純文学とは何か

純文学とは何か

880円 (税込)

4pt

3.2

芥川賞と直木賞の候補作選びにはじまり、村上春樹はノーベル文学賞をいつとるのか、など、季節ごとに繰り返される文学的時事ネタがある。話題の根底にあるのは、「文学」そのものへの関心であり、境界がみえなくなりつつあるといわれる「純文学」と「大衆文学」の違いである。しかし、本当に「純文学」と「大衆文学」の区別はなくなったのだろうか。
日本における「純文学」と「大衆文学」それぞれの歴史を、過去の具体的な作品をとりあげながら考察する。また、専門分野である比較文学の立場から、ノーベル文学賞をはじめとする海外での文学賞のあり方や、とくに特徴的な英語圏における「文学」の定義づけ、そして映画、コミック、ラノベなどのジャンルにおける今日的「文学」のあり方を描く。

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純文学とは何か のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    書店に並んだときにも気にはなったけど、いったんスルー。この度、中古で安価に入手。やっぱり本著者、題材の設定が上手。というか、個人的にツボ。かといって、手放しで絶賛したくなるほど好きな訳じゃなく、それなりに楽しめはするけど、っていうくらいなんだけど。まあでも、書店で数多並んでいる本の中から、題名を見て

    0
    2019年01月17日

    Posted by ブクログ

    「純」と「大衆」の違いについて、はっきりとした明確な定義を与えるのではなく、文学の範疇に留まらない例を挙げてその輪郭を浮かび上がらせて行く。ただ、挙げられた作品名を見ても全くピンと来なかった自分には、理解するための読書量が余りにも足りていなかったみたい。

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    2019年10月28日

    Posted by ブクログ

    「純文学とは何か」(2017.11)、小谷野敦氏の作品ですから難しいとは思いましたが、一読しました。芥川賞と直木賞、三島由紀夫賞と山本周五郎章・・・、純文学と大衆文学、この本を読んでもその境界は不明でした。ただ、最近の芥川賞はつまらない感じがして、芥川龍之介に(私が云うのもなんですがw)申し訳ない気

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    2019年07月17日

    Posted by ブクログ

    日本近代文学、文芸とその周辺についての真面目な雑学的知識満載なので、その周辺に関心のある方には面白く読めると思います。
    とはいえ、取り上げられている作家はやはり偏りがあるし、書名の純文学とは何か、について結局著者の結論も見えてこない少々中途半端な本です。

    0
    2018年09月06日

    Posted by ブクログ

    いまいち純文学って?大衆小説って?となっていたので、購入してみた。
    でも不勉強なので、作家や作品をたくさんあげられても全然分からないあたり、自分にがっかりする。

    そもそも大衆小説が歴史や時代小説をさし、通俗小説とは違うというのは知らなくて、びっくりした。

    時折話題になる、あの界隈でのこの手の区別

    0
    2017年12月30日

    Posted by ブクログ

    タイトルに釣られて買いましたが、他の文化や「純文学でないもの」を取り上げる箇所が多く、純文学の定義も古いとしか言えません。
    私は後半部分しか満足しませんでした。
    それでも柳田さんの話は面白かったです。
    文学フリマってそんなエピソードがあったのですね。
    私は個人的に純文学が死んだなら産みなおすのも楽し

    0
    2017年11月18日

    Posted by ブクログ

    ファンだから買う。先生の最近の本のなかでは力が入っている。しかし、斜め読みでは、純文学がジャンルだというのはわかったが、どういうジャンルかわからないような。「大衆」でないのが「純」なのか。

    0
    2021年01月05日

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

     文学と大衆小説があるというのを知ったのは予備校の現代文の授業で、人によって定義があるようだ。この本では「純文学」に限っては、明確に私小説に限定していてとてもすっきりする。「文学」と「純文学」でまた違うのかもしれない。ノベルズを出版すると、純文学作家に入れてもらえないといった因習があるのが面白かった

    0
    2017年12月10日

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