【感想・ネタバレ】回復力 失敗からの復活のレビュー

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Posted by ブクログ

 一度どっかで読んだのか、1時間程度でさくっと読んだ。しかしこの1時間は大きなものとなった気がする。何というか、ちょっとだけ気楽になった。何度も読み返してみる本となりそう。
 著者の一連の著作の思想とも噛み合っていて、思考、思想に慣れてきているのかもしれない。

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2015年01月15日

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失敗した時に読むべき本。やり続けること、自信を持つことの大事さは身に染みてわかるだけに、ここからリスタートしようという気持ちが高まりました。

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2011年09月22日

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癒される。
失敗から立ち直るには、人が生まれながらに持つ回復力を信じよう。ゆっくりだけど必ずその時が来る。

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2010年05月09日

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失敗学がベースになっているが、序盤はうつ状態になる原因と簡単な対策が、実体験を通じて述べられている。現在、自分も同じような状態にいるので、うつから脱するための手がかりになりそうだと期待している。

その後は、自分が失敗したとき、どうすればいいのかが書かれているが、
失敗とうつを絡めて読んでみると、うつ脱出やうつになりにくいメンタルの作り方の手がかりが少し見えてきた。

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○エネルギーが戻ってくると人は必ず自発的に行動したくなります。(p40)

○失敗によって自分が失ったエネルギーを、まず回復する方向にいかに向かわせるか、それが失敗にうまく対処するための、はじめの重要なポイントになるのです。(p51)

○なぜほとんどの人は、失敗直後に「しまった」と感じるのでしょうか。それ
はこうした事態になるということを考えて行動していればよかったのに、自分は何もしなかったからこんなことが起こってしまったということを瞬間的に感じるのです。(p54-55)

○一般的には、柔軟さがなく、社会をきちんと観察していない人ほど正論を好みます。(p61-62)

○失敗を見るときの「絶対基準」は、お天道様に向かって堂々と話ができるかどうか。(p76-77)

○あらかじめ失敗が起こらないように考えていたり、きちんとした策を講じていたのがわかると、人々は以前ほど過剰な反応を見せないようになってきた。(p82)

○キリギリスの時代は終わった(p158)
 こうした時代に必要なのは、仮説を立てたり自分の経験を通じて考えを作っていく能力だと私は考えています。(p160)

○辛い時必要なのは「励ましの言葉」ではありません。本当に必要なのは、そのものと正対していくエネルギーを作り出すための考え方。(p188)

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2009年11月05日

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想像していたよりも実践的、かつ現実的な内容だった。基本は「大切なのは生き続ける事」であり、必要に応じて「逃げる」などの一時避難することもありとも。日々失敗と背中合わせの私にとって手引きとなる一冊。

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2022年09月07日

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著者は失敗学を提唱している著名な元東大教授です。

失敗学とは、事件や事故の発生原因を工学的に分析して、
その原因で発生した「失敗」をどう組織や個人が受け止めるのか、
そして、どう対応して、教訓として活かすのか考える学問です。
非常に有益かつ、また現代の社会状況のニーズに非常にマッチした実践学問です

その著者が記したこの『回復力』は、主に個人の失敗に対して、失敗を個人が受けてとめるのか、
そしていかに、その失敗から立ち直るのかが、本書で述べられています。

背景にあるのは、個人の失敗→うつ状態→最悪自殺に至るという、
ケースが日本で非常に多いからです。
それは、一にも二にも、私たちが「失敗」ということに対して、体系的な知識も、対処法も、教わってもいないこと、
また、自らも学ぼうとしていないからです。

失敗=怖い、失敗=起こってから対処する、
これは、何も武器を持たない人間が、戦車に立ち向かっていくぐらい無謀なことです。

失敗は誰しもが経験する「当たり前なこと」です。
その失敗に対して、どう準備をするのか、
そして、失敗をしたら、どう対応するのかを、私たちは、学ばないといけません。
なぜなら、失敗してからでは、遅い場合が多々あるからです。 

世の中は理不尽なもので、他人の失敗や組織の失敗、また国の失敗でさえ、
本人に影響を及ぼします。本人の失敗として、カウントされることもあります。

生きていて、失敗から逃れることはできません。
それは、私たちが、学び、働き、養う上で、失敗というものは、
必然的に起こるからです。

こういった状況を考慮すれば、本書を読む価値は十分にあると思います。

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2017年12月23日

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ネタバレ

苦境に立ち向かう時、「失敗した!」という時に、開く新書となった。この種の「癒し」の本は数多いが、畑村さんの筆致はたいへん説得力もあり、そして読後感はたいへん心地よい。その理由は、彼の論は常に「未来・将来」志向であるということろにあるからではなかろうか。「失敗は誰にでもある」というところを主張し続けそれに終始するわけではなく、失敗後の対処が大切と説く「失敗学」という新たなジャンルを牽引している著者ならではの「語り」は首肯させられる部分も多い。たとえば、「失敗したときの風景を思い浮かべ」シミュレーションしておくことの大切さを説くなど、失敗の仮想演習を考えろという部分(p54~58)を読むだけでも大変役に立った。

