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2007年問題を乗り越えるための必読書! 「伝えよう」としても「伝わらない」。「伝える」のではなく、「伝わる」のが正解だ! 各企業で大問題になっている技術伝達の本質を明らかにし、解決法を示す。(講談社現代新書)
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Posted by ブクログ
畑村 洋太郎 1941年東京生まれ。東京大学工学部機械工学科修士課程修了。東京大学大学院工学系研究科教授、工学院大学グローバルエンジニアリング学部特別専任教授 を歴任。東京大学名誉教授。工学博士。専門は失敗学、創造的設計論、知能化加工学、ナノ・マイクロ加工学。2001年より畑村創造工学研究所を主 ...続きを読む宰。’02年にNPO法人「失敗学会」を、’07年に「危険学プロジェクト」を立ち上げる(「BOOK著者紹介情報」より:本データは『失敗学実践講義 文庫増補版』
本書は個人,あるいは組織に蓄積されている「技術」をどのように伝えるかということについてまとめられている。 私たちは伝えようとマニュアル化したりするわけだけれども,それはすべて伝わるだけではなく,伝える側を考えた伝え方を考えなければいけないということであった。著者は「失敗学」を提唱しているが,ポイント...続きを読むが上手く伝わらないと大きなミスが起こることも指摘している。 私は「教育」分野に身をおくものなので,本書を読みながら,一体伝えるべき「技術」はなんなのか,とかそもそも私が学んできた「技術」とは一体何なのかについて考えさせられた。
ふと見返してみると、最初に読んだ際の赤ボールペンのアンダーライン(縦書きだからサイドライン?)を付けた文章が目に跳び込んでくる。 私も55歳を向かえて、勤務先ではいったんの区切りを付ける年だ。 今、感じるのは、勤務を通じて通じて得た技術の伝達への希望だ。微力を尽くして、思う仕事を行いたいという気持ち...続きを読むを後押ししてくれる。
僕は、内視鏡を仕事にしているので、上手い医師の技術は「盗みたい」と常々思ってきました。 その一方で、疫学を教えるときは「上手く教えたら伝わるに違いない」という気持ちで、レクチャーや勉強会に臨んできました。 参加者の勉強の手間をはぶき、簡単に楽に学んで欲しかったのです。 内視鏡医としては「盗み」、疫...続きを読む学の教育者としては「楽して勉強してもらう」という、相反する立場が自分の中に混在していたのです。 この本の中で、 「 技術は「伝える」のではなく「伝わる」 」 のだと、畑村氏は書いています。 技術は「伝える」ということを正しくすると「伝わる」と私たちは思っている・・と本書にはあります。 でも少し違うのですね。 それは「伝える」側の立場で考えたことなのであって、技術は本来「伝わる」ものなのだと。 例えば「教育システムの充実」「資料の充実」「マニュアルの作成」・・・って大事ですよね? でも、これは「伝える側の立場」からの方策なのです。 ただひたすら、システムや資料を作り続けた結果、あちこちで伝えることの形骸化が起きているのだ、と畑村氏は指摘しています。 確かに、病院でも使いもしないマニュアルなんて、山ほどありますからね。 疫学を教えていても、慣れてきて難しいポイントもそつなくこなせるようになればなるほど、少し違和感も感じていました。 本を読んで少しずつ前進していった、若かったときの「学びの楽しみ」「理解したときの快感」を、学び手から奪っているように思わないでもなかったのです。 そのせいでしょうか? EBMワークショップの参加者が、スタッフになって一緒に教え方を工夫するようになったりは、なかなかないのです。 ICLSやACLSでも、大多数の参加者はスタッフになりません。 技術や知識を「伝えられた」ために、学びの魅力が無くなっていたのかもしれません。。 この本では、「受け入れ側の素地」なんてことを、言っちゃってます。 技術を受け止める側が、どれぐらいやる気があるのかが大事なんだよと。。 あ、それいっちゃあお終い・・・とも思いますが・・・・ でも、これを無視しすぎなのが今の医学部教育とも思うんです。 とにかく、底辺にフォーカスを合わせるのですが、やる気のある学生は勝手に全国を飛び回って勉強したりしている。 自分の学校にはほとんど寄りつかない。 学生は、教育者の熱意を見ていることが多いのです。 大学に寄りつかないのは、教えてやろうという熱意が感じられないからかもしれない。 脱線しましたが、 1、まず体験させろ 2、はじめに全体像をみせろ 3、やらせたことの結果を必ず確認しろ 4、一度に全部を伝える必要はない 5、個はそれぞれ違うことを認めろ 伝える側としては、こういうことが大事だよ、とのこと。 詳しくは本書を読んで下さい。 面白いです!
物づくりの現場で、当然のこととして伝わっているであろう技術が、 伝わっていないことが、よくあります。 わたくしは本づくり(編集)が専門です。 本づくりの技術は、どこかで失われてしまっています。 これは日々、痛感します。 これは本じゃないよね、という本が平気で書店に並んでいます。 わた...続きを読むくしは小説も書くので、小説を書くという分野でも、 技術が伝わっていないのが、わかります。 これは小説とは言えないよね、というナニモノかが、 世の中に、あふれかえっています。 本も、小説も、人身事故を起こさないから、 社会的な問題になっていない、だけのことです。 生産現場での話だから、ワタシハ関係ナイと 思わないで、本の周辺に生息しているみなさんにも ぜひ、読んでいただきたい1冊です。
◆「技術の伝え方」 <ポイント> 技術は「伝えるもの」ではなく、「伝わるもの」。相手の立場に立って、「伝わる状態」をいかに作るか。 「暗黙知」の表出(←これは再認識。) 第7章 一度に伝える「共有知」 「同じことを30年も続ければそれなりにできるのは当たり前、そこを2,3年で獲得すること...続きを読むに価値がある。」 「守・破・離」 「破」:作法・型を手に入れて、そこからさらに出ようと意識して行動した人だけが進歩できる。 「離」:試行錯誤を繰り返した人は、理解と経験に基づいて全く別のものを作り出せる。 制約条件の変化や外部からの新要求に対応して全体を作り変えられる ◆おまけ 「技術のつたえ方」の、p.111 印刷がにじんで読みにくい。 新書で、こんな印刷汚れは初体験。 おそるおそる印刷所を見るとT印刷だった。
教える場合には、伝えられる側の立場を考える必要があるとのことです。 伝わらないのは伝える側に問題がある場合もあると。耳が痛いですが、心に留めたいです。
『どんな場合、自分の伝えようとする中身を相手が受け取ってくれる形に再構築しないことには絶対に伝わらないにです。』
SEKIモデルを思い出しましたが、本書でも触れられていました。伝えることよりも伝わることの大切さを改めて気づかせてもらいました。再読ですが、かつてこの本を読んで、講師の仕事に生かしたことを思い出すとともに、ちょっと今は難しくなりました。
ちょうど並行して「知識創造企業」を読んでいて、いろいろとリンクしていたので面白かった。 第7章は特にぐっとくる。
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畑村洋太郎
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