大江健三郎のレビュー一覧
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大江氏の初期の作品はなんて面白いんだろう。われらの時代、万延元年のフットボール、セブンティーン・・・・・。特にこの作品で、天皇を暗殺しに行き、未遂に終わる場面の官能性はとても印象的です。しかし、初期以降の作品はとても(私としては)つまらない。Posted by ブクログ
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荒廃しきっていた自分の魂が救われた一節がある。
読んでから何年も後の話。
石垣島でブーゲンビリアを触った時に
急に涙が出て止まらなくなった。
この本が根っこにあったのだと、更に後になってから気付いた。
この人の作品は
深く深く深いところで、ひっそりと息をしている。Posted by ブクログ -
死者の奢りあたりの文体の個性、
迫ってくるような閉塞感はやや影を潜め、
いろいろなパターンの小説が増えてきたな、という感じ。
でも相変わらず短編はおもしろい。引き込まれる。Posted by ブクログ -
濃い話だった。読むのは難しい・・・。
しかしこれこそ本気の青春の終わり、青春というか時代も同時に終わったみたいな感じがしました。よかったねっていう感じと、あ、終わっちゃったという悲しさ。Posted by ブクログ -
わたし、自由航海団の思想がまっったく理解できなくて、
「結局は暇を持て余したおバカさんたちの誇大妄想やん」
なんて思っていたのですが・・・
なんだかあそこまで必死になられると、もう認めざるを得ないというか。
ラスト10Pまでは、今回イマイチかなーなんて思ったりもしましたが、もうやられました。
最後...続きを読むPosted by ブクログ -
ジンかわええなー。
もうこの人の作品については、言葉がありません。毎回思うけど、本当に無い。すごすぎる。そしてタイトルが格好良すぎる。
09.06.18Posted by ブクログ -
虚栄と汚辱の話。
気に入ったページの端を折ってたらえらいことになりました。折り過ぎ。特に妊娠したのパリに行くだのの言い争いのところ。
最低なわれらに似合うのは、最低な時代なのでしょう。
09.06.09Posted by ブクログ -
もう夢中です。大江健三郎に夢中。
私の中で村上春樹と太宰治を超える作家は出てこないと思ってましたが、もうなんか一番かも知れん。三人とも一番だわ。
ただ「上機嫌」がちゃんと消化できなかった。気合を入れ直してもう一回読もう。
大江健三郎を読むと、サドが読みたくなってくるー!
09.05.25Posted by ブクログ -
われらの狂気を生き延びる道か術かがこの本(とかこうする行為)、ていう話。(しらんけど)実は意味もなく恥ずかしいけど大江健三郎の作った言葉の端々にはハッとこれだよと気付かせられるおれなので、恥ずかしいけど(にかいいった)☆5つにしまつ。恥ずかしいのはシャイだからです。しるかーPosted by ブクログ
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大江健三郎って本当にすごい作家だと思う。
小説の中で彼独特の世界を完璧に作り上げてる。
これもまた大江健三郎らしい作品。
もうどうしようもないところまで皆で堕ちて行くけど、
最後には希望の光が見える。
しかも鼻につかないギリギリの微かな光。
読み終わってなんかもう感心するしかなかった。
尊敬です...続きを読むPosted by ブクログ