小谷野敦のレビュー一覧

  • 帰ってきたもてない男 ──女性嫌悪を超えて
    「もてない男」が、この世には厳然と存在するということ、それは決して解決できることではないという事実を受け入れること、あえて綺麗事で逃げ出したく心理を抑えつけて、赤裸々に見つめること。
    直感で誰もが感じているが、言葉に出すのがはばかれる常識を論理の積み重ねで辿り着こうとするインテリぶりには隠されたユー...続きを読む
  • 日本の有名一族 近代エスタブリッシュメントの系図集
    彼が買った本です。
    読んでみると財界人や政治家、文豪、学者、舞台役者(歌舞伎や狂言)の系図がずらりと並んでいます。
    どの系図も興味深く読ませていただきましたが特に太宰治、川端康成、明治に存在した牛肉店・「牛肉いろは」、小沢征爾、役者系の系図は面白かったです。
    もっと他の文豪や役者も取り上げて欲しいで...続きを読む
  • 童貞放浪記
    本作の著者を西村賢太と並べて「新私小説派」と呼ぶ人もいるそうだけど、同じ私小説でも作風は全く違う。西村賢太は社会の底辺のダメ人間を描くが、小野谷敦が描く主人公はエリート。ダメ人間がさらけだすより、エリートがさらけだす方が失うものがある分リスクが大きい。今後もつながっていく重要な人間関係がない人が、も...続きを読む
  • もてない男 ――恋愛論を超えて
    [ 内容 ]
    歌謡曲やトレンディドラマは、恋愛するのは当たり前のように騒ぎ立て、町には手を絡めた恋人たちが闊歩する。
    こういう時代に「もてない」ということは恥ずべきことなのだろうか?
    本書では「もてない男」の視点から、文学作品や漫画の言説を手がかりに、童貞喪失、嫉妬、強姦、夫婦のあり方に至るまでをみ...続きを読む
  • 日本の有名一族 近代エスタブリッシュメントの系図集
    ざっと眺めただけだけど、この系図のおもしろさの半分もわかっていないと思うけど、かなりの労作であり、書籍にするに相応しい内容だとは思う。
  • もてない男 ――恋愛論を超えて
    100円で買ってきたものとしては最高級に満足。もてないフェミニスト小谷野の、僻み(ルサンチマン?)の篭った恋愛論。童貞についても触れ、そこだけで『童貞としての宮沢賢治』の数十倍濃い内容。一読で吸収しきったとは言えないので、また読まねばなるまい。
  • 美人好きは罪悪か?
    この人のこ〜いう作品はホントに好きです(笑)

    ただ、後半部分
    「あまり面白くないかな〜?」(思ってたのと違うかな?)
    って感じだったのだが”後記”まで読んで、まあ納得(^^;)
  • 『こころ』は本当に名作か―正直者の名作案内―
    小谷野先生はほんとうに正直でよい。



    でも判断基準が感覚的すぎてよくわからんよな。同感だと思う部分も多いのだが、なんでそうなるのかを分析してくれないとなあ。



    まあ私にフィクション読む時間がどれくらい残されているのかなあとか考えたり。



    2010/12/11 再読。やはりおもしろいなあ。...続きを読む
  • もてない男 ――恋愛論を超えて
    もてない男も もてない女も

    いや

    もてる男も もてる女も 苦悩するのね。


    童貞喪失、処女喪失みたいな議論がおもしろかった。
  • もてない男 ――恋愛論を超えて
    つまりもてなくたっていいってことだ。
    べ、別にもてたくなんてないんだからね!こんなの読んで自分を慰めてるわけじゃないんだから!
  • 評論家入門
    授業で読んだ本、その?。

    以上、その?〜?までは半期の授業で教科書として毎週読んでいた本です。
    テーマが定まっていないけれどそれもこの授業のひとつの特徴。
    一体、どこに向かっていくのやら…
  • バカのための読書術
    歴史から手をつけることの有意性はわかる。しかし、歴史は物語であるという知識を私は捨てきれない。正しさの問題にもかかわる。
  • もてない男 ――恋愛論を超えて
    小谷野氏による恋愛論。サブタイトルに「恋愛論を超えて」とあるけどやっぱり恋愛論。下ネタ満載。笑える。しかし自分のオナニー体験まで書いてしまうなんて「さすがプロ根性!」と言うべきなのでしょうか。引用される文献の数は相変わらず圧巻。
  • 帰ってきたもてない男 ──女性嫌悪を超えて
    恋愛は才能である、だから才能の無いヤツは諦めろ。コレはかなり極端な物言いではあるし、外見もダメ、スポーツもダメ、だから学歴に最後の望みを賭けたのにそれもダメで…。(著者は東大卒)と、私憤が多分に含まれているが、それはそれでイイじゃないの。まぁ、もてる男女には不要の書かもしれないですね。もてない男のル...続きを読む
  • 帰ってきたもてない男 ──女性嫌悪を超えて
     前作の『もてない男』は言いたいことも不明で(多分著者も考えがまとまってなかったのだと思う)、「モテない男が自分について書いた文章という形の小説」としてしか読めなかった。
     ところが、去年出たこの本は趣旨も非常に分かりやすくて、とても面白かったです。立場が似ているのか、僕の言いたいこともほとんど同じ...続きを読む
  • 帰ってきたもてない男 ──女性嫌悪を超えて
    著者によれば「サルサ」は今時のモテ男の武器なんだと。あまりに部屋にこもって書物にばかり親しむとこうなっちゃう。サルサ場に来ても「俺にはできない」ってすぐギブアップするタイプだな。
  • 帰ってきたもてない男 ──女性嫌悪を超えて
    小谷野さんの本のおもしろさは、古今東西の書物の知識を披露しながら、俺はなぜもてないのかというきわめて通俗的な願望を辱めもなく告白する点であろう。今回はなんとサイトから結婚相談所まで手をのばすも理想とする才色兼備の女性にはめぐりあえない。「もてない男」が読者にもてるのは、きっと俺の方が小谷野よりましだ...続きを読む
  • もてない男 ――恋愛論を超えて
    ははは・・・。作者自身がもてない経験から書いている部分がおかしい。過去の文学作品や、漫画、映画などからのいろんな引用がすばらしい。内容が濃く読み応えある1冊。文学好きにはおすすめ。でも内容は下世話だよん♪
  • バカのための読書術
    何かを学びたい、という知的好奇心はあるんだけれども、買ってくる思想書は前書きとあとがきしか読まない(読めない)人のための勉強法指南。小谷野が提案するのは「事実」の集積である歴史を学ぶことにより教養を深めていこう、という方法。歴史小説、歴史漫画をとっかかりとして、歴史的な知識を蓄積し、教養を深めていけ...続きを読む
  • 美しくないゆえに美しい女たち
    美しいとはいえないが愛嬌があるといった表現が適切かもしれません。
    けっこう、美しいと思っていた人も入ってますし、強い女性も入ってます。
    このご時世、ジェンダーなど色々言われそうな本です。