坂東眞砂子のレビュー一覧

  • 満月の夜 古池で
    自動向けなので、やっぱりひらがなが多めな気がします。
    なれるまでちょっとイライラ(笑)でも、気づくと子供の気分になって読み込めました。
    カラスに目玉を狙われるのはリアルにこわいなぁ…カラスの鳴き声には耳をすまさないようにしよう。人間語が聴こえたら困っちゃう。
  • 狗神
    う~ん…救いのない話だなぁ。
    これだから伝統を重んじる土地の雰囲気は嫌なんだよね、っていうところもある。あまり感情移入せず、民話にすぎないと割り切って読めば面白いでしょう。
  • 逢はなくもあやし
    鹿児島の先輩おすすめの一冊。河瀬直美さんの映画みたいだなーと思いながら読み進めていたら、あとがきに河瀬さんの映画にインスパイアされたというような著者のひとこと。納得~。
  • 13のエロチカ
    なぜか坂東眞砂子を岩井志麻子と勘違いして読んでいて,
    ずいぶんあっさりした文章だなぁと思っていたら,
    別人でした(爆)。

    タイトルから予想をしていた内容に比べて,
    そんなにエロチカっていう感じがなくて,
    さらっと読めた。
  • 狗神
    怖くはなかった。ムラ社会の中での出来事。最後の展開が地域伝承とかあまり関係なくなってたのが残念かな。
  • 死国
    四国八十八ヶ所の霊場を死者の歳の数だけ逆さに巡ると死者が甦る…、というお話。

    読んだことあるんですけど、10月に四国に行く機会があって内容忘れてたのでもいっかい読んでみました。
    が。
    怖いよー。
    うわーん。
    お風呂でシャンプーのとき目開けられないよー。
  • 逢はなくもあやし
    以前はよく坂東さんを読んだのだが、おどろおどろしいものはもう沢山かな、と敬遠していた。
    久しぶりに手に取ってみたこの本は坂東さんにしては淡泊気味で丁度良かったかも知れない。
    持統天皇、戦時下の青年、の「待つ」を併せて語られたことは良かったと思う。
  • 死国
    こっち系のホラーはあまり怖くない。そうなっちゃうのか!はっきりしとけよこの面食いがぁ!って結局色濃く残るのがそこ。
  • 死国
      四国は死国、という話や古事記の引用などを使ったエピソードがとても面白かったです。日本で最初に生まれたのは淡路島。「阿波路島」とも言い換えることができるこの島は四国の阿波(現在の徳島)へ続く道、という意味。つまり四国は日本でも最初のほうに作られたとても重要な場所だと説明されているんです。土俗的なこ...続きを読む
  • 死国
    20年ぶりに故郷でもある高知の矢狗村を訪れた比奈子は昔の友人であるサヨリが事故死をしたことを知る。
    伝統の血筋を絶やすことを認めない母親の照子はサヨリを蘇らせようと四国八十八ヶ所の霊場を逆に周りサヨリを含め死者を四国に蘇らせようする。



    10年前くらいに読んだのを読み返してみました。
    当時中学生...続きを読む
  • 満月の夜 古池で
    小学生の目線で書かれた不気味な冒険ファンタジー。
    人間になりたい動物と、動物に戻りたい動物人間と
    元の姿に戻りたい人間と・・・
    ちょっと皮肉交じりの内容になっているけれど
    子供向けでは、これくらいが限度でしょう。
    最後が急ぎすぎた感じだけど面白かったです。
    黒いビー玉のような瞳がリアルに想像できて
    ...続きを読む
  • 桜雨
    登場人物が出版社勤務の30歳前の額田彩子と、
    かつて同じ美術学校に通っていた美紗江と早夜。
    現在と戦時中の話が交互に描かれ更に語り手まで変わる。
    1枚の絵の作者・西遊を探す額田と、
    西遊を愛した二人の女の嫉妬と執念の物語が交差して、
    驚愕の事実が晒される。
    読みモノとしてはスゴイんでしょうけど、
    ...続きを読む
  • 桜雨
    老女二人を主人公にした戦中~現在の女の物語。
    老女が主人公、巣鴨が舞台、というのが目新しく、序盤の風景描写から
    興味をそそられました。
    画家たちの生活も違う世界を見る感じで面白かったです。
    展開していくストーリーは、だらだらとした色恋沙汰ですが
    女性ならではの考え方が見えて、いろいろと興味深い作品で...続きを読む
  • 蟲

    途中でオチらしきものはわかってしまうが、
    この人の書く怖さは、
    ドン!とくるものではなくて、
    ジワジワと精神的に迫ってくる感じ。

    ※本当のタイトルは『蟲』なのに、
    検索しても出てこなくて参りました。(苦笑)
  • 桜雨
    東京歩きがぱきらの趣味であることを知っている、
    ある知人からのおススメ。
    ぱきらが縄張りとしている池袋界隈のお話です。
    池袋モンパルナスとか、桜ヶ丘パルテノンとか……。

    ほとんど読まない恋愛小説というジャンルでしたが、
    予想に反して(?)楽しめました。
    さすが坂東真砂子作品……という仕掛けもあり。...続きを読む
  • 快楽の封筒
    エロテックな短編集。
    どの話にも、さしたるオチはないのだけど、
    性愛の表現はどれも官能的・刺激的だが、自然な感じ。
    眠れない夜に読んだら、益々眠れなくなるかも?w
  • 13のエロチカ
    「男がペニスだけだったらいいのにね。
    ペニスの先に男がくっついてるから問題なのよ。」
    中々な名言です。。(笑)

    でも、何かヤれるならばどんな男だろうと構わない的な印象を受けたなあ。(そこがちょっと残念)
    官能小説にしては欲望を果たす為だけを重点的に書かれていて、もっと話に広がりが欲しかったかな。
  • 蛇鏡
    坂東真砂子初めて読んでみた。もっとこう、熱っぽいねっとりした作風かと思ってたけど、ひんやりしたねっとりだった。蛇だからなあ。あんまり好きな感じの話ではないけど、結構面白かった。しかし奈良が舞台っていうとこういう感じになっちゃうんですかねえ。
  • 桜雨
    坂東真砂子=ホラー、のイメージあったけど・・・
    この作品もある意味ホラーかな。

    池袋モンパルナス、と呼ばれた戦前のアトリエ村。
    そこで強烈な生を駆け抜けた画家・西遊と彼を取り巻く2人の女、早夜と美紗江。
    そして、歴史の闇に埋もれた3人を掘り出そうとする彩子。

    過去と現在と現実と幻想が幾重にも重な...続きを読む
  • 神祭
    ↑というわけなんですが、坂東さんの作品はともすれば官能小説のようなところがあって、とても電車で読めないというか、親に見られたくないというか…
    これはエロス抑え目だったので購入(笑)