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Posted by ブクログ 2023年09月18日
初期の短中編5編が入っている。この大江健三郎さんの独特の文体は初めて読んだときはまどろっこしくて戸惑ったが、慣れてくると逆にこの詳細な遠回しな比喩含めた文体が、気持ちよくなってきてこれじゃないと駄目だなと思ってしまうほどだ。
どの作品も興味深かったけど、「走れ、走りつづけよ」が自分的にはブラックユー...続きを読む
Posted by ブクログ 2023年05月06日
人間の内奥に居座る、根源的な黒いものを「狂気」として捉えている。
福永光司著の「荘子」にて、人間は非合理で混沌な存在であると述べられているのを思い出したが、この説明のつかない非合理性は「狂気」の表出ではないだろうか。
詩、私小説、エッセイを総合した、40年前の短編・中編集でありながら、「新しい」文...続きを読む
Posted by ブクログ 2009年10月04日
<目次>
第一部 なぜ詩でなく小説を書くか、というプロローグと四つの詩のごときもの
第二部 ぼ自身の詩のごときものを核とする三つの短編
走れ、走り続けよ
核時代の森の隠遁者
生け贄男は必要か
第三部 オーデンとブレイクの詩を核とする二つの中編
狩猟で暮らしたわれらの先祖
父よ、あなたはどこ...続きを読む
Posted by ブクログ 2009年10月07日
走れよ、走り続けよ!が好きです。後は何というかまあ、いつもどおり。というか。まあすべていつもどおりですが。しかし短編と長編でこれだけイメージが揺るがないというのも珍しいんじゃないかという気がしますよ。どうだか知りませんが。「食べ物をいかにもまずそうに描写する」のが上手ですよねー。コーラと排骨麺って絶...続きを読む
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