澤田瞳子のレビュー一覧
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冷たい風が足元から這い上がってくるような寂しさを感じた。特に親交を結んだ数少ない友人の池大雅が亡くなって以降の老齢期の若冲の姿は寂しくて悲しくて。でもまだ自分に向き合う姿が彼の真の強さを物語る。
一気に読ませる大作。いい話だった。Posted by ブクログ -
江戸時代の石見銀山が舞台。代官の身辺を探るために江戸から遣わされた中間の金吾。銀山で命を削りながら働く堀子やその仲間達と酒を酌み交わし、代官の真の姿に触れ、気持ちが揺れる。生きること、真の政とは何か、大事なことを教えてもらった気がする。Posted by ブクログ
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太宰府へと貶遷された菅原道真の活躍を描く痛快歴史ロマン。シリーズ1作目。4章および終章からなる。再読。
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澤田瞳子さんには珍しくコミカルで軽めの作品ですが、その分すべての主要人物が生き生きと描かれていました。
まずは「うたたね殿」・龍野保積。出世の先が見えた中...続きを読むPosted by ブクログ -
澤田さんの作品は、やっぱり面白い。この作品も、以前本屋の店頭で見たことはあったけど、何か堅そうでスルーしていたんだけど、読んでみたら、全然そんなことはなくて、続編が読みたい!Posted by ブクログ
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一気に読み終わりました。
いやぁ、もう、言葉を失ってしまうほど激動の物語。
人のなんと脆く強く温かいのでしょうか。
コロナ渦の今だから、なお響いたのかもしれません。
人の弱さ強さも生死も、全てが紙一重。
この積み重ね、犠牲や痛みの上に今の我々があると痛感し感謝の念。
医療従事する全ての方へ感謝。Posted by ブクログ -
このアンソロジーに出てくる女性は皆、己の仕事に誇りをもつ人ばかり。
女のくせに、女だからという心無い言葉に打ち据えられても、負けずに自分の生きる道を開いていく姿が魅力的です。
とくにあさのあつこさんの『おもみいたします』が好きですね。私もそろそろ整体か、リンパマッサージに行きたい。
身体ボ...続きを読むPosted by ブクログ -
登場人物の名前など、描かれている時代柄、読みにくさはあったが、とても引き込まれる内容だった。「大仏も誰かが作ったものなのだ」という、あたり前の事実と、無理やり動員されてきて大仏造立に携わるうちに、次第に心が変化していく人たちの姿と、働き、食べ、いずれ老いていく「生きる」ということと。余韻の残る作品だ...続きを読むPosted by ブクログ
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コロナ禍になってから、東大寺の大仏殿には定点カメラがおかれ24時間毎日配信されている。軽い気持ちで見始めた配信だが、朝に夕に、法要や鐘の音に祈るにつれて当時この大仏を作った人々に想いを馳せるようになった。そんな人達の苦労と、辛い日々の中での小さな幸せである三食の飯をテーマとした本。故郷から連れてこら...続きを読むPosted by ブクログ
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読み終えて、太宰府での菅原道真その地で親しまれていた姿の想像を膨らます。やはり拝みに行くのは太宰府天満宮だな。「人は置かれた場所で生きねばならない。哀しみに沈み、悲嘆にくれるのもそれはそれで一つの生き方。さりながらただ我が身を嘆き、他人を恨んでも、そこからもたらされるものは何もなかろう」p198
小...続きを読むPosted by ブクログ -
平安末期の南都焼き討ちを招いてしまった悪僧(わけあり)が主人公。その後、罪に戸惑い償いと真の救済を模索。
壮絶で残酷のなか必死に生きる人々。その後を知りたくて夢中に読み進めてしまいます。
NHK大河ドラマ「鎌倉殿の13人」(令和4年1月〜)と同じ頃の時代背景。
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