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Posted by ブクログ 2014年07月15日
遅く生まれてしまった世代の苦悩、鬱屈、閉塞感が伝わってくる。
そこから抜け出したいのに抜け出せず絶望する。
兄弟二人は抜け出せそうになったのに結局抜け出せず絶望する。
時代が変わっても同じような苦悩がある気がする。
読んでて気持ちのいい内容じゃないのに、
ページをめくる手が止まらなかった。
特に後...続きを読む
Posted by ブクログ 2013年01月14日
大江健三郎(1935-)初期の長編小説、1959年の作。
日常性という倦怠、鬱屈、閉塞、虚無。そこは、無限遠に縁取られた外部無き空虚。溢れているのは、その媒介性によってそれ自体が虚偽の手段であると同時に虚偽そのものになってしまった、言葉。
他者関係が、言葉=媒介という虚偽によって空転するしか...続きを読む
Posted by ブクログ 2011年09月06日
戦後すぐの若者の「割り食った」感を、象徴性の強いエピソードで綴った長編。
割り食ったっていうのは「命をかける機会」を失ったことについてで、その点は今と違うけど、割り食ったって思っちゃう時代に対する怒りは共感できた。今は何が原因かはっきりしないあたりもっと悪くなってるかもしれない。
エピソードも展...続きを読む
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