小谷野敦のレビュー一覧

  • バカのための読書術
    読書術といっても、単純なテクニック等を指南するのではなく、読書を通じて教養を身につけるにはどうすればいいか、を論じている本なので、普段読書をまったくしない人にはあまり向いていないであろう一冊。
    専門家やインテリと呼ばれる人が薦める本がいかに素人向けではないかや、読まなくていい本の紹介など、若干ネガテ...続きを読む
  • もてない男 ――恋愛論を超えて
    著者が言及している内容の妥当性・信憑性は一旦置いといて、着眼点が面白い。
    これを根拠に論を展開するのはいただけないが、たたき台としては実に価値のある一冊だと思う。

    なにより、小谷野氏の説得力が凄い。
  • 面白いほど詰め込める勉強法 究極の文系脳をつくる
    比較文科学者で作家でもある筆者の経験談を交えての新しい知識の習得や検索方法が書いてありました。タイトル通りかというと、筆者の知的生活の系譜や観た作品についての感想もあるのでエッセイという感じの箇所もありました。しかしそのところも読んでいてクスリと笑えて面白かったです。
  • 哲学嫌い ポストモダンのインチキ
    私はこれまでの小谷野さんの文章を読んだ影響で、この本に書かれているように考えるようになっている。仲俣さんと対談やってくれたら、別の考え方が見られてすごく面白くなりそう。
  • この名作がわからない
     小谷野氏の価値観の分かりやすさについては、よく理解できた。
     今まで、何故こういう評価をするのかと不思議だったから。
     まあ、そういうこともあるよなあってことに共感しないわけね。
  • この名作がわからない
    いつもの小谷野節を受ける小池昌代が素晴らしく、このコンビで毎年文学賞批評をやってもらいたいと思った。
  • バカのための読書術
    打ち合わせで出た席で勧められた本を読んでみた。
    読書好きな人で「今何読んでる?」といつも聞かれる。手にしているのが大江さんの論説集のようなものだったので、またかと思いながら考える。文芸書にしようかな?ミステリかな?SF? ホラー?
    私の上げた本はどれも腑に落ちない顔で、勧めてくれたのがこの本「バカの...続きを読む
  • この名作がわからない
    神は絶対助けてくれないとちゃんと言ったのは曽野綾子だけらしい。
    率直でものごとを誤魔化さない曽野綾子、小池女史も一度会ったことがあり、さらに好きになったらしい。

    私は具体的な策で助ける気は無いあげくに、祈るしか無いとか、祈りますね、なんて善人ヅラするクリスチャンが苦手である。

    様々な次元は混ぜな...続きを読む
  • 純文学とは何か
    「純」と「大衆」の違いについて、はっきりとした明確な定義を与えるのではなく、文学の範疇に留まらない例を挙げてその輪郭を浮かび上がらせて行く。ただ、挙げられた作品名を見ても全くピンと来なかった自分には、理解するための読書量が余りにも足りていなかったみたい。
  • 哲学嫌い ポストモダンのインチキ
    ファンなので買うわけだが、今回も残念ながら書きとばしてる感じ。しかし第8章「哲学はポストモダンではない」が1ページ半なのがとてもかっこいい。
  • 純文学とは何か
    「純文学とは何か」(2017.11)、小谷野敦氏の作品ですから難しいとは思いましたが、一読しました。芥川賞と直木賞、三島由紀夫賞と山本周五郎章・・・、純文学と大衆文学、この本を読んでもその境界は不明でした。ただ、最近の芥川賞はつまらない感じがして、芥川龍之介に(私が云うのもなんですがw)申し訳ない気...続きを読む
  • 文豪の女遍歴
    小谷野敦 著「文豪の女遍歴」、2017.9発行。文豪・・・、美男美女、天才秀才が勢揃いですね。幕末生まれから昭和初期生まれまでの文豪62人の愛と恋について、簡潔明瞭にまとめられています。愛と恋のない人生は考えられませんね。男女間の話はともあれw、私は、島崎藤村、芥川龍之介、堀辰雄、三島由紀夫の作品が...続きを読む
  • 頭の悪い日本語
    文章を書いたり、話したりしていると「この言葉の使い方は
    これでいいのか?」と感じることがしばしばある。

    日本語って難しいよね。だって、「日本」と書いても読みが
    「ニホン」だったり「ニッポン」だったりするのだし、『日本
    書紀』は「ニホンショキ」なのに、『続日本紀』になると
    「ショクニホンギ...続きを読む
  • このミステリーがひどい!
    バシバシ斬りまくるのでドキドキしますが、最初のあたり、あら!私と好み一緒なのね!と、つい嬉しくなったり(笑)
    私も小学生の時、ポブラ文庫のルパンが大好きで繰り返し読んでたんだけど、ホームズと少年探偵団にはピンと来なかったんだよな〜。
    あとヒカルの碁が好きってのも。
    アンナ・カレーニナ好きじゃないのは...続きを読む
  • 芥川賞の偏差値
    ここまで読んでいる人なら辛辣な物言いでも楽しく感じる。芥川賞にまつわるエピソードを知れるだけでそれなりに楽しめた。
  • もてない男 ――恋愛論を超えて
    縲御サョ縺ォ髫懷ョウ蜈舌r謗医°縺」縺ヲ繧ゅ?∽コ御ココ縺ァ縺?▲縺励g縺ォ繧?▲縺ヲ縺?¢繧九h縺?↑螂・縺輔s繧偵b縺ヲ縲阪→縺?≧縺上□繧翫?縲∝?諢溘?ゅ◎縺ョ莉悶?√≠縺セ繧願ェュ縺セ縺ェ縺?ユ繝シ繝槭□縺代↓縲√↑繧翫↓闊亥袖豺ア縺乗万繧∬ェュ縺ソ縺励∪縺励◆縲
  • 日本人のための世界史入門
    ・夏殷周秦前漢新後漢三国西晋東晋南北朝隋唐五代北宋南宋元明清中華民国中華人民共和国「かいんしゅうしん、ぜんかんしん、ごかんさんごく、せいしんとうしんなんぼくちょう、ずいとうごだい、ほくそうなんそう、げんみんしん」
    ・イベリア半島はイスラムのウマイヤ朝が支配し、コルドバを首都として栄えたが、十世紀末か...続きを読む
  • 日本人のための世界史入門
    この年になって世界史入門もないのだが、知識がないからこういうとっつきやすいものを読むほかない。言っていることがはっきりしていて(というか著者の好き嫌いで語られていて)、小気味よかった。
    「現在では、西洋中心主義への批判から、東洋の学問・藝術を高く評価しようとする傾向が一般化しているが、私には依然とし...続きを読む
  • 純文学とは何か
    日本近代文学、文芸とその周辺についての真面目な雑学的知識満載なので、その周辺に関心のある方には面白く読めると思います。
    とはいえ、取り上げられている作家はやはり偏りがあるし、書名の純文学とは何か、について結局著者の結論も見えてこない少々中途半端な本です。
  • 私小説のすすめ
    「〆切本」を読んだ時、田山花袋や車谷長吉の文章がかっこよいことに気付いた。

    今まで「私小説ってなんだか露悪的で自己愛が強くてジメジメしてそうで嫌だな」と勝手に想像して、食わず嫌いだったのだが、やはり一流の作家の文章として、光るところが確実にあるのだから、読まないで人生終わるのは、もったいないのでは...続きを読む