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Posted by ブクログ
数年後に読み返して、本書の考えが定着しているか確認したいと思った。
本書に出会ったきっかけは、「失敗学」という本を読み、その著者に興味を持ったからだ。他の著書も読破したくなったほど本書に満足した。
数とは、人間が作ったものの中でも最も抽象的な存在で、目に見えるものしか信じない性質の私には仲良くなれない存在に感じていた。
しかし、数なんて、そんなに高尚ではないと著者に教えてもらった。桁さえ合っとけば大丈夫らしい。目から鱗。安心してどんぶり勘定し、徐々にその精度をあげていきたい。
新しい町に住んだとき、徐々に頭のなかに地図ができていくだろう。そんな風に、頭のなかにいろんな種類の数の定規を作って、使いたいときにさっと取り出せるようになりたい。
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文系頭の人間が理系頭の人にコンプレックスを解消できる。数学をできる人は「数(すう)」という数学的な抽象的な概念を扱うことには長けている。しかし、現実世界の物事から数量を引き出して、「数(かず)」を作り出すことは苦手である。そんなことがわかる一冊なう。
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日頃から数を意識したものの見方が必要だと感じた。
仕事全体を俯瞰して、目先の仕事に力を振り向けることをせず、自分のことで精いっぱいで言われたことしか手が回らない仕事では、スピードも遅くやっつけ仕事になってしまう自分の仕事ぶりを感じ、もっと数の扱い方を鍛え、仕事全体を把握できる人になりたいと思う。
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数(かず)で考える習慣をつけるためのヒントがまとまっている。とても面白い本で、再読したい。
その場で数字を作る:フェルミ推定のように、数字を使ってざっくり予想してみる。
変わるを基準にする:6%の認識限界
「直感でわかる数学」も読んでみたい。
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著者は本書で、数に強い人を「全体像との絡みで数を考え、覚えらえる人」「物事から数を引き出して自分の実現したいことの道筋にその数を乗せ、加工し、発展させることができる人(数を作れる人)」と2種類の定義をしている。
本書では、この「数に強い人」になるための方法と秘訣を紹介しており、具体的には、身近に感覚として持っている尺度(ものさし)から、全体を推計をすることによって、身の回りの事象を数で把握することや、その反対に、全体を一人当たりに換算することによって、身の丈にあった、実感のある数として理解・把握することによって、数字感を養うことが「数に強くなる」ことであるとしている。
また、電車での移動時間や音の音階、社会や自己評価など一見数値化が及んでいない領域にも「数」を当てはめていくことによって、一定の法則を見いだしたり、さらには、情報収集のやり方、組織の変革にも「数の強さ」を活用することができると論じている。
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数に強いというのは、数学が得意というより、直感的に全てを俯瞰できること、それも数字に置き換えて把握できることなのだと分かる。
つい、今までの自分の思考の狭さと比較したくなる。
しかし、これからはこういった数理的構造をもった思考に近づきたいと思う。
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わかるということは、自分の目の前で起こっている現象を観察する。どのような構成要素から成り立っているかを考える。その構成要素を摘出し、どの構成要素がどう絡まって現象の全体ができているのかを、構成要素の構造を考える。最後に、そうして構造化したものを頭の中で動かしてみて現実の現象と合致するかどうかを検証する。その動きがぴったり合った時に「わかった」となる。
たとえ知らなくても、作る努力をしなくてはいけない。必要な数は観たその場で作れなくてはいけない。
リーダーは全体像を把握していて、細かいこともわかっている。
いつでもどこでも愚直に徹底的に訓練し続けよ。
信号待ちでは、車を数えたり、待っている人を数えたりする。階段の段数も数える。地下鉄の深さは何メートルか割り出す。なんでも数にする。朝起きてから、見えたものは片っ端から数にする。「数にしないと気がすまない」というくらい自分を訓練付にして習慣にする。
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数のウラを読む、とか補数の概念は非常に共感できる話であった。人が作った数は頭に入ってこない、自分で数を作り出すことが大事、答えを写して終わりの奴が一向にできるようにならないのと同じだと感じた。
1人当たりの数に置き換えて考えれば実感が沸く、そういう視点でいろいろな世の中の数をとらえることができるようになりたいと思ったが、その為にはある程度の数を知識として覚えていなくては難しい。やはりインプットとアウトプットを繰り返す訓練がここでも必要なのだろう、と思う。
「直観でわかる数学」にも少し興味が湧いた、作者と岩波書店の企み通りに…笑
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数学とかそういう話ではなく、実生活のうえでの数に対する感覚について書かれています。いろんな物事に対する感覚を、数に置き換えて考える癖を付けることで、鋭くしていくことができます。そのことを著者の実体験と考え方を示すことで語られています。数とは何なのか。その構成要素など。数にまつわることで、著者の日頃考える考え方を具体的に、分かり易く書かれています。日常のいろんなところに数が隠れていることが分かり、非常に面白く読ませていただきました。
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世の中を感覚的に捉えるのではなく,数(かず)で捉えよう.と言ってる本.
