西村英一郎の作品一覧

「西村英一郎」の「密林の語り部」ほか、ユーザーレビューをお届けします!

作品一覧

  • 密林の語り部
    4.2
    1巻1,100円 (税込)
    都会を捨て、アマゾンの密林の中で未開部族の「語り部」として転生する一人のユダヤ人青年……。インディオの生活や信条、文明が侵すことのできない未開の人々の心の砦を描きながら、「物語る」という行為のもっとも始原的な形である語り部の姿を通して、われわれにとって「物語」とはどのような意味を持つのかを問う傑作。

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ユーザーレビュー

  • 密林の語り部

    Posted by ブクログ

    自分の運命をないがしろにして、だれがより清らかで、より幸福になれるだろう?だれにもそんなことはできないことだ。私たちはあるべきものになるのがよい。ほかの決まりを果たそうとして、自分の義務を放棄すれば、魂を失う。

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    2026年02月16日
  • 密林の語り部

    Posted by ブクログ

    文明と自然との関係がどうあるべきかを問うた作品である。相変わらず、バルガス=ジョサの採った構成は、実験的であり、記述的なな文章と物語的な文章とが繰り返されていく。文明が自然に対して傲岸にその野蛮、未開を啓蒙して、利用してやろうという態度を採ることなく、その世界観を保存し、理解しようとしたら、どういう帰結を迎えることになるか。その答えがこの小説のなかにある。

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    2026年01月13日
  • 密林の語り部

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    ひとつの文化に魅せられ、回心してその内部へと踏み込み"語り部"となるサウルと、文化を外側から物語にしようと試みる筆者(?)の2人の物語が交互に折り重ねられている。

    初め語り部の物語が始まった時、なれない情景や言葉に戸惑いつつも引き込まれている自分がいた。

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    2022年01月28日
  • 密林の語り部

    Posted by ブクログ

    2012.7記。

    「チボの狂宴」の著者バルガス・リョサ再読。ペルーの少数民族マチゲンガ族の「語り部」が伝える神話的記憶と、人類学者の考察やドキュメンタリー制作の描写が交互に描かれる。

    「木が血を流した時代」と語り部が呼ぶ、白人の過酷なゴムプランテーション経営による人口の激減、乱開発から滅び行く民族を守ろうと努力する同じ白人の人類学者たち。定住し農耕することを教え、人口維持に貢献する学者たちは、しかし同時に境界なく森を行き来する民族の誇りと文化を破壊したのだろうか?こうした問題を考えさせられながら、めくるめく神話の数々にも圧倒される。

    ところで、本作のハイライトである「大地の揺れ、怒りを鎮

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    2019年01月03日
  • 密林の語り部

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    語り部のことを小説にしたいと思う「私」と、(1・2・4・6・8章)
    マチゲンガ族に飛び込んで語り手になる「私」。(3・5・7章)

    頬に痣のあるサウル・スターラスが語り手に転身したことは謎でもなんでもない自明の筋だが、
    語り手になろうと思った彼の内面が徐々に明らかになるのが凄い。
    流浪のユダヤ人である(ペルーの白人社会の中ではマイノリティ)こと。
    頬に痣のある畸形的な外見であること。
    マチゲンガ族では畸形の嬰児を川に流すという風習。
    どれだけの驚愕と怒りを自分自身の実感として受け止めなければならなかったことか。
    自分のトーテムであるオウム、足が不完全に産まれた子を母オウムから奪い、肩に載せて旅

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    2016年06月05日

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