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2011年11月06日

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「失敗したとき(人へ)の対応」

失敗して落ち込んでいる人は、エネルギーがない状態でありがんばること、失敗を取り返すためにさらに仕事をすることが難しい状態であること、この点は良く肝に銘じておこうと思う。

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2011年08月05日

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[ 内容 ]
「しまった」という気持ちが人を成長させる。
苦境に潰されないちょっとしたコツを、失敗学の権威が伝授。

[ 目次 ]
第1章 人は誰でもうつになる
第2章 失敗で自分が潰れないために大切なこと
第3章 失敗したら誰の身にも起こること
第4章 失敗後の対処
第5章 失敗に負けない人になる
第6章 失敗の準備をしよう
第7章 失敗も時代とともに変わる
第8章 周りが失敗したとき

[ POP ]


[ おすすめ度 ]

☆☆☆☆☆☆☆ おすすめ度
☆☆☆☆☆☆☆ 文章
☆☆☆☆☆☆☆ ストーリー
☆☆☆☆☆☆☆ メッセージ性
☆☆☆☆☆☆☆ 冒険性
☆☆☆☆☆☆☆ 読後の個人的な満足度
共感度(空振り三振・一部・参った!)
読書の速度(時間がかかった・普通・一気に読んだ)

[ 関連図書 ]


[ 参考となる書評 ]

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2010年12月14日

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失敗をした人を以下にして救いだすか。そのひとの回復力をどのように生み出すを考えさせられる本である。
日本人は失敗した人についてひじょうに厳しい。その状況のなか失敗した人を回復させる意義をとく。
 回復力の方法として、ユニークなのは、従来はしてはいけないことである「逃げる」や「他人のせいにする。」
た「人命優先のインチキはゆるされる」などの方法を使うことである。これは失敗をした人がその時点ではエネルギーが
かなり失われているためである。

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2009年10月04日

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楠さんの『絶対悲観主義』で気になって手に取った本。失敗学については聞いたことがあったが自責タイプの自分にもよく分かるなぁと思いながら読んでいた

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2023年08月21日

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エネルギーがないからうつ状態にあるのに、そこでさらにエネルギーを出すことを要求するのは、相手に「死ね」と言っているようなものです。うつ状態の人と接するときには、このように相手にブレッシャーをかけなり、こあもの価値観を押し付けるようなことは一切してはなりません。これは専門家から教わったことですが、私はうつの人だけでなく失敗した人に接するときにも実行している。

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2023年02月25日

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ちょっと思うところあって読んでみた。

誰でも失敗しうる。それが思いがけず大きな被害をもたらすこともある。人命が関わったり、巨額の損失が発生したり、信用を失ったり。レベルは様々、日々失敗しているとも言える。

実は先日、某ショッピングサイト利用時にクレジットカード情報が盗取されるという被害にあい、お店からお詫び文書が届いたところなのだが、仕事柄、店側(及びその店のシステム作った会社)の対応を思うと、他人事じゃないなあと苦い気持ちに。

(脱線:盗取はされたものの、クレジットカード会社の方にはこちらはこちらでちゃんと不正使用パターンを検知するシステムがあるそうで、それのおかげで実害はなしで済んだ。それがわかったときは、そのシステム作った人ありがとうと思った!)

で、そりゃ失敗したらリカバリーのためにやらなゃいけないこと、受けねばならない制裁などもちろんあるが、失敗を苦に思いすぎてひとりの人間が死んでしまうなんていうことは絶対にあってはいけない。そうならないためにどうしたらいいか、という観点の本なので、「正論は聞き流せ」とか「逃げてもいい」とか「お叱りを真摯に受け止めすぎるな(鈍感であれ)」とかいったことが強く言われている。

人は弱く、失敗の直後なんてショックでエネルギーが無くなっている状態なので、事態をよくさせるための思考力や判断力や行動力はない。そういうときに下手に動いてもいいことはないから、とにかくエネルギーが回復するまで待つのが良いのだ、ということだ。なかなか難しいが、エネルギーが戻ってくれば自然と動き出せるようになるし、その時は必ず来る。だからそんなときこそ、美味しいものを食べたり、聞き上手な友人に愚痴を聞いてもらったりなどして自分に優しく過ごしなさいと。

失敗した人があまりのんきにしてると、ちょっとは反省の色を見せろや~と思ってしまうこともあるけれど、【失敗を苦に思いすぎてひとりの人間が死んでしまうなんていうことは絶対にあってはいけない】この思いひとつのためにこの筆者さんはこういう本を書いたんだろうなあと思うと、そこは諸手をあげて賛成賛成。

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2019年09月14日

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畑村先生の本は読みやすい。この本も、なかなか良いと思った。失敗から回復して成功につなげるために、基本的な考え方は、この本だけで学べるわけではないが、参考になることも多かった。

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2018年01月01日

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失敗学で有名な人ですね。
これも少々古い本(2009年刊)でしたが、こちらは年代は関係のない内容で、失敗経験の少ない若い人には読んでおく価値は有りでしょうな。

(2014/8/27)

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2014年09月19日

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失敗した時は、エネルギーが回復するのをひたすら待つ。エネルギーが戻ってくると人は必ず自発的に行動したくなる。

