小谷野敦のレビュー一覧

  • もてない男 ――恋愛論を超えて
     恋愛って素晴らしい、人はいくつになっても恋愛をしなければならない、などなどの恋愛礼賛にしんどさを覚える人におすすめ。
  • このミステリーがひどい!
    何とまあ正直な人だこと。あちこち怒らせるようなことをかまわず書くのが著者のスタイルではあるけれど、なかなかこうは書けないだろう。ミステリって読者も評論家も多い。傑作・名作と言われるものを読んで面白くなかったら、自分がちゃんと読めてないのかしら?と思って黙っとく。あるいは著者が言うように「私の好みじゃ...続きを読む
  • 俺の日本史
    論じるというよりは,大河ドラマに結びつけて「俺の」知識を披露してくれる。再入門にふさわしいかどうかは読む人の日本史の知識に依るだろう。
  • 俺の日本史
    著者ならではの日本史との接し方という感じの本です。と言い表すくらいに力を抜いて読むことができました。日本史について肩肘張らず、満遍なく理解をすることができます。ただ著者の私見もだいぶ入っているようで、書いてあることを真剣に読んではいけないなと感じました。日本の歴史についての、他の著作(ドラマなど)に...続きを読む
  • このミステリーがひどい!
    だらだらした筆致は相変わらず。ただし、著者と年が同じなので、共通する話題があったりして、そこは楽しく読めた。
  • 面白いほど詰め込める勉強法 究極の文系脳をつくる
    英語の勉強について。外国語を学ぶ才能のない人は、単語と文法を一つずつ地道に覚えるしかない。
    そもそも、明治大学の3・4年の英語力は、東大1年の英語力より劣っているにも関わらず、そんな人達が教鞭を取るんだから、推して知るべし。
    とまあ、辛辣な書きっぷりでとても楽しく読める。
    時間を作るには、何かをしな...続きを読む
  • 頭の悪い日本語
    「顧みて他を言う」⇒関係ないことを言って誤魔化す。「泰山鳴動鼠一匹」正しくは大山。古代ローマのホラティウスの警句である。「ぬきんでる」は「擢んでる」と書く。「青田刈り」は正しくは「青田買い」。「根気強い」は「根気よく」と「粘り強く」を混ぜこぜになった言葉。「博打を打つ」は「博奕を打つ」の誤り。「存じ...続きを読む
  • 俺の日本史
    日本史へのバックボーンの方が世界史より、上のせいなのか、分かりやすかった気もします。

    アマテラスの時代から明治維新までを駆け足で巡りましたが、平家物語やゲームの影響もあり平安時代や戦国時代は興味深く読めました。南北朝時代なんかはほんとど、知識がなかったので、この辺りの本を読んでみようかな。

    作者...続きを読む
  • 俺の日本史
    まさに「”俺の”日本史」ですな^^;
    読んで面白いけど、
    日本史の試験の点数は上がらない(笑)

    歴史は偶然と必然のからみ合いである。
    歴史に法則はないし、そう簡単には
    終わらない。前著の世界史入門でも
    言ってたような気がするが
    ここいら辺りが落ちだと思う。
  • 面白いほど詰め込める勉強法 究極の文系脳をつくる
    「勉強法」とタイトルにありますが、実践的なテクニックというより、著者自身がさまざまな分野の本を読んできて、気づいたことや考えたことなどを綴ったエッセイに近い内容です。

    勉強法として有益だったかと言えば疑問ですが、少年時代の読書遍歴や、大学の英文科で英語に苦労した話など、著者の自伝的な内容も多く、楽...続きを読む
  • 頭の悪い日本語
    作者の本を初めて読んだ。色々な言葉を間違ってるやら嫌いやら評していて面白い。
    最初は、高学歴のいけすかないおっさんだなと思って読んでいたけど、読んでるうちにだんだん好ましく思えてきた。
    「○○と言っている奴は誰だ、出てきて私と決闘せよ」とかチャーミング。
  • 『こころ』は本当に名作か―正直者の名作案内―
    東西の古典文学の「だいたいは読み終えた」という著者が、おもしろかおもしろくないかを大胆に判定を下した読書案内です。

    本書は作品自体のおもしろさを中心に評価しているのですが、それ以外にもたとえば白樺派の作家たちがトルストイをどのように受け入れたのかといった、受容史的な観点からのおもしろさというものも...続きを読む
  • 日本の有名一族 近代エスタブリッシュメントの系図集
    あの人とこの人がこう関係してるのか・・と系図をみてると感じてしまう
    もうちょっと内容が深ければいいな
  • 21世紀の落語入門
    小谷野敦が自身の趣味である落語について記述した一冊。

    自分は落語に関して詳しくないので細かいことはわからないが、入門書として読むには最適。
  • 日本人のための世界史入門
    世界史の大まかな流れを、分かりやすく解説した本です。かつて林健太郎の『世界の歴史』上・下(岩波新書)などの新書本が、大学受験世界史の副読本としての役割を果たしていましたが、本書もそうした使い方に適しているように思います。

    歴史に関して、英雄史観や西洋中心史観に対するイデオロギー的な批判が盛んにおこ...続きを読む
  • 私小説のすすめ
    今後の創作の参考にするために読んだ。まわりに迷惑をかけてでもなぜ書くのか。その理由についてあらゆるケースが書かれているのかと思ったら、本人の主観が多分に入ってる感じで説得力がいまいちだった。にしても仲俣さんの名前をここで見つけるとは思わなかった。苦笑
  • 日本人のための世界史入門
    物知りの友達が話している雰囲気。物知りだけど少し変わっている人。中国をシナとよぶし、コロンブスをコロンボと言ってる、
  • 頭の悪い日本語
    「けりをつける」の意味は知っていても「けり」が何かを考えたことがありませんでした。
    鳬(けり。「ケリリ」と鳴く鳥)だそうです。助動詞の「けり」と音が同じために当てられたとのこと。
    年をとると流行語以外で新しく言葉を知る機会は減ってくるので、この本で新しい知識を得られたのは楽しいことでした。
  • 頭の悪い日本語
    タイトルといい、主に学者の誤用例を実名であげていることといい、挑発的な一冊。当たり障りのないバカ丁寧な物言いが世にあふれているなかで、あえてこういう書き方をするのが著者のスタイルなのだろう。

    明らかな誤用から、なんだかイヤだと思うものまでたくさんの言葉があげられているが、それほど新味はないし、掘り...続きを読む
  • 頭の悪い日本語
    日ごろ使っている言葉も、それが「当たり前」と思って考えない事も多いですが、著書を読んでみると色々と間違われている言葉も。それを使う本人も聞く相手も、気付かないという事が一番怖いと事は間違いないと。当たり前と思っている言葉を振り返るに良い一冊。