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ピュリッツァー賞受賞の医師による『がん』『遺伝子』に続く圧巻の科学ドラマ。顕微鏡による発見の数々から、感染症やがんとの苦闘、脳の仕組みの解明、最新の遺伝子治療まで、「細胞」からヒトそして生命の本質に迫ろうとしてきた人類の歩みを鮮やかに描くノンフィクション。《ニューヨーク・タイムズ》ベストセラー、《エコノミスト》《ガーディアン》年間ベストブック。解説/仲野徹
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Posted by ブクログ
人間とは、細胞という生命の単位が形作る生態系であるという。その、細胞の物語。 細胞の発見から、最新の細胞治療の研究成果に至るまで、実に興味深い内容が語られる。そこには、科学者、医師、そして患者の織りなす壮大な歴史が紡がれる。 また、本書を読むことによって、実に多彩な細胞の性質について理解することがで...続きを読むきる。特に自律や生殖、代謝といった観点から細胞(系)の仕組みが、その解明に至る物語とともに語られる。 そして、「私のよりよいバージョン」。病気(例えば極端な低身長や筋肉量の減少)からの解放と、人間の特質の強化(身長を伸ばしたり筋肉量を増やす)の境界線は曖昧になっているという。医療とエンハンスメン境界が曖昧になるにことにより、私たちの道徳のあり方も否応なしに変わっていく。 細胞という極小の世界の物語から生命とは何かを問う名著と思う。
「すべての細胞は細胞から生じる」というラテン語の格言から、あらゆる細胞の機能について語った下巻。 単純な機能のはずである「細胞」が、まとまり集団になることで「生命」というものを作り上げる。「がん細胞」といったイレギュラーはあっても、それですぐ死ぬことはない。 つまり「生命」にはある程度の裕度が存在...続きを読むするのだろう。このシステムが終わるには本文にあるように「損傷のもたらす猛烈な摩耗が治癒のエクスタシーを凌駕」しなければならない、というわけだな。 後編は主にがん細胞がメインなのだけど、こういった難病だからこそ「自己」や「修復」といった機能に対して解明の糸口となる。戦争こそが科学の発展を助けたという説にならえば、病気こそが医療の発展を助けた、と言えてしまうかもしれない。 しかしここまで精巧に作られたシステムを見てしまうと、インテリジェントデザイン説を信じてしまいそうになるな…。いや、もちろんこれは自然淘汰が生み出したシステムというのは分かっているのだけど。
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