畑村洋太郎のレビュー一覧
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『はじめに』
・私が長年考えてきたのは,「創造の方法」です.そしてその中から「失敗学」が生まれてきましたが,それは創造の過程で,失敗の扱いがいかに大切であるかに気付いたからです.ところがさらに考えを進めていくと,創造であれ失敗であれ,まず,事象をしっかりと理解することから始める必要がある.「わかる」仕組みをきちんと知っておくこと,積極的に利用することが創造や失敗を扱う上で大きなプラスになることがわかってきたのです.
『第1章 「わかる」とは何か』
・「わかる」とは何か?世の中のすべての事象は,いくつかの「要素」が「構造」を,「構造」が「全体構造」をつくりだしている.「全体構造」は何らかの「機 -
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考え続けろ。
安易なノウハウ提供の記事が目立つ中で、脳みそに汗かく態度を求める本書は、原点回帰の感。
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P165のパターン認識になっているのかも。問題と答えが一対一。
思考展開法を使うと、自分で情報整理して、視覚的に見えるようになる。クリエイティブに解決できる。
自分で考える。
考える=考えを作る
すべては要素・構造・機能で表現できる
主観的に見る、多角的に見る(客観的に見るのは不可能)
人 モノ カネ 時間 気
の5個のハンコで物事を見る
見たくないものでも見る→視野がかなり広がる
大きな問題を解決するには、個別の問題や課題に対処する解決法を駆使ししながら、全体の状況を変え -
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どうやったら大切なプロジェクトで失敗しないか
・仮説をたてる、モデル化する(入力と出力)
・仮説と実行の繰り返し
・自分でしつこくやり続けることで精度が高まる
・アジャイル開発に
・失敗を評価する
(だいたい企画の粗探しをする)
・失敗は隠れたがる性質がある
・大事故は個人の手抜きではなく、元々の仕組みや運営方法の問題。
・責任追及よりも原因究明を優先すべき。
・推進役は、豊富な知識や経験に基づいて正しく判断する。できないなら退場すべき。
・三現主義 現地 現物 現人
・思考展開図
・危険地図 あらかじめどこに危険があるかをみんなで共有することで、将来起こりうる失敗を未然に防ぐ
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Posted by ブクログ
失敗学という立派な学問を築いた畑中氏。年齢が83歳になりこの本を表す。自分の老いと向き合い体験から考える。流石です。その意味でも自分も老いゆく今、目を背けず向き合わなければならないと思っています。
この中で悪い老い‥老害の人の特徴という項目があり、いくつかその特徴が挙がっています。そうそうこんな人いるわ〜嫌だなあと思っていますが、他人のことは見えても自分のこととなるとなかなかわからないもの。この本でも自分が損をするようなことは受け入れがたいので、甘くなる。と指摘しています。
最近、そう言えば自分も気づかないまま、友人関係に悪い影響を及ぼした言動があったんだなあと振り返ることがありました。コミニ