議論をするにもまず”定量的に”だ.
大事なのは,自分が考えているその現象が全体から見てどの程度の部分を占めているかを知ることだ.取るに足らないことなのか,考慮すべきことなのか.これを数で考える.
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その場で数をつくる。数を吸収し、自分でもその意味を知りたければ、実際に数をつくることが重要。
基準の数を頭に入れておく。
大きい数は1人当たりになおして理解する。
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数を作ること、これが結構難しい。数を読み取って、それを基に行動したり考えたりすることは日常的によく行っているが、数を作ることは違う。まさに自分で設計して、一から十まで組み立てなければならない。いわば、モノづくりの工程を自分の頭の中で行っていくわけだ。これは一朝一夕ではできない。自分の頭で考え、頭を働かせる必要がある。最近よく言われる段取力にも似ているかもしれない。
生きる上で良いヒントを、この本から貰った。
数を基に見ると、同じ事象でも違った角度から見れるのも面白い。数は人生を豊かにできると、改めて感じた。
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失敗学の畑村先生は数(かず)にも強いです。
タテ書きで読める数の本をつくりたかったそうです。
数は、与えられたものは身につきません。
自分で作り出すことによって意味があるものとなります。
そのために常に数字を意識して生活する訓練をすることが必要です。
重さ、高さなど自分で予測するようになると当たるようになるそうです。l
前著の「直感でわかる数字」は、続を合わせて10万冊以上売れたそうですが、10万売れると量だけの問題でなく質的にも変化するそうです。
どういうことかというと社会現象になるということです。読者も普通では読まない層(女性や子供)にも読むようになり、著者の名前も認識されるそうです。
Posted by ブクログ
確かに数に対する見方は変わった。しかし強くなるにはそれなりの努力が必要そうだ。
特に面白いと思ったのは三和音について。音楽に携わる者としても新感覚だった。
全体として、数という概念だけでなく実生活やビジネスに繋がる見方が書いてあるのが良い。
Posted by ブクログ
いやーこの本楽しいw
著書は、一般的にある堅苦しい数学の本ではない。数に対する、面白い考え方を提供してくれてる。
例えば、著者曰く、数には属性があるという。
18の中にある8という数は「10になりたい、10になりたい」と思っている。だから筆者は18という数を見ていると、「2が欲しい、2が欲しい」と言っている気がしてくるのである。
これは何となく分かる。で、著者は、この考えを使って、計算とかしたりするんだよね。面白い。
他の本も読んでみたいな。
Posted by ブクログ
。「数(かず)に強い」とは、日常の物事や概念を定量的に考えられること。驚きなのが、正確さをハナからは求めないどんぶり勘定の計算術。数字を扱う上でそんな目見当でいいの?と思うも、目見当自体が数に強い証。数字が苦手な人ほど、身に付きます。オススメ。
Posted by ブクログ
「失敗学のすすめ」の著者だったのですね。
「情緒が必要のないところまで、情緒でやろうとする」文系と、
「数や構造にばかり関心があって、情緒は煩わしくて考えたくない」理系、
という説明は腑に落ちます。
また、
具象の世界から属性を抽出し、
抽象の世界で加工し、
また具象の世界に戻す、
という数に強い人の思考方法は、
先ほどの文系と理系の両方を兼ね備えたもののように思えました。
これって、
右脳も左脳も両方使おうという、
