畑村洋太郎のレビュー一覧
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し失敗学でお馴染みの畑村先生とサムソン成長の功労者でもある吉村先生の共同著書。
技術的に優れたよい物をつくれば売れる時代は、終わった。基礎技術を組み合わせ、顧客のニーズにあったものをつくることが大事と本著は、語っている。
Appleやサムソンのように既存の基礎技術の組み合わせで画期的な商品が作られる...続きを読むPosted by ブクログ -
津波は「高い波」というより「速い流れ」であり、速度は秒速30m、時速100km(「津波災害」河田惠昭)。人間の力は0.1馬力、馬は1馬力、建設機械は100馬力だが、自然に力で対抗するのはほとんど不可能。自然と闘うのではなく、自然と折り合うことが重要。
3年で個人が忘れる。30年で組織が忘れる。60...続きを読むPosted by ブクログ -
この本を読んでいて気になったので、直観でわかる数学を先に読んだ。実に楽しい数学コラムだった。この本で気になったのは、手帳の書き方。1年後でも何があったが再現できるように書くというのは参考にしたい。Posted by ブクログ
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あまり数式の出てこない数学の本。高校数学に対する不満をぶつけた感じが心地よい。直観でわかるはずの数学については、さわりだけでその後がないのがもどかしい。巻末の暗算法は、一時流行ったインド数学と似ている。Posted by ブクログ
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日本復活のためには、「負けていることを一度きちんと認めること」
ものづくりニッポンの厳しい現況がわかった。
「つくり」より、「もの」
外の世界としっかり繋がって、自分自身で状況を把握できる人材を育て、組織化しなければならない。
現在負けてはいるが、日本の優位性はまだまだある。Posted by ブクログ -
冒頭で説明されている、失敗の原因、行動、結果を類型化した「失敗まんだら」は、自分の仕事における失敗の分析に活用できそうだ。
過去の重大事故についての分析事例が示されており、分析結果としては大変勉強になるものの、なぜそのような分析結果になったのかについての説明や方法は、この本にはあまり記述されていない...続きを読むPosted by ブクログ -
(1)あり得ることは起こる。あり得ないことと思うことも起こる
(2)見たくないものは見えない。見たいものが見える。
(3)可能な限りの想定と十分な準備をする
(4)形を作っただけでは機能しない。仕組みは作れるが、目的は共有されない。
(5)全ては変わるのであり、変化に柔軟に対応する。
(6)危険の存...続きを読むPosted by ブクログ -
世の中を感覚的に捉えるのではなく,数(かず)で捉えよう.と言ってる本.
議論をするにもまず”定量的に”だ.
大事なのは,自分が考えているその現象が全体から見てどの程度の部分を占めているかを知ることだ.取るに足らないことなのか,考慮すべきことなのか.これを数で考える.Posted by ブクログ -
その場で数をつくる。数を吸収し、自分でもその意味を知りたければ、実際に数をつくることが重要。
基準の数を頭に入れておく。
大きい数は1人当たりになおして理解する。Posted by ブクログ -
本書では「わかる」とは何かということを、大学で創造工学を教える著者の経験から述べている。理系らしく、比喩に例えられるのは工学関係が多いが、難しくは書かれていない。「分かる」とは何かということを求めるよりも、「分からない」ときになぜ分からないのか考えるきっかけになる書だと思う。Posted by ブクログ
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分かりやすくて面白い。特に筆者の経験に基づいた躓き箇所と持論展開(暴走?)が「そうそう」と共感でき、すんなり腑に落ちる。
さっと目を通すと数式と関数グラフが盛り沢山に見えるが、順を追っていけば難なく理解できる。付録の「経済変動」や「人の一生」はなかなか。
王道の説明方法なので、他の初心者向け微分...続きを読むPosted by ブクログ -
「わかる」とはテンプレートの一致である.
要素が集まって構造をなす.→新たなテンプレートの構築.
自分でテンプレート、モデルを作れば、想定外の変化にも臨機応変に対応できる.
教育で身につけるべきは、「課題決定の力」である.
事実/知識から抽象化、上位概念を創りだすのだが、これらは抽象的であるが...続きを読むPosted by ブクログ -
ミスを「原因」「結果」ではなく、「原因」「行動」「結果」に分解し、
「原因」と「行動(ヒューマンエラー)」の組み合わせがミスを起こすとの観点から、
回転ドアや鉄道、JAL、原子力といった事故事例分析の共有を図る内容。
ただ、売りである「まんだら」は、あくまで事象を整理するフレームワークであり、
こ...続きを読むPosted by ブクログ