藤原正彦のレビュー一覧
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「もっとしっかり勉強しなければならない」「もっとたくさんの本を読まなければならない」そう思わせてくれる本でした。
そして何より日本人であることを誇りに思えるように、恥ずかしくないように、しなければならないと思いました。Posted by ブクログ -
経済上の変化が、不思議といおうか、当然といおうか、人の優しさ、おだやかさ、思いやり、卑怯を憎む心、献身、他者への深い共感、と日本を日本たらしめてできた誇るべき情緒までをも蝕み始めたのです
イギリス人には他人と違うことはかっこいいと言う文化があります
読書を通じ、古今東西の賢人や哲人や文人の言葉に耳を...続きを読むPosted by ブクログ -
読書好きになる秘訣が満載。
作者は、比喩がうまい。(僕は餃子と豆大福が好きだ。食べなくても生きていける。しかし、これを口にせず、死んでいくのは気の毒だ」同様に、読書をせずに死ぬのは気の毒だ」と。あるいは、もっと辛辣だが、作者の祖父は「1日に1ページも読まない人間は獣だ」t。
ユーモア精神はイギリス...続きを読む -
正直に大好きだ、作者の文が。女性の小さな好意にドギマギする一方で、凛と揺らがぬ意見。抜群のユーモアに骨太で弱者の側に立った義の意見が含まれていて、文章にどこまでも引き込まれる。管見妄語という皮肉のタイトルも内容とは逆だ。世間の妄語を見抜く見識の重要さを柔らかく手に入れられる。週刊新潮を定期購入してお...続きを読むPosted by ブクログ
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民主主義は成熟した国民がいてはじめて成り立つ。ポピュリズムは選挙を経て国民から選ばれたという前提が成り立つために、独裁政権よりもたちが悪いと思ってしまう。
いつの時代も教養のあるもの申す市民は権力者に嫌われるものかもしれません。本を読み考えて行動するひとが増えることは、政治や経済を他人任せにしない...続きを読むPosted by ブクログ -
教養は、世の中の一過性の流行や言動に流される事なく、自分としての意見を持ち正しい判断へと導くもなのだと痛感。少々書く内容に偏りがあるが納得できる所も多い。Posted by ブクログ
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前作の「国家の品格」に比べて右寄りの内容だが、感情的ではなく正論。テレビや新聞ではメディア操作により、「反安倍内閣」「安保関連法案反対」思想を押し付けられているが、公平な報道を求めたい。藤原氏の言わんとしていることは自虐的歴史観の脱却であり、広い視野で考えることが大切と思われる。Posted by ブクログ
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数学は難しいというイメージですが、話を聞いていると(読んでいると)、数学者が数学に魅了される気持ちはよく分かります。
自分にはやはり難しい世界ですが、美しいというのは理解できたと思う。Posted by ブクログ -
旧時代的?と思ったり、なるほどなと納得したり。
今の時代の「自分を大事に」な雰囲気とどうミックスされれば世界は上手くいくのだろうと感じる。Posted by ブクログ -
反骨精神で世の中のあらゆる問題に立ち向かい、武士道精神を熱く語り、家族からは頑迷さをあきれられる著者自身の姿を、ユーモアで包み込んで語っているエッセイです。また、著者の両親である新田次郎、藤原てい夫妻のエピソードも多く語られています。
『国家の品格』(新潮新書)で語られる著者のナショナリズムには賛...続きを読むPosted by ブクログ -
藤原さんの国語教育重視の考え方に賛同しているワタシ。今回は久しぶりにその流れの一冊を。
藤原さんの小学校の恩師(!)である安野さんとの対談形式で進むこの本のいいところは、「今の若いもんは…」的な嘆き調になっていないこと。だから、読んでいて反発を覚えるどころか、やっぱり日本人としては日本語を誇り、日本...続きを読むPosted by ブクログ -
数学者のイギリス、ケンブリッジ大学で過ごした日常を紹介した本。イギリスのお国事情もかいま見られる。藤原さんの子育てもとても興味深い。Posted by ブクログ
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英語教育手日本は再興しない。英語が世界一得意なイギリスの経済が斜陽ナノを見れば、英語が競争力の重要なファクターでないのは明らかだ。という一文が強く残っているPosted by ブクログ