黒衣(KUROGO)さんのレビュー一覧
レビュアー
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慶幸日天の矛盾
第三巻でようやくスタートを見せ、第四巻で各々の掘り下げも終えての第五巻
今回は意外な人物がクローズアップされている
→あんなに荒れた庭だったのに(第24話)
とある日曜日の七梨家。太助の独白が切ない、孤独もここまで過ぎれば何も感じなくなるのか
太助はもっと絆されてもいいはずだ。それは甘えとは違うのだから
→幸せの精霊[前編](第25話)
汝昂、再び思い悩む。人の幸せは一長一短では分からない
ましてや頼らないとするなら、彼女の役目と存在意義は失われてしまう
足を延ばした先や、陽天心の力で創り出した分身が向かった場所
そして秘密を打ち明けられた相手が遠藤というのも彼女...続きを読む -
未来のために出来る事
月天の宿命と向き合う事を決めた三巻目から一転、今回は野村たちの話がメイン
→野村たかし歌います(第19話)
出題編。適当に歌ってるように見えるのだが、MVもあるとか最早一芸だ
→もうちょっとしたら(第20話)
解決編。小璘、小さい頃の太助に会いに行く
共働きならまだ分かる、しかし好き勝手にやってる両親は果たして親といえるのだろうか
幼い頃の太助は孤独そのものだ。それは寄り掛かられる温かさを知らない故か
一家離散という悲劇が前提で今の幸福があるなら、それは育児放棄した親の免罪符になるほど甘くはない
太助の半生は何かに振り回されてる闇すらも感じてしまう
→男子...続きを読む -
万難地天の献身
静かに物語も動き始める第三巻目。二人が見つける答えとは……。
→万難地天の新たな試練[3](第13話)
核心を語る二人と蚊帳の外の太助、暗躍する紀柳。封印されてるものが現状の小璘にとって必要な事が気になる
にしても七梨家の荒れ放題は本人の心の持ちようというべきか
向き合う以外で見えてくるものを悟る余力があれば
紀柳もようやく胸を撫でおろすか
→万難地天の新たな試練[4](第14話)
七梨家ですごろく大会。勝手にやさぐれてる太助に檄を飛ばす野村一行
語り合わずとも向き合う意志、それが太助が今自分の中で捨て去ろうとするものか
→万難地天の新たな試練[5](第15話...続きを読む -
守護月天のジレンマ
「まもって守護月天!」再始動となる第二巻目、物語は相変わらずゆっくり進んでいく
→我慢できない!(第7話)
太助の試み。思春期だから止むを得まいが……こんな調子で封印を解くとか大丈夫か?
→数か月ぶりのシャオさんと(第8話)
宮内再登場回。小璘の一喜一憂に翻弄されるプレイボーイ(笑)
にしても悩みを尋ねる相手が宮内とは、この無防備さは男にとっては猛毒だ
宮内が三年で悟ったのは自身の抱える「役目のコンプレックス」なら
ある意味では小璘と何処か似通っているかも知れない
→七梨先輩がんばって!(第9話)
愛原再登場、そして遊園地でのトリプルデート回。恋に恋する乙女で...続きを読む -
伝説の再来を
かつて月刊少年ガンガンで連載されていた「まもって守護月天!」が騒動で続きが潰えて15年後
作中は本編から三年後となり、止まりだした時間が再び動き始めていた
→七梨太助17歳(第1話)
太助、悶々とする。進展が三年前から皆無なのは環境よりも太助の甲斐性の無さか
旧作のオマージュっぽい部分もチラホラ
→汚れた主と聖なる世界(第2話)
太助と小璘と星神たち、それと野村の再登場。自分自身が最も分からない
けれど余裕の無さは至らぬ弊害を招いてしまう。三年経っても不器用は相変わらずか
→慶幸日天の憂鬱(第3話)
汝昂、思い悩む。野村に続いて遠藤も再登場。というか随分成長してな...続きを読む -
氷と炎、そして遥かなる旅路へ
裏料理界との闘いが本格的に始まっていく第三巻、もう味では語れなくなる勝負が増えていくね
→包丁を極めし者(第16話)
両雄決する。ここでチョウユの台詞が伏線になってるのがニクイ
→鯛の中より出でし料理(第17話)
両雄、技量と信念を料理へと。レオンもマオの料理も普通に旨そうに見えてくる
そりゃあ、そうなるわ(43P)
→究極の包丁(第18話)
両雄延長戦へ。勝敗すら関係ないマオの敬意が眩しい。何と気持ちの良い漢なんだろうか
そして氷の包丁とは、これ自体がもう普通に伝説の厨具なのでは?
