藤原正彦のレビュー一覧

  • 国家の品格

    何度も再読していますが自分の中ではベストな本です。

    子供の頃の劣悪な環境をポジティブに考えられるからか、一種の自己防衛本能なのか、私にとっては大事にしている本と言っても過言ではありません。

    単に日本人のここがすごい!というヨイショした本ではなく、数学者というロジック重視の方が書かれていることに...続きを読む
  • 国家と教養(新潮新書)
    非常に刺激的だった。
    ・教養の変遷という視点からではあるが、人類史における大きな流れや転換期をストーリーとして理解しやすくなる。歴史の一テキストといっても良いかもしれない。

    ・各イデオロギーにはそれぞれのデメリットがあるが、教養がその打開策になりうるというのは個人的に大きな発見だった。

    ・これま...続きを読む
  • 孤愁〈サウダーデ〉
    ところどころで涙が出た。読んで良かった。
    今でも思い出しただけで目が潤む。

    主人公は外国人なのに、ところどころで自分が日本人であることを再認識させられる不思議。(私の場合は『思い出させてくれる』の方が近いかも)
    それほどモラエスさんの日本にい対する知識や適応力はずば抜けていた。(よくよく考えたら明...続きを読む
  • 国家と教養(新潮新書)
    民主主義は一人一人がしっかりしないといけないからたくさん教養を身につけたい。
    1ページでも多く本を読みたい。
  • 本屋を守れ 読書とは国力
    読書の大切さについて説かれていて、強く共感した。論理的な思考には優れているとされる理系であっても、その多くが読書量が足りないがために大局観に欠け、国の指導者としては不向きである、といったことや、移民政策がいかに国を危うくするかということまで、藤原氏らしく分かりやすく説明されていた。多くの人に読んでも...続きを読む
  • 我が人生の応援歌 ~日本人の情緒を育んだ名曲たち~(小学館新書)
     藤原正彦「我が人生の応援歌 日本人の情緒を育んだ名曲たち」、2020.11発行。著者の応援歌は私の応援歌でもありますw。いい歌を聴くと感動し、生きてる喜びを感じます。そして夢と希望と元気が湧いてきます。春は「千曲川旅情の歌」「青葉の笛」「誰か夢なき」「花かげ」。夏は「山小屋の灯」「波浮の港」「誰か...続きを読む
  • 国家の品格
    高校の日本史の先生がおすすめしていたので読んだ。令和世代の自分には理解しにくい考えもあったが、新しい視点を手に入れられたのは確かだと思う。結婚はしたくないものだ笑
  • 国家と教養(新潮新書)
    本書で言う「教養」とは、いわゆる雑学というものではない。
    欧米のグローバリズムに流されないために、日本人が日本人としての価値判断を持つことの大切さが書かれている。
    面白かったよ。
  • 国家の品格
    論理は確率の掛け算であり、現実社会で各々の確率は0でも1でもないため、長い論理の信憑性は低く本能的な危険を感じる。
    かといって短くわかりやすい論理は深みがなく、それに飛びつくことは危険。
    →論理はそれほど効用のないものなのに、もてはやされている。論理だけで突っ走るのではなく、情緒や形(伝統に由来)に...続きを読む
  • 国家の品格
     藤原正彦 著「国家の品格」、2005.11発行、再読です。論理か、慣習や伝統・誠実さやユーモアか・・・。「論理」より「情緒(懐かしさとかもののあわれ)」や「形(武士道精神からくる行動基準)」が大切ではないか! これがこの本の本旨だと思います。換言すれば、祖国への誇りと自信を持つことの大切さだと思い...続きを読む
  • 本屋を守れ 読書とは国力
     読書は、習慣だと思う。歯を磨かないと気持ち悪いように、本を読まないと1日が終わらないように習慣づけて仕舞えば良い。
    文科省は、教科書デジタル化などとつまらないことを提案するより、小学校から大学まで、読書の時間を必修にすべき。
     8章、移民政策は、大変考えさせられた。私も藤原先生と同じく安易な移民政...続きを読む
  • 国家と教養(新潮新書)
    グローバルスタンダードの背後にあるアメリカの意図を知ったのは衝撃的だった。
    アメリカに言われたから郵政民営化を行った事は知ってはいたが、民営化する事で惰性ではなく金儲けを考えられるように郵便局が変わったと感じていたからだ。
    日本から資産が大量に離れていると知れたのも、この本を通してだった。
    この本を...続きを読む
  • 国家と教養(新潮新書)
    この先生きていくためにはもっと教養を身につけていかないといけないと言う事を繰り返し言っています。

    この本を読みながら、もっと教養が身につくような本読まないな~と思ってくる作品です。。
  • 世にも美しい日本語入門
    子供は「鳩」→「鳥」→「九」の順に漢字を覚える、というお話がおもしろい!

    学校では画数が少ない方から覚えることになってるけど、画数関係なく、具体→抽象の方が覚えやすい。

    抽象の代表格「愛」って漢字は小学4年生くらいで習う。その歳で器としてのその漢字を知り、その器に意味をどんどんためていく、って考...続きを読む
  • 国家と教養(新潮新書)
    言うまでもなく『教養のススメ』的な内容なのですが、知識と教養があるはずのエリートたちがなぜ戦争を防げなかったのか?などの問題提起もあり、教養の両側面について述べた良書だと思います。個人的には中間部分の教養の歴史についての記述がおもしろかったです。人類の歴史をたどっていると言っても言い過ぎではなく、人...続きを読む
  • 国家の品格
    同期のエースたつさんが新書をオススメしていたので、久々に新書に手を出した。

    英語よりもまずは国語だ
    という内容に惹かれてメルカリにて注文。
    ただ英語を遠ざける自分を正当化したいという不純な動機です笑


    ・論理のみによる意思決定、思考の批判がとても分かりやすく、痛快。特に帝国主義や企業の株主第一の...続きを読む
  • 本屋を守れ 読書とは国力
    スマートフォンを使うようになってからは、紙の本だけでなく電子書籍も読むようになった。しかし著者は、「電子書籍では、本に染み付いた思い出が甦らない」という。
    確かに、と思う。電子書籍では書き込みは難しいし、本の重量、ページをめくる音、紙の重量、質感、匂い、字体の違いなどが味わえない。それに、スマートフ...続きを読む
  • 世にも美しい数学入門
    「すぐに役立つものはすぐに役立たなくなる」の反対が数学。
    なかなか役立つ時が来ないし、その時が何千年後だったりする。
    そもそも役立つことを目指さない、美しさと感動だけを求めるのが数学。ただその一心で取り組んでるのが数学者だというのは、世間の数学者へやイメージとだいぶかけ離れている気がする。
  • 遥かなるケンブリッジ―一数学者のイギリス―
    イギリスに住んでいた人の目線から見た、風変わりなイギリス人のものの考え方や日本との文化の差についての言及が非常に多く、観光者としてではなく居住者としてその土地の人びとと関わらないと見えてこない外国の側面が描写されており、非常に興味深く読むことができた。特に第十二章でイギリス特有のユーモア感覚について...続きを読む
  • 日本人の誇り
    中高生などこれからの日本を牽引する世代には是非一度読んで頂きたいと感じた。
    自分でも今一度近現代史を勉強してみたい。