神田昌典の「全脳思考」的なものとも近いですね。
あと、
フェルミ推定みたいな話があって、
限られた手がかりを元に帰納的に推論していくのは、
ミステリーの探偵に近い感覚でしょう。
最後のあたりのピタゴラスの定理と、
和音(ドミソ)の周波数やRGBの振動数の関係性の話は、
ちょっとトンデモだけれど創造的で面白かったです。
Posted by ブクログ
タイトルの「数」は「かず」と読む。「すう」や「数字」とは考え方が異なると筆者は定義している。本書では数式めいたものはなく、全体像を数で把握する考え方を説いている。
細かな数字にとらわれるのではなく、物事の本質を理解して考えようという啓蒙的な内容を、筆者の経験や生活の中のエピソードなども交えて分かりやすく解説している。
しかしジェンダー論的な観点や使用ツールなどの話題にいささか古さを感じた。2007年に書かれた本で筆者は1941年生まれと後追いで確認して、妙に納得してしまった。
Posted by ブクログ
「数に強くなりたい」、多くの社会人が身につけたいと思うスキルの1つだと思います。要は訓練なんだと思います。日頃から、自分の頭で色んな数をこねくり回すことが大切であると本書では述べられています。かなり脳に負荷のかかる、しんどい作業ですが、結局自分の頭で考えないかぎり、数に強くなりませんし、思考力は身につかないんだと思います。最近流行りのロジカルシンキング本を何冊読んだところで、わかった気になるだけで、論理的思考力は身につかないんですよね。ということで、脳みそに汗をかきましょう!
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この畑村氏は「失敗学」を標榜して活動しているが、最初あやしいげなおっさんだなと思ったが、NHKで六本木ヒルズの回転ドアの事故の調査分析の様子を見たら、「なるほど、本当に賢い人とはこういう人のことをいうのだな」と納得させる内容だった。
Posted by ブクログ
会計センスを身につけるのに役立つ。
Q、数に強くなるには、どうすればいい?
→A、
自分の体感と結びついた数を、
たくさんインプットし、
"基準"を覚えておく。
例)体感数とは…
NG:東京ドーム何個分
OK:うちの冷蔵庫何個分
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この本を読んで数に強くなるとまでは言えないかと思うが、数への距離が近くなるのは確か。
音(オクターブ)とピタゴラスの定理と、光の3元色の関係やら、オクターブと複利金利の関係等、とても面白い。
また1立方センチが1グラムとすると、1000立方センチは1キロ、1立方メートルになると1トン。大きな数字は把握しにくいものだが、ミリオン・ビリオン・トリリオンを立方体を用いて説明してくれると、見事なまでに分かりやすくなり、100京までが身近になってくる。
Posted by ブクログ
物事の数を把握するということはどういうことかを説明する本。基本的にはフェルミ推定の考え方。あとは定量的に考えることの大切さを説く。そしてこれらを行うためには、実感できる形で考えようという話。
本の売り上げを例に出した「量的変化が質的変化をもたらす」という話が面白かった。程度は低いが、ブログを書いているとこの感覚は分かる。
Posted by ブクログ
数とともに生きてきた著者の世界のとらえかた。ちょっと内容は薄いが、量の変化と質の変化、体感基軸をつくる、視覚や聴覚、複利の関係など、数で世の中を見ることであらわれてくる世界の仕組みの一端が垣間見え、面白い。
Posted by ブクログ
ドンガラが面白いなあと 難しい数字はあまり使っていないけれど、微分積分でせめて概念だけは知ってないといまいち理解出来ない部分がある なのでわたしはわからない