→脅威!! 北辰天狼刃!!(第19話)
”氷包丁”が見せる極上の一品。身を...続きを読む -
裏料理界の影
粋と情熱の第一巻から一転、ここから「真」の核心ともいえる裏料理界との闘いが始まっていく
→奇妙な招待状(第7話)
チョウユ一行ら、異人館の罠に嵌る。仮面料理人のインパクトが強すぎる
某生放送では「タレの人」と愛称付けられてるけど
→血戦! 龍蝦三争覇!!(第8話)
マオ、相手のやり口に激昂する。真剣勝負に毒盛るのは卑怯よ
→昇龍(第9話)
マオ、本気を見せる。あくまでも狙いはチョウユ親子でマオを見逃すのは意外
ここで仮面料理人の名言「タレ」が出てくるが――でそのタレは?
→怨念の鍋(第10話)
マオVS仮面料理人。乾貨と山の菜のぶつかり合い
→意外な判...続きを読む -
情熱を料理に灯す者たち
かつて1997年にアニメ化され、去年(19年)に再びアニメ化もされた料理漫画もとい料理バトルファンタジーです
その一巻目は前期「中華一番!」の中国各地の旅の終わりからですが、冒頭からまさに熱い
→夢を継ぐ者(第1話)
マオ、チョウユの亡き旧友の夢を繋ぐ
話の展開はまさに水戸黄門、だがそれがいい
→三種の卵(第2話)
シロウ、油通ししてない「五目野菜炒め」を客(シェル)に出してしまう
三種の卵を使った焼売はどんな味がするんだろうか?
→特級厨師VS特級面点師(第3話)
マオ、シェルと対峙する。最初の時点で料理人の本能が呼び出される情熱がいい
そして何よりそんなマオ...続きを読む -
月の明り
かつてアニメ化され、月刊少年ガンガンの主力作品となっていたファンタジー・ラブストーリー
その一巻目は孤独な少年に月の精霊との出会い、そして太陽の精霊の登場となっているが
→守護月天 招来(第一話)
現代を知らない小璘のポケポケっぷりとラッキースケベがありつつも、一方で冒頭の段階から太助の孤独も浮き彫りになっている
彼女が自分自身の意志で再び現れた事が、後々を思えば重要な事だった
→いつも一緒に居なくっちゃ(第二話)
小璘のポケポケっぷり再び、ただ言葉の端々に守護月天の使命に殉ずる部分も。コメディっぽくもあるが、彼女が歩んできた幾つもの時代を考えれば無理もないか。それと野村ら...続きを読む -
五つの短編集
代表作『まもって守護月天!』が有名な桜野氏による五つの短編集
→マザードール
ドジな宇宙カウンセラー智理と訳あり少年の伊吹邪甲のSF物。初っ端から専門用語が多いが本題は拗れた親子関係がメイン……というか、母親が問題児過ぎる。敢えて言えば毒親(=子供の人生を支配しようとする親)そのもの
智理は「お母さんの事が大好きなんだ」と解釈しているが、こう結論付けるのは無理があり過ぎる
→ちゃ・チャ・茶
急須に宿る精霊こと茶都美とご主人の高倉のラブコメ。内容的には守護月天のプロトタイプか?(作者は否定しているが)
人も物も大事に...続きを読む -
奴はとんでもないものを(ry
かつて「なかよし」で連載され、1995年10月12日から1996年9月12日までアニメ化もされた怪盗漫画の傑作の一つ
キャッツアイの要素を少女漫画寄りにした本作。当時の記録もおぼろげながら新鮮な気持ちで見てみると――
「怪盗セイント・テール登場」
→本作は盗みを働く理由が「盗難物の奪還」及び「悪人の裁き」を目的とした人助けが中心であるため、アンチヒーロー的ではないようにまとめてるのがいい。(盗みが目的だと、どうしても後ろめたさがあるので)
むしろ依頼人当人またはその身内や盗みを働く相手が上記にある「不当な方法(要は騙し取ったなど)」などが多いのも面白い
要はセイント・テール自...続きを読む -
一組のデュオとテンプレ物
過去にアニメ化もされた「パートナーとの絆で未来を掴み取る、学園バトルアクション」こと「アブソリュート・デュオ」
その記念すべき一巻目です。アニメ化された内容があまりにもお粗末すぎたので、どうなのかと思い、買ってみましたが……
→資格の儀
アニメ版、原作でも思っていたが正直この部分いる?。ゴスロリ理事長曰く「弱者を切り捨てる」という事だが
入学時にナノマシン入れられた状況かつ碌に説明も与えないまま、闘わせて負けた方(半分)を退学にするとか意味が分からなさすぎる
おまけに巻数が進むにつれて、投与されたナノマシン次第で身体能力もコロコロ変わるため
余計にここで行われた資格の儀の必...続きを読む -
第八の帰郷と再会
「パートナーとの絆で未来を掴み取る、学園バトルアクション」こと「アブソリュート・デュオ」
その第七巻目です。新年も明けて、冬合宿から色々な出来事が起こる中、あのオトハという少女がまたも強襲する……
→冬合宿
申し訳程度のユリエの掘り下げだが、特に可も不可もなく
掘り下げが足らないとか、本当にメインヒロインか?