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2013年07月15日

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組織やプロジェクトの失敗をどのようにリカバーするか。ということが書かれているのかと思って入手したのだが、そうではなかった。個人の内側の話。成功本では絶対に書かれないであろう「失敗を他人のせいにする」などある意味痛快である。
生き続けるために必要なことは何かを考えさせてくれる本。

P.60
何か失敗が起こると、必ずこの"正論"を振りかざして、失敗した人を責め立てる人が現れます。
しかし、こうした正論の通りに行動したところで、実際には失敗が完全に避けられることはほとんどありません。
なぜなら、こういう場合に使われる正論の多くは、きちんとした分析によって導かれたものでなく、たんなる建前論になっているからです。正論とは名ばかりで、その人の主張を正当化するための詭弁であることもあります。

一般的には、柔軟さがなく、社会をきちんと観察していない人ほど正論を好みます。

聞く側の態度しては、一応は耳を傾けているふりをするというのが無難でしょう。

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2012年01月20日

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人命第一

最初から失敗を想定して行動する。

正論というオバケ

失敗を認める

逆検算、仮想演習

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2011年10月25日

Posted by ブクログ

人間は弱い。それを認めるのは、意外に難しい。でも、失敗は人間にはつきもの。失敗した時に、保身だけでなく、そこからたくさんのことを学んで行けば良いと思う。著者と同じく、うつ体験をしたことがあったから、すんなり読めたかな。

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2010年10月06日

Posted by ブクログ

失敗しても良いんだ、やる気が出ないときがあってもいいんだ、と励まされた。工学部出身の先生だが、やはり研究者は病んでる人もおおいのか・・・とかあらためて思ってしまった。でも、この教授、人格的にすごい人だと思う。教授が学生のことを親身に受け止めるってここまでないんじゃないか。素晴らしい。


失敗学については、また考察を。
全体的に抽象概念が多くなってしまっている印象が。守秘義務などあって具体的に書けなかったんだろうけども。

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2010年01月12日

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人間、大小問わず誰しも失敗はするもの。ただ、日本人には失敗が許されにくい風潮があり、どうしても失敗してはいけないという心理が働いてしまいがちになるようだ。

この本は失敗についての実例を取り上げるとともに、失敗における向き合い方や失敗したときの対処法、周りが失敗した時のフォローの仕方などが書かれている。

失敗をどう捉えるかによって、この先が明るいものにも暗いものにもなる。もし、何らかの失敗をしてしまったら、それを生かして前にどう進むかを考えられるようになりたいものだ。

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2010年01月08日

Posted by ブクログ

著者がこの本を書いた理由も明確だが、メンタル的に弱っている人は多いんだなぁと改めて思った。
何よりも「鬱」などメンタル的に落ちた状態からの回復の方法やそういった人への対処の方法が記載されていたので収穫あり。
これまでもなんとなく行っていたが改めて他人の言葉によりインプットされたので自信にはなった。
つまりこれまでの考え方は悪くなかったということ。

そもそも人は弱い生き物だ、という事は、常に心にとどめておかなければならない。そうすることで周りを助けられることもできれば、自分自身が困った時でさえもノーマルに戻る時間を短縮できると思う。

『失敗学』も自身の向上についての内容だった。人間のメンタルのノーマルの状態を0という数値とするならば、0から何を生み出すかといった本だった。
一方でこの『回復力』はマイナスから0に戻す事を重視した内容である。

どの本でも似たようなことを言ってるが、失敗など自分に対して好ましくないときはまずそれを受け入れることが本当に重要だし、その負の要素を解決しなければ、また同じ過ちを繰り返す。根本的な原因の改善はメンタルのベクトルは上に向かせる。つまりマイナス要素を受け入れること行為そのものはプラス要素なのだ。
対戦スポーツの世界でもこの考えは通じるものがある。
勝手ながらサッカーにあてはめさせてもらうが、一般的に守備はNegative、攻撃はPositiveな印象がある。プロの世界でさえ攻撃の強い相手には守備を固めるといったことを平気で行う。
相手の攻撃が強い事自体は受け入れるまでは良いのだが、なぜ守備にはいるのだろうか、常に不思議に思う。自分たちが攻撃に出ることで相手の攻撃の割合も減る。つまり失点の確率は減るのだ。
また、相手から積極的にボールを奪おうとすれば(詳しい方法はあえて書かないけど)、相手に対して脅威を与えられるため、相手の意識は攻撃よりボールを奪われないようにという守備の意識が強くなる。つまり自分たちの攻撃の確率が増えるのである。

サッカーの事を書いたら永遠に終わらなそうなのでそろそろ締めるけど、要はActionを改善することでMentalさえも改善されるのだ。このまま書き続けたら本当に数値で証明できそうなり。

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2009年10月04日

Posted by ブクログ

 「失敗学」で有名な著者による、失敗学の見地から得られるノウハウをまとめた本。
 「人にただ話を聞いてもらうだけでその人と苦しみを分かち合う効果がある」などは印象的。カウンセリングマインド的な話も載っている。

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2009年10月04日

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