藤原正彦のレビュー一覧

  • 若き数学者のアメリカ
    藤原さんの感受性の豊かさと、感じたこと、考えたことの言語化力に感動した。
    同じ体験をしても、ここまで深く考えて、感じて、言葉に表すことができる人はなかなかいないと思う。

    セリーナとの会話がとても印象的だった。
    他の作品も読んでみたい。

  • 若き数学者のアメリカ
    最後らへん、「私のアメリカ」にまつわる文章にoverwhelmed。
    見知らぬ地で気を張ったり、疲れたり、でもそこで頑張って認められた時の全能感、それをビシって書き表していたところで「この本は面白い!」となった。
    アメリカにいても日本での自分らしくいればそれの異質さがアメリカらしさになるって言葉、励...続きを読む
  • スマホより読書 本屋を守れ
    なぜ日本が昔は素晴らしい国と他国の人々から誉められたのか。
    それは日本人が読書をしていたからだ。
    とにかく筆者は本を読むことにより人間性や判断力を鍛えることが大事であることを強調しており、本を読まない人を強く批判している。
    本を読み教養を深め、人生をより良くしたいと思ったとともに今まで読書をしていな...続きを読む
  • 国家と教養(新潮新書)
    私は大分の唐揚げが大好きだ。
    でも、それを食べなくても幸せに生きれる。
    そして、大分の唐揚げを食べずに人生を終える人を
    心底気の毒だと思う。

    誰かにとっての唐揚げは、なくてもいいもの。
    誰かにとっての唐揚げは、人生を最高においしくする。

    教養のとらえ方は、こういうことなんだと思う。

    そして教養...続きを読む
  • 若き数学者のアメリカ
    数学者のアメリカ滞在記。

    滞在中のさまざまなことについて、深くこの方の視点、考えに触れられる。
    いいことばかりでなく、アメリカに対する対抗心、モチベーションが上がらず体調が悪い冬の期間の話も。外国で教授もするくらい賢いのでお堅い方かと思いきや、人間味あふれ、人への興味、愛のある方なんだなぁと思った...続きを読む
  • 遥かなるケンブリッジ―一数学者のイギリス―
    大学の推薦図書として高校3年生の時一度は手に取ったものの、ほとんど読み進めませんでした。
    それから8年ほど経ったでしょうか、いつの間にか母親になった今、実家に帰った際ふと目に留まり、家に持ち帰りまた読み始めました。
    すると、藤原節の面白いこと、面白いこと!
    あっという間に完読してしまいました。
    19...続きを読む
  • 日本人の真価
    最後の章でわかったのですが、幼い頃大変な思いをされ
    生きてこられたのが分りました。それが今の作者の生き方につながったのでしょう。
  • 国家の品格
    日本人として生まれて来れたことを誇りに思う。そんな気持ちになれた一冊。
    知らなかった日本の素晴らしさ。知っていたはずなのに忘れていた日本の高貴さ。
    自分が日本人として生きる意味を改めて認識出来た有り難い本だった。
    「もののあわれ」を忘れてはならない。そして武士道精神の回復を今の日本に!と叫びたくなっ...続きを読む
  • 古風堂々数学者
    なんとなく手に取って読み始めてみたけどとても面白かった。小さいうちに国語の時間を確保した方がいいという考えには賛成。子供と本読もうかな
  • 名著講義
    毎週、課題の本を読んで議論しあう講座のお話
    幕末、明治と日本人はどう生きたのか
    日本人とは?真の独立とは?
    書籍を通じて考える
    深く心に突き刺さる内容でした
  • 祖国とは国語
    「小学校における教科間の重要度は、一に国語、二に国語、三、四がなくて五に算数、あとは十以下」の有名なフレーズが全てを物語っている。国語学者ではない、数学者の言葉であることに説得力がある。この本が世に出て20年近くなる現在においても何ら状況が変わっていないことに強い危機感というか、絶望感に近いものを覚...続きを読む
  • 国家の品格
    全ての日本人が読むべき一冊。
    GHQに抜き取られた魂を取り戻しましょう。
    あなたはブレない「心の芯」を持っていますか?
  • 国家の品格
    ならぬものはならぬのです。この世の中には、やってはならないことがある。守らなければならないことがある。でも、それらを論理で示すことができない。示すことができないからこそ大切なことがある。そういうものを大切にしなければならない。例えば伝統とか、文化、日本人はそれを忘れかけている
  • 管見妄語 大いなる暗愚
    『国家の品格』に続き、著者の本を読む。文庫本の奥付は平成24年だが、著作自体は東日本大震災前。著者に「小泉竹中政権がもたらした災禍」と言わしめた自民党と並び、政権交代民主党は事業仕分けで科学技術の進歩を阻害した。ユーモアとウイットに富んだエッセイだが、政治と民主主義に対する深い定見に感服した。
  • 国家の品格
    久々に面白い本に出会った。過剰な祖国愛は否めないが、自信を失いつつある現代日本人にはこれくらいが丁度良い。ウクライナを見て欧米型社会の限界と戦争を止められない人間の愚かさを、見事に証明している。
  • 遥かなるケンブリッジ―一数学者のイギリス―
    1209年創立。日本で言えば鎌倉時代。
    そんな由緒正しきケンブリッジ大学に、文部省の長期在外研究員として我らが(⁉︎)藤原氏が乗り込んだ。

    氏の著書はどれも(笑えるという意味でも)面白く、共感ポイントもすこぶる多い。しかしケンブリッジ滞在時の記録をしたためた本書だけがなかなか手に入らず、今回ようや...続きを読む
  • 管見妄語 失われた美風(新潮文庫)
    カタルニアが独立したい理由の1つは、スペインのGDPの20%を生み出す最も富裕な州と言うことである
    見えなくなれば忘れられると言うことだ。機械の中の写真、機械の中の本は内容とともに忘れられてしまう
    私などは、樫津行動しない女房に三行半を突きつけられぬまま、40年もしがみついている。いくじない、ふがい...続きを読む
  • 若き数学者のアメリカ
    すごく面白かった!に尽きます。
    数学者にしてこの文才。当時のアメリカの様子や社会的問題、著者の心の移り変わり、アメリカ人に対する見方の変化などが各章ごとにまとまっていてとてもよくわかります。頭脳明晰としか言いようがありませんが、それだけではない著者の人柄が滲み出ており、最終的には『愛なしでは人間は人...続きを読む
  • 遥かなるケンブリッジ―一数学者のイギリス―
    著者の1987年の1年のケンブリッジ大学での客員研究員としての生活を描いているが、1年とは思えないほど濃い内容でとても良かった。またイギリスやイギリス人についての説明が興味深く、イギリスやヨーロッパに対する理解が深まった。ただ自分のいったジョークが受けた、的な自慢めいた記載も多く少し鼻につく。メイン...続きを読む
  • 国家の品格
    真のエリート造り=ノーブレス・オブリージュ
    ①役に立たないように見える「教養」
     →圧倒的な大局観・総合判断力をつくる
    ②いざとなれば、国家・国民のために
     喜んで命を捨てる気概がある
    エリートのいない国家は滅びる
    まさに現在の日本
    ③④⑤