→旅館ほたか
みやびの掘り下げもとい、家族登場に加えて露天風呂でのみやびのカミングアウト
ここでこういうカミングアウトとか、最高かよ
これで主人公がアレなのが至極残念過ぎる、本当に主人公がお荷物過ぎる
【総評】
サブヒロインは文句なし。挿絵のサービスシ...続きを読む -
失意のⅪ
「パートナーとの絆で未来を掴み取る、学園バトルアクション」こと「アブソリュート・デュオ」
その第十一巻目です。音羽の犠牲と言う最悪な形で始まったわけですが……
※辛辣レビューです
→理事長も可哀そうな人なんですアピール
生徒や衛士を監督する立場であろう自身が自分の実験が成功さえすれば生徒や大勢の人の命とかどうでもいい
「科学者はみなマッドサイエンティスト」と言う人物がだ
それが後付けで本人も実は可哀そう設定で免罪符つけようが、正直感情移入もできない
仮にそれで同情させるとか、迷走にもほどがあるのでは?
→メインヒロイン確定
スタートラインにすら立てない巴、...続きを読む -
憤りの十章
「パートナーとの絆で未来を掴み取る、学園バトルアクション」こと「アブソリュート・デュオ」
その第十巻目です。風雲急を告げる内容となってますが……
→島の探索
というか、サブヒロインたちのお風呂や洗濯関係しか癒し場所がない
みやびの挿絵も眼福でごちそうさまでした。ぶっちゃけ見所はここしかないよ
【感想】
キャラクター好きは前半の挿絵付近で辞めておいた方が賢明
※ここから辛辣レビューです
→「人を好きになったことが一度もない」
この台詞は主人公のですが、ここまでくると最早笑うしかないレベルだよ...続きを読む -
第Ⅸの憂鬱
「パートナーとの絆で未来を掴み取る、学園バトルアクション」こと「アブソリュート・デュオ」
その第九巻目です。主人公の元にかつて失った妹が還ってきたのだが……
→音羽
マスコット的な立ち位置に落ち着いていますが、一部台詞が若干怪しいような……。
前巻の最後で期限付きの命と言う事が分かるものの、そこをどうするか気になるところ
→船上内
唯一の褒められる点、もう日常だけすればいいと思うの
欲を言えばドレス姿のみやびの挿絵を見たかった
→巴と元・許嫁
幾らなんでも巴の掘り下げとはいえ、雑過ぎないか?
数巻前からきちんと内面描写しておけば、ここまで雑にしなかったはず……。...続きを読む -
七つ目の意外過ぎる登場
「パートナーとの絆で未来を掴み取る、学園バトルアクション」こと「アブソリュート・デュオ」
その第七巻目です。季節も巡る中、前回の敵に纏わる調査をしている主人公に思わぬ相手が……
→サブヒロイン
文句なし。特にみやびが可愛過ぎか!?
