畑村洋太郎のレビュー一覧

  • 組織を強くする 技術の伝え方

    Posted by ブクログ

     たとえば機械系の設計書などはどのように記述するのが良いのか?と考えていたが、裏図面(はずかしながら作成したことなし)というものを知る。ただこれでは設計書にはならない。伝えたいことは何か?という視点で見たとき、裏図面も不十分なツールと思われる。どうすればいいか?を考えることとなった。
     技術伝承が重要であるとの認識はどの会社にもあると思う。ただ、ではデータベースを作り、その使い方を展開して運用しよう、だけではほとんど死蔵品コレクションのままかと。実際のシリーズで、この辺のことを記載した書籍もあるとのことなので、そちらも参照したい。

    0
    2016年10月04日
  • 数に強くなる

    Posted by ブクログ

    即座に判断したり、全体を見通すために、自分で数を作り出せること、数を経験と結びつけられることが大事。数学の本ではない。

    0
    2016年09月25日
  • 直観でわかる数学

    Posted by ブクログ

    数学の本質について、考えさせてくれる。筆者の独特の絵柄もあり、分かりやすく、読みやすい。なぜサイン、コサインという名前なのかとか、行列のタテとヨコの意味とか、読んでて面白いし、理解も深まる。

    0
    2016年07月02日
  • 組織を強くする 技術の伝え方

    Posted by ブクログ

    技術を正しく伝えるポイント
    1.まず体験させろ
    2.はじめに全体を見せろ
    3.やらせたことの結果を必ず確認しろ
    4.一度に全部を伝える必要はない
    5.個はそれぞれ違うことを認めろ

    特に2は、例えば全体の工程のどの位置付けの作業なのかとか、その作業の目的は何かとか、その辺を意識させた上で取り組んでもらうと良さそう。
    それから5も、相手に合わせた教え方が必要という意味では重要だと思います。

    それから後ろの方で出てくる、マニュアルに守らないとどうなるかを書く、というのも面白いなと。守らなくてもひどいことが起こらない手順は、不要な可能性があるということだと思うので、見直しの良い基準になりそうです。

    0
    2016年03月27日
  • 福島原発事故はなぜ起こったか 政府事故調核心解説

    Posted by ブクログ

    東北地方太平洋沖地震による福島原発事故に係る政府事故調査委員会の報告書の核心部分を解説した著書である。
    福島原発事故から得られた教訓は、原発事故の防止のみならず、あらゆる事故の防止、組織の危機管理に活かすことのできるものである。特に、「委員長所感」として記された以下の7項目は様々な分野に応用できる内容であると思われる。
    ①あり得ることは起こる。あり得ないと思うことも起こる。
    ②見たくないものは見えない。見たいものが見える。
    ③可能な限りの想定と十分な準備をする。
    ④形を作っただけでは機能しない。仕組みは作れるが、目的は共有されない。
    ⑤全ては変わるのであり、変化に柔軟に対応する。
    ⑥危険の存在

    0
    2016年02月21日
  • 技術大国幻想の終わり これが日本の生きる道

    Posted by ブクログ

    半導体分野で日本がじり貧になった事実は受け止める必要があるが,成功体験からの離脱は難しいと思う.物事の規範が変わるのに30年かかるとの説明だが,約20年間芽が出なかった訳だから,あと10年経つと新しい考えを持った人材が日本を再興させてくれると期待したい.「価値」を考えることが重要だとの指摘,もっともな話だ.

    0
    2016年01月17日
  • 技術大国幻想の終わり これが日本の生きる道

    Posted by ブクログ

    日本原発売り込みの敗因を冷静に分析する
     原子炉の中の状況を示す自前の解析プログラムがなかった

    奇跡の50年、何をしていいのかわからない20年
     前者 答えにむかった努力し続けた
     後者 灯台がなくなり、自分で答えを探さなくてはならなくなった

    日本ペニシリン物語

    答えは存在するという事実があるだけで、人はその方向に向かって努力し続けることができる

    日本がこれから生きていくためにまずやらなければいけないのは、もう少し謙虚になって、いままでの脳天気さを改めることだと思います。

    産業が停滞するのはなぜか
    3つの品質幻想 日本人がつくるものが優れているという幻想 職人の技幻想 品質という言葉

    0
    2015年07月02日
  • 勝つための経営 グローバル時代の日本企業生き残り戦略

    Posted by ブクログ

    し失敗学でお馴染みの畑村先生とサムソン成長の功労者でもある吉村先生の共同著書。
    技術的に優れたよい物をつくれば売れる時代は、終わった。基礎技術を組み合わせ、顧客のニーズにあったものをつくることが大事と本著は、語っている。
    Appleやサムソンのように既存の基礎技術の組み合わせで画期的な商品が作られる。
    今の日本企業にそうしたものを生み出す土壌はあるが、問題がある。
    日本企業は、組織の問題(意思決定に時間がかかる、決断しない経営者)、制度の問題(税制)、考え方の問題(技術のおごり)がある。
    いかにこの問題をクリアして、顧客のニーズに迅速に答える商品、サービスを提供できるかが今後の日本企業の鍵。

    0
    2015年05月06日
  • 未曾有と想定外 東日本大震災に学ぶ

    Posted by ブクログ

    津波は「高い波」というより「速い流れ」であり、速度は秒速30m、時速100km(「津波災害」河田惠昭)。人間の力は0.1馬力、馬は1馬力、建設機械は100馬力だが、自然に力で対抗するのはほとんど不可能。自然と闘うのではなく、自然と折り合うことが重要。

