
    イギリス王家編。怖いですね〜。でも興味深いですね〜。歴代の王様、女王様の肖像はとっても美男・美女に描かれているのだな。
  • 名画で読み解く ロマノフ家 12の物語
    世界史の流れが苦手だった私でも、スイスイと読めて楽しめた。2冊めを読んでつくづく思うのは、王になるために王の息子、娘、ひいては縁者、それに続く利害関係者までが繰り広げる血みどろの戦いの悍ましさ。大国の王になるというのは本当に大変なんだなぁと思った。
  • 印象派で「近代」を読む 光のモネから、ゴッホの闇へ
    西洋画や印象派について、知識が全くなくても読み進めることができるわかりやすい本。
    代表的な絵のポイントも簡潔に書かれていて面白い。
  • 怖い絵 泣く女篇
    表紙の「ジェーン・グレイの処刑」の解説からどんどん読み進めてしまう。絵の隅々まで描かれている内容そして絵が描かれた背景など、解説を読んで始めて知ることばかりでとても面白い。
  • 危険な世界史 運命の女篇
    世界史に登場してくる女性や映画や舞台のモデルになった人の解説本です。
    映画が見たくなりました。
    やっぱり中野さんの文章力のせいかな?
  • 名画で読み解く ロマノフ家 12の物語
    概ね300年間に及ぶ、ロシアのロマノフ朝時代に関して「絶好の入門書」となっていると思う。「ロシア史?」と多少なりとも関心が在る方には強くお薦めしたい感の一冊だ!

    本書では、各節の導入部で画を紹介している。絵画作品に関しては、史上の出来事や言い伝え、伝説の様になっている事件等に題材を求めたモノや、君...続きを読む
  • 怖い絵 死と乙女篇
    相変わらずの面白さで2日足らずで読み終わりました。
    一番印象に残ったのは、ヨルダーンスの『豆の王様』。現代を生きる私たちはハレとケの境目が曖昧になっている、という著者の見解を読んでからこの絵を見ると、確かにここまで我を忘れて酒を飲むこともないな、と感じます。
    表紙を飾るレーピンの『皇女ソフィア』もイ...続きを読む
  • 名画で読み解く ロマノフ家 12の物語
    いや、見つけたら読んでしまう。

    これは良かったな。今までロシアって自分の中でブラックボックスだったんだよね。ドストエフスキーの話に出てくる貧乏な家庭の描写はすさまじいんだけど、本当にこんなに貧乏だったのかとか、何でこんなにこの国は秘密工作だのスパイだの暗殺だのなんだか穏やかじゃないことがまかり通り...続きを読む
  • 名画と読むイエス・キリストの物語
    読みやすくわかりやすい本だった。1点1点の絵の解説というより、イエス・キリストの物語の挿絵に名画が使われているという感じで読み進めやすかった。
    取り上げられているエピソードは知っていることが多かったが、それを画家はどう描いたか、その背景としてそれを描かれたころには、一般的にどのようにとらえられていた...続きを読む
  • 怖い絵 泣く女篇
    怖いよー。
    でも面白いよー。
    著者の博識と洞察力と文章力でとても興味深く読ませてもらった。
    特に怖かったのはカレーリョ・デ・ミランダの『カルロス二世』
    妙に生白い男が立っているだけなんだけど、初めて見たときゾクッとするほど怖かった。
    その男の背景を教えてもらうとまたさらに怖い。

    テレビやネットの演...続きを読む
  • 怖い絵 死と乙女篇
    中野京子が名画の背景を主観と批評を交え読み解いていくシリーズ第三弾。
    正直絵画にはそこまで興味がなかったのだが、時にユーモアたっぷりに、時にエスプリを効かせ、時に辛辣な観察眼を発揮し綴られていく文章は名人芸の域。当時の時代背景や風俗と巧みに絡め、作者の人生や心情をも投影させるような文章は読みやすく面...続きを読む
  • 印象派で「近代」を読む 光のモネから、ゴッホの闇へ
    印象派絵画を、時代背景をもとに解説していく。社会や政体の変遷であったり、工業化と貧富の格差であったり、男女間の事情や社会的立場であったり、確かにその背景を理解すると、絵画の鑑賞に深みが増してくる。取り上げられるのは、有名な絵画ばかり。26作品はカラーで、1000円でこの内容なら納得だ。非常に楽しく読...続きを読む
  • 美術品でたどる マリー・アントワネットの生涯
    カメラのない時代、記念写真代わりになるのは「絵」だが、誰でも描かれるものじゃない。相当な財力と描かれるのにふさわしい家柄が必要だ。

    そんな条件を満たしていたのが、マリー・アントワネット。父親は神聖ローマ皇帝フランツ1世、夫はフランス国王ルイ16世。文句なしの家柄と財力を背景に、幼少から死の直前まで...続きを読む