中野京子のレビュー一覧
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本を読む面白さとアートの面白さを教えてくれた本。大塚美術館に行ったとき、この本に載っている怖い絵を元にしたツアーがあったけど、当日知ったのでツアーに参加できず、本を買ったらどっぷり美術館の沼にハマることになった。
大塚美術館も大変素晴らしい美術館なのでみんな四国に立ち寄ることがあれば行ってみて。Posted by ブクログ -
タイトルのとおり有名な疫病・天災・戦争について絵画を使って歴史を説明されている。説明がわかりやすくて世界史に詳しくない人でも理解しやすいし、説明が簡潔でボリュームが多すぎないため読みやすい。
ただし紙の本では絵画の印刷が見開きにまたがる場合に間が見えづらいのが残念。絵画の解説で見開きの合間の見えない...続きを読むPosted by ブクログ -
ハプスブルク家、ブルボン家、この辺りの西洋史がすごく好きで、中野京子さんとあいまってとても面白く、このロマノフも気になっていたのにずっと読めていなかった…思いがけず後輩が貸してくれて、久しぶりに読んだ中野京子の名画と歴史、相変わらず切れ味抜群で面白い!
作者の他の本で知っている部分もあったけど、今の...続きを読むPosted by ブクログ -
エリザベス女王の崩御とチャールズ王の即位のタイミングで読んだ。イギリスを中心とした王室の歴史が、肖像画を見ながらダイジェストで学べて、興味深かった。
複雑な家族構成、他の国の王室との国際政略結婚、身内ですら脅威になり幽閉したり暗殺したりと、ドラマチックだ。
有名な人しか知らなかったが、歴代の王や女王...続きを読むPosted by ブクログ -
怖い絵とコラボしたプラネタリウムに行ったことで、ひさしぶりに中野先生の御本が読みたくなり再読しました。
西洋画を見るのがとても好きですが知識は殆ど0、難しい本が読めない私でも楽しめます。まるで推理小説やゴシップを見ているような気分で絵画を鑑賞することができます。
グロスの項で「時代が求める才能と...続きを読むPosted by ブクログ -
会話形式なので、語尾にしょっちゅう!が付いてテンション高めな早川さんと冷静な中野さんの差が面白い。
編集者の友人のゲイの方によるそっち方面の解説も必見。Posted by ブクログ -
面白かった。先日読んだ「残酷な王と悲しみの王妃2」に重なる部分もあり、興味深かった。
知っている絵がイリヤ・レーピンくらいしかないのが残念。でも彼の「イワン雷帝と息子」や「公女ソフィア」は圧巻だし、エピソードも凄いので忘れられない絵だ。ロマノフは他のブルボンやハプスブルク、イギリスと違って、よく言え...続きを読むPosted by ブクログ -
ある種、オランダの歴史書。オランダ人画家の作品解説を通し、当時のオランダの世相・風俗を伝えている。
宗教画が発達したカトリック国家(カトリック教会は絵画の大口発注者)と異なり、簡素なプロテスタント国家であるオランダで何故著名な画家が多数輩出されたのか。勉強になった。Posted by ブクログ -
とにかく分かりやすくて面白い。テューダー朝、スチュアート朝、ハノーバ朝と変遷したイギリス王室の歴史がよく分かる。現在のウィンザー家はハノーバ家がドイツ系であるために第一次世界大戦後、邸宅があるウィンザー城にちなんで家名変更したなど知らないことばかり。イギリスとドイツの関係の深さには驚くばかりだった。...続きを読むPosted by ブクログ
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中野京子さんの本は、膨大な歴史と芸術に関する知識をテーマ縛りで解説してくれるので大変わかりやすく面白い。
この本も、王と女王の関係をテーマにオムニバス形式でまとめられている。
プリンセスと聞いてディズニー映画を想像したらとんでもない。
ハプスブルク家の血縁結婚、幽閉される王女、イワン大帝の顔の...続きを読むPosted by ブクログ -
世界史、西欧の歴史
複雑に絡み合い栄華を紡ぐ。
代表的なハプスブルク家の物語を中野京子さんが語るこの書。
史実に基づき淡々と語るものの中には、なかなかレアなものもあったり、何より語り口が毒舌混じり。
そこがたまらなく好きだしより興味を持つ。
ハプスブルク家はマリアテレジア、マリーアントワネット、エ...続きを読むPosted by ブクログ -
つい最近、ミュージカル『エリザベート』を鑑賞したこともあり、フランツ・ヨーゼフがパルスブルク家最後の皇帝だったのは衝撃的だった。
また、絵の描き方から画家の考え、モデルの印象などが込められているのだと分かり、とてもいい勉強になった。Posted by ブクログ -
絵の実物をたくさん入れてくださってありがとうございます!中野京子先生の本全部読みたい!
浮世絵は印象派ほどはやらなかった、版画だし紙は保たない、なにより宣伝が下手…etcPosted by ブクログ -
キリスト教について浅い知識しかないけれど、なぜだか興味はひかれる私のような人に向けて書かれた一冊。
著者の方はあとがきで「自分はキリスト教徒ではない」と書かれていて、それがこの本の良さを生んでいると思う。もし敬虔なクリスチャンの方が同じテーマで本を書いたら、神の子ではなく人間としてのイエスにここま...続きを読むPosted by ブクログ