    3年で個人が忘れる。30年で組織が忘れる。60年で社会が忘れる。

    原発反対派の存在が原子力村の結びつきを強固にした面がある。その結果、内部で懸念を指摘する声は黙殺され、危ないことを想定して準備することができなくなる。共同体が独自の論理、文化で動いていることが根本の原因だった。

    八ッ場ダムは1947年のカスリーン台風の被害の経験から、首都圏を

    0
    2018年10月31日
  • 畑村式「わかる」技術

    Posted by ブクログ

    この本を読んでいて気になったので、直観でわかる数学を先に読んだ。実に楽しい数学コラムだった。この本で気になったのは、手帳の書き方。1年後でも何があったが再現できるように書くというのは参考にしたい。

    0
    2015年02月18日
  • 直観でわかる数学

    Posted by ブクログ

    数学は問題解ければいいんだろうと考えていたので行列の話などすごく面白かった。具体的に考えるのも面白い。

    0
    2015年02月17日
  • 直観でわかる数学

    Posted by ブクログ

    数学の世界には建前(定義付け)がたくさんあります。「このように表したものを行列と呼ぶ(ことにする)」とか、「二乗して-1になる数をiと定める(ことにする)」などなど、特に数学が嫌いという人にとっては、「どうしてそうするの?」「それにどんな意味があるの?どんな役に立つの?」と思うようなことがいっぱいです。
    この本は、小難しい理屈はひとまず置いておいて、まさにタイトルの通り「直観的に」数学を解説してくれる本になっています。
    三角関数、行列、複素数、微分・積分、確率等、色々な分野が取り上げられていて、文章も柔らか目(加えて、数学教育に対する不満がいっぱい?)なので、数学が嫌い!という人にこそぜひ読ん

    0
    2014年02月04日
  • 直観でわかる数学

    Posted by ブクログ

    あまり数式の出てこない数学の本。高校数学に対する不満をぶつけた感じが心地よい。直観でわかるはずの数学については、さわりだけでその後がないのがもどかしい。巻末の暗算法は、一時流行ったインド数学と似ている。

    0
    2014年01月24日
  • 勝つための経営 グローバル時代の日本企業生き残り戦略

    Posted by ブクログ

    日本復活のためには、「負けていることを一度きちんと認めること」
    ものづくりニッポンの厳しい現況がわかった。
    「つくり」より、「もの」
    外の世界としっかり繋がって、自分自身で状況を把握できる人材を育て、組織化しなければならない。
    現在負けてはいるが、日本の優位性はまだまだある。

    0
    2014年01月12日
  • 失敗学実践講義 文庫増補版

    Posted by ブクログ

    冒頭で説明されている、失敗の原因、行動、結果を類型化した「失敗まんだら」は、自分の仕事における失敗の分析に活用できそうだ。
    過去の重大事故についての分析事例が示されており、分析結果としては大変勉強になるものの、なぜそのような分析結果になったのかについての説明や方法は、この本にはあまり記述されていない。実際に自分の目の前で起きた失敗事例をどの類型に当てはめるのが適切なのか、についての方法論についての説明がほしくなる。

    0
    2014年01月08日
  • 福島原発事故はなぜ起こったか 政府事故調核心解説

    Posted by ブクログ

    (1)あり得ることは起こる。あり得ないことと思うことも起こる
    (2)見たくないものは見えない。見たいものが見える。
    (3)可能な限りの想定と十分な準備をする
    (4)形を作っただけでは機能しない。仕組みは作れるが、目的は共有されない。
    (5)全ては変わるのであり、変化に柔軟に対応する。
    (6)危険の存在を認め、危険に正対して議論できる文化を作る。
    (7)自分の目で見て自分の頭で考え、判断・行動することが重要であることを認識し、そのような能力を涵養することが重要である。

    大きな事故というのは小さな失敗の積み重ねで起こるものだと感じた。
    小さな失敗を防ぐには十分な対策や思考・見直しが必要なんだけれ

    0
    2013年12月02日
  • 数に強くなる

    Posted by ブクログ

    世の中を感覚的に捉えるのではなく,数(かず)で捉えよう.と言ってる本.
    議論をするにもまず”定量的に”だ.

    大事なのは,自分が考えているその現象が全体から見てどの程度の部分を占めているかを知ることだ.取るに足らないことなのか,考慮すべきことなのか.これを数で考える.

    0
    2013年10月26日
  • 数に強くなる

    Posted by ブクログ

    その場で数をつくる。数を吸収し、自分でもその意味を知りたければ、実際に数をつくることが重要。
    基準の数を頭に入れておく。
    大きい数は1人当たりになおして理解する。

    0
    2013年10月08日
  • 畑村式「わかる」技術

    Posted by ブクログ

    本書では「わかる」とは何かということを、大学で創造工学を教える著者の経験から述べている。理系らしく、比喩に例えられるのは工学関係が多いが、難しくは書かれていない。「分かる」とは何かということを求めるよりも、「分からない」ときになぜ分からないのか考えるきっかけになる書だと思う。

    0
    2013年09月14日
  • 数に強くなる

    Posted by ブクログ

    数を作ること、これが結構難しい。数を読み取って、それを基に行動したり考えたりすることは日常的によく行っているが、数を作ることは違う。まさに自分で設計して、一から十まで組み立てなければならない。いわば、モノづくりの工程を自分の頭の中で行っていくわけだ。これは一朝一夕ではできない。自分の頭で考え、頭を働かせる必要がある。最近よく言われる段取力にも似ているかもしれない。

    生きる上で良いヒントを、この本から貰った。

    数を基に見ると、同じ事象でも違った角度から見れるのも面白い。数は人生を豊かにできると、改めて感じた。

    0
    2013年08月11日