坂東眞砂子のレビュー一覧
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高知の一村に漂う伝奇的な空気と近代日本史が融合した一冊。
だけど、蕗と蔦くらいしか印象に残らなかった。
百年の物語は軽くも重々しくもない文章で書かれ、テンポよく読めた。Posted by ブクログ -
板東眞砂子のミステリー小説であるが、四国の霊場をベースに死者が蘇る物語。日本ならでは不気味さがあり、面白い。後から映画も見たが、なかなかよくできた映画であった。 板東眞砂子の独特な世界は好きである。Posted by ブクログ
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「愛」という名のもとに、強く逞しく信念に向かって生きるリツとオルガと、戦争に翻弄される法城と。
ミステリー要素も良く、早く先を読みたくなると引き込まれたが、とにかく三様の生き方に、いろいろ考えさせられる。ヘラヘラしつつもどこか憎めないリツがいい。Posted by ブクログ -
小さい頃、いろんな時に神頼みをした。縋る術がなかったのもあるけれど、目に見えないものは怖くて偉大だった。
死んだものより、生きているものが強い。そう信じて読んでいたけれど、死者も強い。苦笑
もっといろんなものを大切にしたい。Posted by ブクログ -
期待以上に面白かった!
大好きな奈良と神話が題材となっていて物語にのめり込めた。
玲の気持ちの変化も、丁寧に書かれていたし。
ラストがん?という感じも、するけど良かったPosted by ブクログ -
南の島に古くから伝わる砂絵サリタを軸に、戦前、戦争末期、そして現代のストーリーが交代で進んでいく。途中からは、死んだ人間の視点も時折加わり、それぞれのストーリーがひとつにつながって、伝承の謎も解明された…と思いきや、時間が巻き戻され…。
夢だったというよりも、もうひとつの未来だったのか。
視点が変...続きを読むPosted by ブクログ -
四国と死国の意味。古事記をモチーフに、四国が死国であるがため、代々様々な役割をこなす人々。役割に着く前に早世した少女の復活。死者の復活のより、忘れていた過去の過ちにさいなまれる老女。Posted by ブクログ
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小さい妖精みたいなものが現れるっていうのは、本当に良い芸を実際によく観ているからこその表現だと思う。まあその点も含めラストに関してももっと巧く描いてくれないと、良い芸に妖精が現れるというエピソードが陳腐になってしまうことが個人的には残念。全体に流れる雰囲気は基本的に好きだし4.5の高評価にしたい。Posted by ブクログ
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曼荼羅道を探しに行くといって出て行ったまま行方不明になった麻史と静佳。
戦局が厳しくなりまた戻るといったまま日本に帰国した蓮太郎とサヤ。
歴史を超えたストーリーに、楽しく読めた。
12/03/22-35Posted by ブクログ -
今年初めての一冊は、日本人でよかった~!と思える伝奇小説。坂東さんの狗神に衝撃を受けて、虜になってしまった。これも、日本的な湿った怪奇小説で、舞台が奈良の土着的なお話。とにかく世界観がドハマリなんです。好き嫌いあると思うけど、日本人でヨカッタ!Posted by ブクログ