漆花ひとつ

漆花ひとつ

1,716円 (税込)

8pt

3.9

必死に足掻いて生き続けるのさ。この国の政がどうあろうともーー。

時は平安末期ーー。宮廷を覆う不穏な影。
猛き者たちの世へ時代が移ろう中で、滅びゆくものと、生き続けるもの。
直木賞受賞作家がつむぐ、至高の短編集。

「武者の世の訪れを告げる都。権力者に翻弄されつつ必死に生きる中・下層の人々を活写した、濃密で情感あふれる歴史物語」(創価大学教授/NHK大河ドラマ「鎌倉殿の13人」時代考証 坂井孝一)

...続きを読む

漆花ひとつ のユーザーレビュー

\ レビュー投稿でポイントプレゼント / ※購入済みの作品が対象となります
レビューを書く

感情タグBEST3

    Posted by ブクログ 2022年07月03日

    五編の短編ミステリー小説。平安時代(白河上皇〜二条天皇)
    院政、武士台頭、藤原摂関家、河内源氏と伊勢平氏
    平治の乱、保元の乱…色々とウィキペディアで調べながら読みすすめました。

    歴史小説だけど現代の大人社会に重なることも多い。

    「世は推移する」上つ方も不安定で権威も案外断固なるものでもないようで...続きを読む

    0

    Posted by ブクログ 2022年03月26日

    大河『平清盛』と百人一首の歌人を想像しながら読みました。貴族社会とは違った視点の平安末期の短編集、楽しめました^_^

    0

    Posted by ブクログ 2022年07月10日

    鎌倉殿の前日譚といった位置付けの、保元の乱前後の京を舞台にした様々な視点のドラマ。

    討ち取られたはずの「鬼対馬」こと源義親を名乗る者が二人も現れた事件
    鳥羽天皇に寵愛された美福門院得子を呪詛したとして待賢門院璋子が失脚した事件
    後に文覚と名乗る武士・遠藤盛遠が人妻に懸想しその夫を殺害しようとして誤...続きを読む

    0

    Posted by ブクログ 2022年03月08日

    武士の台頭が始まる頃の平安末期の物語。こんなムダな権力争いばっかりしてたら、そりゃ武士も台頭するわ!と思いました。平清盛がなんだか素敵で珍しい。短編なので読みやすいです。

    0

    Posted by ブクログ 2023年03月10日

    平安時代末期の京を描く歴史小説短編集。

    「漆花ひとつ」
    「白夢」
    「影法師」
    「滲む月」
    「鴻雁北」
    の5編収録。
    主人公は架空人物が多いのですが、ほとんど無名な実在の人物が絡むことで当時をリアル体験しているような気がしました。
    ただ、言葉がべらんめえ調だったりして、公卿も京ことばを使わず標準語だ...続きを読む

    0

    Posted by ブクログ 2022年04月15日

    ちょうどアニメ「平家物語」や大河ドラマ「鎌倉殿の13人」と時代的にもかぶるところがあるので、
    この時代の人々の暮らしを多角的に眺めることができて楽しかったです。
    歴史に名が残る人々の周囲で、翻弄され、賢明に生きた人たちの物語。

    0
    ネタバレ

    Posted by ブクログ 2022年06月26日

    短編集5編
    白河、鳥羽、後白河上皇へと移り武士が台頭してくる時代、権力争いの陰で翻弄される下々の者たちを描いている。
    公家たちの生き様の見苦しさと武士たちの潔さが対比されて、清盛もこの頃までは清々しい。つまりは権力が全てを堕落させるのかもしれないと思った。

    0

漆花ひとつ の詳細情報

閲覧環境

  • 【閲覧できる環境】
  • ・ブックライブ for Windows PC(アプリ)
  • ・ブックライブ for iOS(アプリ)
  • ・ブックライブ for Android(アプリ)
  • ・ブックライブ PLUS for Android(アプリ)
  • ・ブラウザビューア

※アプリの閲覧環境は最新バージョンのものです。

この本をチェックした人は、こんな本もチェックしています

無料で読める 歴史・時代

歴史・時代 ランキング

澤田瞳子 のこれもおすすめ

同じジャンルの本を探す