大江健三郎のレビュー一覧
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想像力とは、「究極のリアリティー…すなわち、われわれが神と呼ぶところのものと接触するための、人間の心理にとって知られている最高の方法である」
「世界は、ひとつにまとめる想像力の力を必要とする。それをもたらしてくれる最良のもの二つが、詩と宗教なのだ。科学はあたえるけれど、破壊しもする。」詩というより自...続きを読むPosted by ブクログ -
初読。作品の時間軸に沿ってインタビューが構成されているが、作品そのものよりタイトル通り作家・大江健三郎さんについて知ることができる。話がどんどん多方面に伸びていき、大江さんの人生をたどることができる。いろんな箇所で涙をこらえながら読んだ。もう一度、すべての作品を最初から順番に読み直したいと切実に思っ...続きを読むPosted by ブクログ
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インタビューの内容を、とても分かりやすい文体で書いてあるので、大江健三郎作品自体はとっつきにくいと思っている方にもオススメ。
「この作品はこんな意図だったんだ」だとか、いろいろな発見があると思います。
インタビューを実録したDVDも数年前に発売していますが、インタビュー自体はそのときのもの+直近の...続きを読むPosted by ブクログ -
大江健三郎「みずから我が涙をぬぐいたまう日」
なぜ今までこの作品を未読だったのか非常に悔やまれる!
やはりこの時期の大江作品は神憑っている。
物語の進行上かなり重大な新事実を、
さも当たり前の事ででもあるかのように
関係詞節内にさらっと入れる手法は、
明らかにフォークナー、マルケスからの影響だろう...続きを読むPosted by ブクログ -
とっつきにくいが、我慢して読み進めていくとどんどん引き込まれた。
「なにをさがしているの?沢蟹をさがしまわる熊みたいな格好で」
という部分で、その表現力にうならされた。Posted by ブクログ