「新撰組」の作品は数あるが、もうお腹いっぱいという人にも是非読んでもらいたい作品。
剣術メインのストーリー構成と迫力満点の立会い、そして個性豊かなのちの「狼」たちのコミカルなやり取りがこの作品の魅力だ。
沖田総司となる惣次郎は格別の強さと「頭の弱い」感じの微妙なバランスが魅力的。そして、惣次郎が慕う近藤勇は引きこもり気味だが、圧倒的な大らかさと立会時の凄まじい迫力に読んでいて引きこまれてしまう。
そんな二人が通う道場・試衛館には、竹刀剣術とは異なる「斬る」ことを主とした教えと人を引き付ける近藤の魅力で「狼」が次々に集う。一人一人の「狼」を背景から丹念に描き個性豊かに仕上げているのも作品の魅力だ。
ただ、やはり一番の魅力は見ごたえ十分の立会シーン。刀は斬れる。その当たり前を存分に活かした描き口は、迫力がコマから溢れだす。
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Posted by ブクログ
芹沢鴨登場と、浪士組結成の8巻。
芹沢鴨のマッドな部分は出てるけど、魁偉な部分は出ていないようなデザイン。そうするとやりすぎちゃうのかな。
さあ、幕末の中心である京都へとやっと舞台は動き出します。
表紙の沖田のきらきらがまぶしい。前途を祝す、とはいかないんだよなぁ。
Posted by ブクログ
浪士組結成。騒乱の京へ旅立ちます。
芹沢鴨も登場です。この凶々しさは只者ではない。
暗殺と粛清の血生臭さを予感させますね。
新選組の物語はこれからが本番なわけですが、試衛館時代の少し暢気なところがある話も好きでした。
史実を知っているので、愛着のでてきた試衛館の仲間の運命を思うと憂鬱になるなぁ。
土方さんは鬼になってしまうのか…。
でも、今一番面白い新選組漫画だと思います。読んでいる人が少ないことが残念です。