畑村洋太郎のレビュー一覧

  • 未曾有と想定外 東日本大震災に学ぶ

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     人間は成功することを目指して生きるが、失敗から学ぶこともある。むしろ失敗を学ばなければ進歩はありえない。筆者は「失敗学」の提唱者としても知られている。今回の大震災を踏まえてこの考え方を述べているのが本書の主旨である。
     第1章では「未曾有」という言葉を津波防災の観点から考えている。過去の歴史を調べれば、今回の災害は言葉どおりの未曾有ではなかったという。人は過去のこと、とりわけ都合が悪いことを忘れてしまうという特質があることを考えるべきだというのだ。確かに私たちは反省しないし、懲りない。個人の人生の中だけでもそうであるから、まして数百年という単位にしてみると記憶や伝承は忘れられ、ついにはかつて

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    2012年09月23日
  • 未曾有と想定外 東日本大震災に学ぶ

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    防災対策を考えるときに「死んだ人が見た風景」を知るという見方というのは斬新。災害は忘れたころにやってくるということを、「失敗学」「危険学」から科学的に説明されていた。人は忘れる生き物。そのために何をするのかが重要。

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    2011年08月02日
  • 組織を強くする 技術の伝え方

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    利害関係者への技術の伝え方に関心があり本書を購入したが、本書は同一集団内での技術の伝え方(伝承方法)に重点を置き議論を展開している。
    暗黙知まで含めた技術の伝え方の重要性について一貫して指摘しており、その点にとても共感した。

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    2011年07月18日
  • 組織を強くする 技術の伝え方

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    "企業だけに限らず、研究室にも当てはまる"

    【選書理由】
    研究室の引き継ぎが上手くいかなかったので。

    【感想】
    理系の、特に実験系の研究室を卒業する院生は
    是非とも読んでほしいと思った。
    書かれている内容を研究室に応用して、自分の技術を伝えてほしい。
    技術が正しく伝わらないと、重大な事故につながりかねない。

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    2011年05月25日
  • 組織を強くする 技術の伝え方

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    ネタバレ

    客観的に伝えるより主観的に伝える方がいいというところは参考になった。

    守破離の考えは全くその通りだと思った。まず、基本が大事。基本なくして応用などありえない。

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    2011年05月12日
  • 危機の経営 サムスンを世界一企業に変えた3つのイノベーション

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    サムスン研究の一環で読みました。サムスンが二番手会社からグローバルトップ企業になる時期に、サムスンの経営に参画されたいた吉川さんの著書だけあり、とても参考になりました。
    日本の会社の経営者、マネージャは必読書の一冊だと思います。

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    2011年05月06日
  • 直観でわかる微分積分

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    ネタバレ

    目次
    まえがき
     微分・積分,ヤな気分
     わからない人の言い分
     わからない人たちの共通項
     本書の想定読者

    短冊に切り分ける
    微分・積分の考え方
     全体は部分から成り立つ
     「微分」の意味
     積分は簡単にはできない 
     短冊で微分を考える
     微分と積分を結び付ける

    関数とは「箱」である
    微分・積分で知っておくべき関数
     カンスウって何だ?
     イコールには3つの意味がある
     微分・積分で知っておくべき関数

    図と式は等価である
    グラフと式で見る微分・積分
     微分・積分の動作を描く 
     図で見る微分・積分
     式で見る微分・積分
     積分の定義に従って愚直に計算する
     図と数式の等価性
     図で式

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    2011年02月21日
  • 組織を強くする 技術の伝え方

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    ネタバレ

    技術を伝えるためのポイントや、強い組織とはなんなのか、非常に容易な言葉で書かれていて、読みやすくためにもなった。

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    2011年02月11日
  • 直観でわかる数学

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    「『わかる』とは瞬間的に頭の中で起こる対象の確認動作である。すなわち、『わかる』とは直観そのものである。」(前書きより)

    著者・畑村洋太郎氏が大学退官後、最早失う物など何もない、という勢いで(笑)、
    三角関数、行列、微積など高校数学の分野を直観的に説明し、
    巷の数学教育に毒を吐いたりする本。

    数学がキライだ、という人が本当に好きになるかどうかはわからないが、
    数学好きな人間はますます数学の面白さに惹かれること請け合いである。
    とかく現実世界と距離感を感じていた高校数学がみるみるうちに
    日常世界へ引っ張りこまれてくる著者の説明は圧巻。

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    2011年01月26日
  • 失敗を生かす仕事術

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    「未知、無知、不注意、手順の不遵守、誤判断、調査•検討の不足、制約条件の変化、企画不良、価値観不良、組織運営の不良」

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    2011年01月23日
  • 回復力 失敗からの復活

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    [ 内容 ]
    「しまった」という気持ちが人を成長させる。
    苦境に潰されないちょっとしたコツを、失敗学の権威が伝授。

    [ 目次 ]
    第1章 人は誰でもうつになる
    第2章 失敗で自分が潰れないために大切なこと
    第3章 失敗したら誰の身にも起こること
    第4章 失敗後の対処
    第5章 失敗に負けない人になる
    第6章 失敗の準備をしよう
    第7章 失敗も時代とともに変わる
    第8章 周りが失敗したとき

    [ POP ]


    [ おすすめ度 ]

