【感想・ネタバレ】アサギロ~浅葱狼~ 21のレビュー

「新撰組」の作品は数あるが、もうお腹いっぱいという人にも是非読んでもらいたい作品。
剣術メインのストーリー構成と迫力満点の立会い、そして個性豊かなのちの「狼」たちのコミカルなやり取りがこの作品の魅力だ。
沖田総司となる惣次郎は格別の強さと「頭の弱い」感じの微妙なバランスが魅力的。そして、惣次郎が慕う近藤勇は引きこもり気味だが、圧倒的な大らかさと立会時の凄まじい迫力に読んでいて引きこまれてしまう。
そんな二人が通う道場・試衛館には、竹刀剣術とは異なる「斬る」ことを主とした教えと人を引き付ける近藤の魅力で「狼」が次々に集う。一人一人の「狼」を背景から丹念に描き個性豊かに仕上げているのも作品の魅力だ。
ただ、やはり一番の魅力は見ごたえ十分の立会シーン。刀は斬れる。その当たり前を存分に活かした描き口は、迫力がコマから溢れだす。

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購入済み

めちゃくちゃ面白い

確実にこれまであった幕末の話でトップレベルに面白い

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2021年05月20日

Posted by ブクログ

新撰組ものは目線が市井のところにあるから面白いのかもしれない。
政治的な大局観はない。異国との国力の差や、富国強兵とか、国民国家とか、そんなのはない。幕末の終わりに坂本龍馬らが見出していくものが、サッパリない。それはそうだ。大衆だから。それらはエリートと違う我々だから感じるものがあるんだろう。常に時代に取り残される我々だからこそ共感できる。

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2020年05月16日

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