沖縄ノート

沖縄ノート

946円 (税込)

4pt

米軍の核兵器をふくむ前進基地として、朝鮮戦争からベトナム戦争にいたる持続した戦争の現場に、日本および日本人から放置されつづけてきた沖縄。そこで人びとが進めてきた苦渋にみちたたたかい。沖縄をくり返し訪れることによって、著者は、本土とは何か、日本人とは何かを見つめ、われわれにとっての戦後民主主義を根本的に問いなおす。

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沖縄ノート のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    本土は沖縄に属している

    大江健三郎が鋭くついた、「本土」と「沖縄」の問題は解決されていないどころか、安倍•菅の強権政治によってより醜悪な形態をさえ取りつつあるのであって、この問題の部外者など真にいないのだと改めて、自戒を込めて。

    わからない、時代を感じる、左巻き、、、
    その無自覚な暴力を大江健三

    0
    2021年09月27日

    Posted by ブクログ

    復帰40周年記念読書。
    「沖縄」と「本土」の埋まることのない溝を認識しつつ、かつ自身が「本土」側に属していることを痛感しつつも、沖縄のふところに深く入り込んで、本土の人間なら見て見ぬふりをしたいであろう問題を真正面から見つめ続ける著者に脱帽。

    本書の中で大江は繰り返し問う、「日本人とは何か、こ

    0
    2014年08月19日

    Posted by ブクログ

    薩摩の血を持つ北海道人のシャモである当方にとって、この本はまた別の意味を持つ。
    琉球王室の、薩摩の、日本の暴力に常に晒されてきた沖縄が戦後日本の生贄として米国に支配される状況、そのあらゆる意味を、大江氏は日本人である自分を絶えず問い直すことで可能な限り誠実に可視化しようと試みる。沖縄の状況の、なんと

    0
    2009年10月04日

    Posted by ブクログ

    本書はまさに沖縄返還直前の1970年〜71年に書かれたものであるから、現代にあてはめて考えるのは無理だと思うし、実際こういった解釈で世の中に対峙するのは逆に危険な訳だが、知っててばちの当たるもんでもないけど、知っていないとばちが当たるかもしれん。過去に対して何を言う権利も無く、ただ与えられる言葉を理

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    2009年10月07日

    Posted by ブクログ

    大江さんは『死者の奢り・飼育』しか読んだことなかったけど、小説作品にも増して難解やね・・・。
    けど謝花昇の生涯に関する箇所だとか、かの有名な渡嘉敷島の悲劇なんかは読んでてなかなか心打たれるものがある。
    大江さんお得意の内面をえぐりこむような日本人の精神分析は圧巻。
    ユングの集合的無意識に通じる部分が

    0
    2012年01月16日

    Posted by ブクログ

    [ 内容 ]
    米軍の核兵器をふくむ前進基地として、朝鮮戦争からベトナム戦争にいたる持続した戦争の現場に、日本および日本人から放置されつづけてきた沖縄。
    そこで人びとが進めてきた苦渋にみちたたたかい。
    沖縄をくり返し訪れることによって、著者は、本土とは何か、日本人とは何かを見つめ、われわれにとっての戦

    0
    2011年05月15日

    Posted by ブクログ

     また、沖縄で米兵による少女暴行事件が起きましたね。なんべん同じことが繰り返されたら気が済むのでしょうか。いきどおりで胸がいっぱいになりました。このニュース、朝の報道番組でやっていました。アナウンサーが「沖縄は今、怒っています!」と訴えていました。わたしも「そうだ!」と思ったんですけど、その番組に出

    0
    2010年04月05日

    Posted by ブクログ

     著者の心で響いていた「きみは沖縄のイメージを単純化しようとしているのではないか」という声。
    これは明らかに我々に向けられた言葉だ。
     いま改めて、沖縄を他の都道府県と質的に同じ程度の日本の構成地域として捉えられるのか私たちは考える必要がある。沖縄県は他の都道府県と比べれば圧倒的に巨大な米軍基地が立

    0
    2023年09月21日

    Posted by ブクログ

    少し難しくて読みづらかったです。
    筆者の尊敬してる方に対する思い、沖縄に対する思いや第二次世界大戦後の沖縄の在り方など事実も知れて良かったです。

    0
    2022年08月25日

    Posted by ブクログ

    沖縄の話を知らなきゃいけなかったので、2冊目として選んだ本でした。
    沖縄返還運動の話とか日本の悪いところがレポートされてる本に感じました。
    戦争のことを考えるとメチャクチャ、沖縄が犠牲になっていたこと、今も犠牲になっていることを知っていたけど、それ以上にヒドい惨劇なのがよく分かる本でした。

    ただ、

    0
    2021年12月24日

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