    ☆☆☆☆☆☆☆ おすすめ度
    ☆☆☆☆☆☆☆ 文章
    ☆☆☆☆☆☆☆ ストーリー
    ☆☆☆☆☆☆☆ メッセージ性
    ☆☆☆☆☆☆☆ 冒険性
    ☆☆☆☆☆☆☆ 読後の個人的な満

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    2010年12月14日
  • 失敗学実践講義 文庫増補版

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    8つの「事故」を通して、失敗からいかに何を学ぶかについて解説されている。事例は人身に関わる大きな事故がほとんどだが、学ぶべきことは多く、企業の硬直化を防ぐためにも利用できる。本書とは少し違う切り口での失敗知識データベースがあってもよいと思う。

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    2019年01月16日
  • 危機の経営 サムスンを世界一企業に変えた3つのイノベーション

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    サムソンの改革がどのように行われたのか?国民性と時代(運?)に適した戦略をたて、実行することで10年間で世界でもトップのメーカーへ。

    まだ日本は必死さが足りないのかもしれないと思わされた本だった。

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    2010年11月26日
  • 失敗を生かす仕事術

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    [ 内容 ]
    失敗をきちんと知識化することで、創造も生まれるし、大失敗も防げる。
    失敗を避けられない時代に必須の新しいものの見方、考え方を説く。

    [ 目次 ]
    序章 失敗するということ
    第1章 まず失敗する、そこからすべてが始まる
    第2章 失敗を生かす仕事術
    第3章 失敗を生かす組織運営
    終章 失敗を見る文化

    [ POP ]


    [ おすすめ度 ]

    ☆☆☆☆☆☆☆ おすすめ度
    ☆☆☆☆☆☆☆ 文章
    ☆☆☆☆☆☆☆ ストーリー
    ☆☆☆☆☆☆☆ メッセージ性
    ☆☆☆☆☆☆☆ 冒険性
    ☆☆☆☆☆☆☆ 読後の個人的な満足度
    共感度(空振り三振・一部・参った!)
    読書の速度(時間がかかった・普通・

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    2010年11月25日
  • 組織を強くする 技術の伝え方

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    [ 内容 ]
    企業の2007年問題を乗り越える鍵がここにある!!
    「わかる」とはどういうことか、から始まって、身につけるべき知識や、記録の付け方まで著者の知的生産の技術を一挙公開!
    「伝わらないのはなぜ」と悩む人、必読。

    [ 目次 ]
    序章 「技術」とは何か
    第1章 なぜ伝えることが必要か
    第2章 伝えることの誤解
    第3章 伝えるために大切なこと
    第4章 伝える前に知っておくべきこと
    第5章 効果的な伝え方・伝わり方
    第6章 的確に伝える具体的手法
    第7章 一度に伝える「共有知」
    終章 技術の伝達と個人の成長
    「技術を伝える」を巡るおまけの章

    [ POP ]


    [ おすすめ度 ]

    ☆☆

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    2010年10月09日
  • 危機の経営 サムスンを世界一企業に変えた3つのイノベーション

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    既知の事実が多かったが、筆者自身が実際にサムスンのどん底期から今の強いサムスンの基盤を作るうえでの実体験が述べられているのは、説得力あり。やはり会長の考えが、末端社員にまで行き渡り、若干ずる賢いような戦略を取りつつも、自分たちの開発力などを鍛えてオリジナル製品を日本のメーカーがまだ入り込んでない新興国中心に真のグローバル化を進めていったのが今のサムスンを作り出したのだというのを改めて実感。

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    2010年09月25日
  • 畑村式「わかる」技術

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    比較的読みやすい文章です。
    「課題設定能力」と「話が立体的かどうかを意識する」の2点が印象に残りました。

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    2010年09月16日
  • 組織を強くする 技術の伝え方

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    「技術=知識やシステムを使いほかの人と関係しながら全体を作り上げていく力」と定義していますが、内容は通常の科学技術について書いてあります。

     技術は伝えるものではなく伝わるものである。それには正しく伝わる素地を作っておかないとどんなに頑張っても無駄になる。マニュアルなどのツールは技術を伝えるには有効な手段だが、背景や暗黙知といった裏にある内容がきちんと伝わらなかったことで起こる問題とその対応で重要になる考え方が、実例や実際の事件等の実例を交えながら書かれています。

     日本とヨーロッパの気候の違いに対応する過程の中で、「回転扉の重量は重くなると危険」という暗黙知が伝わらなかったことで怒った六

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    2010年06月28日
  • 畑村式「わかる」技術

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    [ 内容 ]
    なぜ「わからない」のか、どうすれば「わかる」のか。
    『失敗学』『直観でわかる数学』の著者によるまったく新しい知的生産の技術。

    [ 目次 ]
    第1章 「わかる」とは何か(「わかる」とはどういうことか 『直観でわかる数学』を書いた理由 学校の教科書や授業はなぜわかりにくいのか ほか)
    第2章 自分の活動の中に「わかる」を取り込む(まず身につけておくべきもの 「わからない」けどつくりだす 自分でテンプレートをつくる)
    第3章 「わかる」の積極的活用(「面白い話」をする人は何がどうちがうのか 絵を描くことの意味  「現地・現物・現人」が、わかるための基本 ほか)

    [ POP ]


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    2010年06月01日
  • 失敗を生かす仕事術

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    多くの情報は「知識化」しないと。
    「ばれたら恥ずかしいことはやらない」
    「日本人が書いた経済書で、欧米で売れているものは一冊もない」
    など、警句が一杯。
    実に面白い。

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    2010年05月05日