藤原正彦のレビュー一覧

  • 本屋を守れ 読書とは国力
    教員時代、ベテランの先生方から教わったことと同じことが書かれてあった
    読書力は大切で、読書が習慣になるよう、学校で取り組んできた
    しかし、最近の学校はベテラン教員がほぼおらず、20代の先生たちがほとんどで、指導を深めることができていない
    それが子どもたちに大きく影響している
    外国の教育方法を取り入れ...続きを読む
  • 日本人の誇り
    国家の品格からの流れの本と感じた。

    ペリー来航からの100年戦争について書いてある。その中で太平洋戦争後のGHQや日教組などの働きで日本人が自分達に誇りを持てなくなっていることに警鐘を鳴らされている。

    自分の国に誇りを持てなくなったら寂しい限りだが、自分を振り返っても思惑通りに戦争当時の日本に対...続きを読む
  • 心は孤独な数学者
    偉大な数学者ゆかりの地を巡りながら彼らの人生に思いを馳せる物語。メインストーリーに登場する天才数学者たちもさることながら、出自や職業に関係なく天才を天才と正当に評価して処遇した数学者たちも同様に素晴らしいと感じた。
  • 本屋を守れ 読書とは国力
    スマホのために読書の時間が奪われ、それが原因でOECDの読解力調査で最下位になる。
    教育の中に読書の時間を組み込むことが大切だと筆者は考える。
    論理よりも情緒が大切。論理は出発点が間違えば、全てが破綻するから。情緒は大局観を養う。
    移民の受け入れには反対。

    出発点として情緒を養うことは大切だと思い...続きを読む
  • 国家の品格
    「国際的な通用する人間になるためには、まずは国語を徹底的に固めなければダメです。表現するよりも、表現する内容を整える方が重要なのです」
  • 本屋を守れ 読書とは国力
    国語力が全て、ここに尽きるとの一貫した語り口は、安穏と何の思考も無く暮らしている私には気付きが多い。
  • 本屋を守れ 読書とは国力
    学問をするはずの大学生ですら多くは本を読まないという現実。読書、教養が国の未来を支える。ネットの時代だからこその本屋と紙の本の重要性を、日本の教育行政の問題点も含めて語る。

    数学者として著名な筆者また海外経験も豊富なだけに教育に関する提言は説得力がある。小学生からの英語教育には強く反対。それよりも...続きを読む
  • 本屋を守れ 読書とは国力
    『国家の品格』『遥かなるケンブリッジ』以来、久しぶりの藤原さんの著書。歯切れがいい語り口で読書の意義を力説していて、町の本屋を守ることは国を守ることだと語りかける。私も出張や旅行で訪れる場所で、本屋を探してついつい覗いてみている。扱う書籍も本屋それぞれ個性的で、気に入った本屋もいくつかあり、今度訪れ...続きを読む
  • 国家の品格
    論理の力だけでは限界があるので、武士道に通ずる「情緒」と「形」を重んずることで日本は「国家の品格」を守り高めるべきだ。この旨を、論理の世界の住人とも言える数学者が主張したということが、日本が抱える諸問題の根本を浮かび上がらせていると感じた。

    また、筆者が2005年時点で憂いていたことが、実際に起こ...続きを読む
  • 日本人の誇り
    <本の紹介>
    危機に立たされた日本は、今こそ「自立」と「誇り」を回復するために何をすべきなのか? 『国家の品格』の著者による渾身の提言。
  • 若き数学者のアメリカ
    情緒溢れる感性。最終章の、日本的な感性を維持することがアメリカに融け込む方法、というのが印象的だった。
  • 若き数学者のアメリカ
    若さが伴う躍動感感じる紀行文。アメリカ人になめられないぞという気負いから、2年後のアメリカ人を見る目が変わるまで、結果自らが大きく成長した証が印象的。子供たちとの微笑ましい交流を叙述したのも効果的。2019.12.15
  • 国家と教養(新潮新書)
    ギリシア・ローマ文化をスタートとした「教養」というものと国家がどう付き合い、またその付き合い方により国家がどのような運命を辿ったか、主にドイツやイギリス、アメリカ、そして日本といった国を中心に論じている。
    ここでは教養プラス「ユーモア」を大切にしているイギリスが教養とうまく付き合っているとされている...続きを読む
  • 世にも美しい数学入門
     数学の美しさを、小川洋子が質問者となり、藤原正彦が述べている。小学校、中学、高校と習ってきた数学の美しさというものを改めて気付かされた。高校数学レベルの詳しい解読署を読みたくなった。
     オイラーの定理とかπの話とかとても興味深い。
  • 国家と教養(新潮新書)
    ものすごく単純な解釈をすれば、リテラシーを高めるために本を読んで教養を身につけようという内容。
    藤原先生はロマンチストに見えますね。
  • 名著講義
    著者が指定する本(主に岩波文庫)を題材に学生たちとディスカッションしていく様子をまとめた本です。
    著者の数学者としての活動についてはわからないのですが、知識量と言葉の選び方に関しては素晴らしいと思いました。
    また、学生たちの純粋な疑問や感想も新鮮さが溢れており、この本自体に堅苦しさをなくす効果が出て...続きを読む
  • 祖国とは国語
    この本は三部構成でなっており、著者が様々な本で展開している持論がメインである”国語教育絶対論”、ショートエッセイ集の”いじわるにも程がある”、母親でもある藤原ていさんと家族で中国を訪れた際の”満州再訪記”からなる。

    どの文章にも時折ユーモアが含まれていて、小気味よく読み進めていくことができる。

    ...続きを読む
  • 世にも美しい数学入門
    「博士の愛した数式」で知った小川洋子と藤原正彦の共著とみて思わず手に取った一冊。博士の愛した数式同様、数学に精通していなくとも数学の美しさをほんの少し感じられる内容だった。数学はヨーロッパのものと思っていたけど、日本人の美的感覚やアジア民の寛容性(ゼロの発見)も数学に貢献していることを知って、なんだ...続きを読む
  • 日本人の誇り


    現代の価値観で過去をはかって計ってはいかんな。
    日本近現代史における戦争を考える際、ペリー来航の1853年から米軍の占領が公式に終わるサンフランシスコ講和条約発効の1952年までを百年戦争とする。
    四隻の黒船から、日本が曲がりなりにも自力で歩き始めるまでを百年戦争とみる、か。
    しかし、拗らせ始め...続きを読む
  • 日本人の誇り
    歴史的背景をよく捉えた一冊だと思います。
    いまの歴史の教育からは絶対に読み取れないことがいろいろ書かれています。何処まで何を信じるかは自分で考えないと意味がない。