【総評】
サブヒロインは可愛いですし、文句もない。主人公もとい男性陣が全てダメにする
※ここから辛辣注意
→力なき正義は無力
主人公に対して。自分だけが巻き込まれるなら別にいいが、五巻でこいつは
「俺だけを巻き込めばいいだろ!他は関係ない」
とゴスロリ理事長に威勢よく...続きを読む -
金色の狙撃手と6の獣たち
「パートナーとの絆で未来を掴み取る、学園バトルアクション」こと「アブソリュート・デュオ」
その第六巻目です。物語も作者曰く「第二部」に移り、いよいよどんな内容になっていくのか……
→主人公(笑)の怪我
あれだけ真っ二つに切られても、何事もない時点で既に超越しているんですが……。
ようやく力不足を痛感したとはいえ、本当に強くなる気があったのか
→新たなる敵
主人公が戦力外という情けない体たらく、巴も解説役に回るなど出番があるにも関わらずこの仕打ち……。
結局はリーリス頼みという
→サブヒロイン周り
巴もあれだけ動いてるのに恋心に気付かないとか可笑しすぎる
【総...続きを読む -
第五の波乱
「パートナーとの絆で未来を掴み取る、学園バトルアクション」こと「アブソリュート・デュオ」
その第五巻目です。八月真っ只中の状況、そこで決着と後日談が展開されていきますが……
→Kとの決着
アニメ版と異なり、主人公本人がきちんと守ったのは及第点
むしろアニメ版は「お前どの口が言える」と言わんばかりのダメさでしたので
しかしユリエ(表紙の子)の暴走で形勢逆転とか、ホント主人公としてだらしねえな?
アニメ版がここで終わったのも終盤での展開を避けると考えれば妥当なラインだが
→日常へ
決着がついた後で、このハーレムっぷりよ
リーリスに宣戦布告するみやびが可愛い(挿絵があっ...続きを読む -
渚と三つの序破急
「パートナーとの絆で未来を掴み取る、学園バトルアクション」こと「アブソリュート・デュオ」
その第三巻目です。舞台は臨海学校に移り、青い海と青い空の中で話が進んでいきますが……
→学校は二つある!?
はい、一巻で悲壮な思いをした読者を裏切る展開です。伊万里が再登場したとはいえ
生徒にも内密にするとか……理事長ろくでもないな
おまけに真意も「平和ボケしてる連中を篩にかける」という身も蓋もないもの
何も知らない分校の生徒も利用する辺りが悪辣過ぎる
→水着と渚の恋物語
これもう日常系の方が面白いんじゃないという始末
みやびを始めとするサブヒロインの可愛さもあって、つまらな...続きを読む -
金と銀、二人のヒロイン?
「パートナーとの絆で未来を掴み取る、学園バトルアクション」こと「アブソリュート・デュオ」
その第二巻目です。ここで表紙に出てくるリーリスが登場。より波乱を引き起こしていきますが……
→新キャラ「リーリス」
金髪碧眼かつ巨乳、さらに当初は横暴というくらいに周囲を引っ掻き回すというテンプレっぷり
初っ端から好感度がマックスというそういった経緯も特になく進んでいくので人によっては違和感を感じるかも?
というか、上級生を踏み台にするくらいの強さがあるのはね……。
作者の意図的というか、露骨な贔屓目も感じます
→サブヒロインたち
その一方、他の娘たちもそれぞれ主人公に対する想...続きを読む -
拗らせ系暴走ガール
前回の衝撃的なシーンから一転、さてどうなる?と言った流れですが、これは健全なラブコメなのでご安心を
という感じで二巻目のレビューですが、今回は話数ごとに
『秘密』
「エロ野郎ッ 告っておいて他の女と~」
→碌に好意も示さないで、その言い方はあんまりでしょ
「私自分も変えるつもりも~」
→そういうとこやぞ、青ちゃん(呆れ)真面目に返すと「青ちゃんって名前と同じでエロいの?」という形で
人から偏見の目で見られた事を無意識に自分も相手にしている。ここまで拗らせると本当ダメダメ過ぎる
しかし木嶋くんはイケメンだなぁ(カッコいい見開きでDT発言は草生えるが)
『未経...続きを読む -
侮れないラブコメディ
他のレビューにも書いてある通り、中身は普通に至って健全なラブコメ漫画かつ心情メイン
サクサク読めると同時に、時折さらりと名言もあるのが侮れない
例
「官能小説は欲望を格好よく書くんじゃ」
→ラノベにも当てはまる名言、流石はエロ御殿を作った快楽先生かっけえ……。
「男が好きな人に冷める時ってどんな時?(あおちゃん)」
「自分の気持ちを疑われた時(中略)男は信じられてないと悲しくなってしまうんじゃ(お父さん)」
→言いえて妙、ここまで読んでいるとあおちゃんの場合は異性に慣れてないというよりも
無駄に拗らせてる感(単刀直入に言うと思春期の男子高校生のDT感)が強いと感じる...続きを読む
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