黒衣(KUROGO)さんのレビュー一覧
レビュアー
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過去を知っても
波乱となった終盤の第4巻からの本巻。決着までの過程があっさり着いたのは意外。まあ、仮にもドラゴン討伐を成し遂げた冒険者二人を敵に回すとそりゃそうなるか
5巻の本題はアルドの正体が「竜殺しのAランク冒険者アルドレッド」という事がバレてしまう部分、怖い目に遭わせた罪悪感と巻き込んでしまった後悔に対してフローラはどう答えたのか、そこの部分は敢えて読んで頂きたい
それでも受け入れてくれたフローラや村の人達に取って彼はもう立派な「村人アルド」だという事が分かる
もう彼にとってノルトエンデはかけがえのない故郷となっていた。第五巻はまさにそういう内容だった
問題なのは王国の出方だが……どう出るのやら -
三者三様か
初見は幼馴染メインで描くと思いきや、途中から義妹やギャルの描写が多い事に残念。最初から最後まで幼馴染メインで貫いて欲しかった
これ続編ありきのないようだが、続きはあるんですかね……? -
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慶幸日天の矛盾
第三巻でようやくスタートを見せ、第四巻で各々の掘り下げも終えての第五巻
今回は意外な人物がクローズアップされている
→あんなに荒れた庭だったのに(第24話)
とある日曜日の七梨家。太助の独白が切ない、孤独もここまで過ぎれば何も感じなくなるのか
太助はもっと絆されてもいいはずだ。それは甘えとは違うのだから
→幸せの精霊[前編](第25話)
汝昂、再び思い悩む。人の幸せは一長一短では分からない
ましてや頼らないとするなら、彼女の役目と存在意義は失われてしまう
足を延ばした先や、陽天心の力で創り出した分身が向かった場所
そして秘密を打ち明けられた相手が遠藤というのも彼女...続きを読む -
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式守さんと過ごす夏の一時
アニメ版でいう#04~#06に当たるエピソードが中心な内容。こうして見るとアニメ版は原作をうまくアレンジしているのが分かる
OPで式守家で飼ってるワンコの正体も37話で判明するが、改めて式守さんをワンクールで終わらせるには実に惜しい
しかし30話のこれは下手すれば作中で一番危なかったんじゃなかろうか(大汗)式守さんも下手すれば二次災害起こしてた可能性もあるんだし……。
花火大会は普通にエモかった。ひ弱だと思っていた和泉もやはり男の子の意地があるのだな
36話のエピソードは後にドラマCDになってるのでキャストさんの声を当てながら見ると、また一味違うかも?
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不幸なだけじゃない和泉くん
ついこの間アニメ化もされた春アニメ。その原作漫画ですが、初っ端から名言が飛んでくるとは
これラブコメの体で終わってるけど、和泉母にとっては息子の歩んだ半生を全肯定してくれたら本当涙流してもいいと思うんよ
更にそんなところ(痛みを知るからこそ、自分を憐れむ事もなく、相手の心配をする)に惹かれたって自信を持って言ってくれるとかさ
11P目は隠れた名シーンと思うし、その後に式守さんを見送る和泉の姿もいい
数年前は子供だった彼もいつのまにか好きな女の子がいる大人になってるんだな、って
過大評価っぽい文章だが、この誕生日回(17話)はそう思えた(ちなみに女性から男性へおでこにキスするという...続きを読む -
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五つの短編集
代表作『まもって守護月天!』が有名な桜野氏による五つの短編集
→マザードール
ドジな宇宙カウンセラー智理と訳あり少年の伊吹邪甲のSF物。初っ端から専門用語が多いが本題は拗れた親子関係がメイン……というか、母親が問題児過ぎる。敢えて言えば毒親(=子供の人生を支配しようとする親)そのもの
智理は「お母さんの事が大好きなんだ」と解釈しているが、こう結論付けるのは無理があり過ぎる
→ちゃ・チャ・茶
急須に宿る精霊こと茶都美とご主人の高倉のラブコメ。内容的には守護月天のプロトタイプか?(作者は否定しているが)
人も物も大事に...続きを読む -
未来のために出来る事
月天の宿命と向き合う事を決めた三巻目から一転、今回は野村たちの話がメイン
→野村たかし歌います(第19話)
出題編。適当に歌ってるように見えるのだが、MVもあるとか最早一芸だ
→もうちょっとしたら(第20話)
解決編。小璘、小さい頃の太助に会いに行く
