小谷野敦のレビュー一覧
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何とまあ正直な人だこと。あちこち怒らせるようなことをかまわず書くのが著者のスタイルではあるけれど、なかなかこうは書けないだろう。ミステリって読者も評論家も多い。傑作・名作と言われるものを読んで面白くなかったら、自分がちゃんと読めてないのかしら?と思って黙っとく。あるいは著者が言うように「私の好みじゃ...続きを読むPosted by ブクログ
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英語の勉強について。外国語を学ぶ才能のない人は、単語と文法を一つずつ地道に覚えるしかない。
そもそも、明治大学の3・4年の英語力は、東大1年の英語力より劣っているにも関わらず、そんな人達が教鞭を取るんだから、推して知るべし。
とまあ、辛辣な書きっぷりでとても楽しく読める。
時間を作るには、何かをしな...続きを読むPosted by ブクログ -
まさに「”俺の”日本史」ですな^^;
読んで面白いけど、
日本史の試験の点数は上がらない(笑)
歴史は偶然と必然のからみ合いである。
歴史に法則はないし、そう簡単には
終わらない。前著の世界史入門でも
言ってたような気がするが
ここいら辺りが落ちだと思う。Posted by ブクログ -
「勉強法」とタイトルにありますが、実践的なテクニックというより、著者自身がさまざまな分野の本を読んできて、気づいたことや考えたことなどを綴ったエッセイに近い内容です。
勉強法として有益だったかと言えば疑問ですが、少年時代の読書遍歴や、大学の英文科で英語に苦労した話など、著者の自伝的な内容も多く、楽...続きを読むPosted by ブクログ -
作者の本を初めて読んだ。色々な言葉を間違ってるやら嫌いやら評していて面白い。
最初は、高学歴のいけすかないおっさんだなと思って読んでいたけど、読んでるうちにだんだん好ましく思えてきた。
「○○と言っている奴は誰だ、出てきて私と決闘せよ」とかチャーミング。Posted by ブクログ -
東西の古典文学の「だいたいは読み終えた」という著者が、おもしろかおもしろくないかを大胆に判定を下した読書案内です。
本書は作品自体のおもしろさを中心に評価しているのですが、それ以外にもたとえば白樺派の作家たちがトルストイをどのように受け入れたのかといった、受容史的な観点からのおもしろさというものも...続きを読むPosted by ブクログ -
世界史の大まかな流れを、分かりやすく解説した本です。かつて林健太郎の『世界の歴史』上・下(岩波新書)などの新書本が、大学受験世界史の副読本としての役割を果たしていましたが、本書もそうした使い方に適しているように思います。
歴史に関して、英雄史観や西洋中心史観に対するイデオロギー的な批判が盛んにおこ...続きを読むPosted by ブクログ -
今後の創作の参考にするために読んだ。まわりに迷惑をかけてでもなぜ書くのか。その理由についてあらゆるケースが書かれているのかと思ったら、本人の主観が多分に入ってる感じで説得力がいまいちだった。にしても仲俣さんの名前をここで見つけるとは思わなかった。苦笑Posted by ブクログ
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「けりをつける」の意味は知っていても「けり」が何かを考えたことがありませんでした。
鳬(けり。「ケリリ」と鳴く鳥)だそうです。助動詞の「けり」と音が同じために当てられたとのこと。
年をとると流行語以外で新しく言葉を知る機会は減ってくるので、この本で新しい知識を得られたのは楽しいことでした。Posted by ブクログ -
日ごろ使っている言葉も、それが「当たり前」と思って考えない事も多いですが、著書を読んでみると色々と間違われている言葉も。それを使う本人も聞く相手も、気付かないという事が一番怖いと事は間違いないと。当たり前と思っている言葉を振り返るに良い一冊。Posted by ブクログ