【感想・ネタバレ】人間はなぜ非人間的になれるのかのレビュー

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Posted by ブクログ 2014年10月30日

[ 内容 ]
「人間」とは、自由で平等な近代社会を作るための発明品だった。
そして、それは理性的で主体性をもつ個人のはずだった。
ところが、巨大化し機械化する都市の孤独のなかで、この人間たちは気づかされる。
「理性と主体性のある「私」なんて嘘だったんだ!」このときから「人間」は「非人間的」な存在へと...続きを読む急速に劇的に変貌していった。
「自由な個人」から「全体主義的な群衆」へ、「理性的な主体」から「無意識に操られる客体」へ。
何がどうして起こったのか。
壮大なスケールで描きだす「非人間」化の歴史。

[ 目次 ]
序章 アウシュビッツへの旅
第1章 全体―個から全体へ
第2章 無意味―アヴァンギャルドからファシズムへ
第3章 未開―岡本太郎「太陽の塔」の謎
第4章 無意識―理性から狂気へ
終章 幼年期の終わりを越えて

[ POP ]


[ おすすめ度 ]

☆☆☆☆☆☆☆ おすすめ度
☆☆☆☆☆☆☆ 文章
☆☆☆☆☆☆☆ ストーリー
☆☆☆☆☆☆☆ メッセージ性
☆☆☆☆☆☆☆ 冒険性
☆☆☆☆☆☆☆ 読後の個人的な満足度
共感度(空振り三振・一部・参った!)
読書の速度(時間がかかった・普通・一気に読んだ)

[ 関連図書 ]


[ 参考となる書評 ]

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Posted by ブクログ 2015年11月15日

人間は、人間でありたいと願い、自由を手にし、それを万人が行使した結果群衆となる。群衆は歯車であり、機会的であり、代替可能であり、非人間的になれる環境となる。

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Posted by ブクログ 2012年02月20日

自由と平等のもとに権利と義務を果たす理性を持った普遍
的「人間」というのはたかだか18世紀西欧に概念として造られたものであるにすぎない。そしてその後の歴史はアンチテーゼとしての「非人間」的な現象や行為との往復によって彩られ、戦争や革命、収容所が、主体的な個人のロンリネスの逃げ場としての全体主義によっ...続きを読むて起こったのをはじめ、無意識や無意味、未開への知的関心が「人間」世界を大幅に揺さぶってきたのだった。
いまや、複製の大量消費の中に埋没させられている「人間」を解放するすべはあるのか?
あらゆる領域を横断する統合知と臨床的知の双方向からのアプローチのジャンプ・アップに活路を見いだしたい。

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