共働きならまだ分かる、しかし好き勝手にやってる両親は果たして親といえるのだろうか
幼い頃の太助は孤独そのものだ。それは寄り掛かられる温かさを知らない故か
一家離散という悲劇が前提で今の幸福があるなら、それは育児放棄した親の免罪符になるほど甘くはない
太助の半生は何かに振り回されてる闇すらも感じてしまう
→男子...続きを読む -
ミックスナッツ
袋に詰められたナッツのような世間でのお話。最近アニメ化された際に拝見したが、まさに「アーモンド」や「カシューナッツ」「クルミ」など様々なナッツ類を混ぜ合わせた嗜好品のように「スパイ物(のシリアスさ)」や「コメディ要素」「ヒューマンストーリー」が物語に詰められて楽しめる一冊となっている
互い互いが正体を隠して『一つの家族』として任務を遂行する本筋が面白い。仮初めの関係でありながら、娘(設定)のアーニャが鎹としてロイド、ヨルの両者の危うい関係を取り持ってるのも興味深い
ロイドは『任務』のために
ヨルは『仕事』のために
アーニャは『居場所』のために
仮初めから始まった疑似家族が...続きを読む -
格好いいだけじゃない式守さん
巷でアニメ化したのと無料版を読んだので感想を
俗にいう「主人公がヒロイン」「ヒロインが男前(カッコいい)」という一般的の男女関係とは真逆の二人が
学校生活や日常を送るちょっと不思議なカップルの物語(ラブコメディ)
面白いのがこういう男女関係が逆転化した場合、主人公がなよなよし過ぎになりそうなところを
逆にヒロインを守ろうと時々奮闘する場面が、彼なりに彼氏としての矜持を果たそうとしてるのがいい
ただ守られてばかりでなく、ヒロインを守ろうとする和泉の姿がきちんと彼氏しているし、彼の内面を垣間見れる
一方のヒロインである式守はまさに「男前」という言葉が似合う。あらゆる危険から和泉を守る毅然とし...続きを読む -
大人の遊び
値段がお手頃だったので、購入。内容は幼馴染である年上+眼鏡っ娘な巨乳ちゃんと主人公が
官能小説に書かれているシチュを再現しようとするラブコメ
危機管理が出来てないゆき姉ちゃんが色んな意味でヤバいです(笑)
主人公も流される形でアレコレしてしまうが……これまともなストッパーがおるんかな(大汗)
色々と心配になってくる終わり方ですが、次巻は果たして?
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誰かのためにする事、したい事
鈍感すぎる牧師と恋する聖女様の無自覚イチャラブコメディの第三弾
妙な部分で鋭い癖に、妙な部分で相変わらず鈍感なローレンスと、やや不憫なセシリアとの絡みは変わらず(笑)
アニメ版で端折られてたが、ヘーゼリッタが怖い話苦手だったのは意外。これドラマCDでいいから聞きたいなあw。
その後のやり取りも良し、アベルとヘーゼリッタの夫婦漫才みたいなやり取りも良き良き
湖でのやり取りも普通に当たり前なんだよな。人に得手不得手あるのは当たり前だし、出来ない部分があるから
お互いに支え合う、頼ったりする、のは自然なんだし。こういう事を言えるのがセシリアの育まれた環境だったのかも知れないな
女の子だけの夜会も...続きを読む -
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激動の時代、花の東京浪漫譚
満州へと旅立った前編。幾つもの試練が紅緒に降りかかっていく
ボタンの掛け違いか、それとも運命の悪戯か
激動の時代に翻弄されているという意味では紅緒もラリサも同じ存在か
紅緒のひたむきさは女嫌いの青江をも魅了されていくが、彼女は何処までも忍一筋。仮に婚約破棄になっても
それでも他の男性に揺るがないところも、昨今の逆ハーヒロインと違っていい。こっちまで人間的に好きになってしまうよ
一方で忍(=ミハイロフ侯爵)にも試練が訪れる。二人の間に揺れ動くのは恋愛モノの鉄板だがこればかりの理由はね……。
二股どころか何股かけて楽しんでる昨今のハーレムモノの主人公と違い、彼自身の誠実さ故の苦...続きを読む -
エロビアの泉
「人間は無用な知識が増える事で快感を感じる事が出来る唯一の動物である」
かの有名なSF作家のアイザック・アシモフはこう語っていた
で本作は性知識が豊富で好奇心旺盛な高床式さんが恋人の根住くん相手にエッチな雑学を披露するラブコメとなっています
ナイスバディな高床式さんが様々なアピールを行いつつ、イチャ付くという実にシンプルな内容で、それ以上でもそれ以下でもない
当初こそは高床式さんがヤベー奴だと思っていたが、回を増す毎に根住くんのヤバさも段々と判明していくところも笑える
ここまで相思相愛なカップルは多分他にいない。他の方も言われてますが、作者...続きを読む -
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