鯨統一郎のレビュー一覧

  • 鬼のすべて
    民俗学好きにはたまらない。
    鬼って何って、初めて考えた。
    謎解きもおもしろかった。
    怪しい人物が多すぎて、みんな犯人に見えた。
  • 邪馬台国殺人紀行 歴女学者探偵の事件簿
    他の作品に登場する美人キャラ揃い踏みの鯨版『アベンジャーズ』的な連作。その3人の中であの人物が狂言回しを担っているのが、このシリーズの独自性。『Qさま』才女トリオの三浦奈保子さん、松尾依里佳さん、村井美樹さんで実写化希望。
  • ふたりのシンデレラ
    離れ小島で行われた劇団の合宿の中で事件は起きた。劇の主役を巡って争っていた女優2人のうち、1人は火傷を負い記憶喪失で発見され、もう1人は遺体になっており、役者が1人姿を消した…

    古典ミステリ「シンデレラの罠」を先に読んでいると感動がもっと大きかったんだろうなあ、と自分の知識不足を感じた。1人8役、...続きを読む
  • 新・日本の七不思議
    日本の七不思議について、登場人物が謎解きに挑戦しながら展開していくので、読み物としても面白い。21世紀の現代でも、いまだ日本史には解明できない不思議が存在する。これぞロマン。だから歴史はやめられない。桶狭間探訪はマネしたくなった。
  • 江古田ワルツ 喫茶〈ひとつぶの涙〉事件簿
    面白かったです!日本茶専門の喫茶店を舞台にした安楽椅子探偵もので、探偵役は喫茶店のママです。このママが良い意味でかなりのくせ者。バイトの女の子にしか見えない外見でトンチンカンな発言を繰り返しながら、要所で名推理が炸裂。新しくバイトに入った青年(少年と呼ばれてるけど)、小林くんも一目置き始めるのでした...続きを読む
  • 大阪城殺人紀行 歴女学者探偵の事件簿
    アルキ女デスの女性3人の会話も楽しいし、歴史についてのあれこれを読むのも楽しい。
    歴女のはしくれとして、うん、知ってる!というのが出てくるとなんだか嬉しくなるし。
    織田信長派の私としては、彼以降のお城の話ばかりなのが、少し残念ではあったかな。
  • タイムスリップ森鴎外
    そのまんま、森鴎外がタイムトリップして平成の世の中に来てしまうお話し。
    鴎外の順応の早さにはびっくりだけど、色々な文豪の話なんかが出てきて面白かった。
    ただ、ストーリーは途中から強引過ぎて、思い込み激しすぎるだろーとツッコミを入れたくなる。
  • 幕末時そば伝
    これは一言、面白い!久しぶりに本で声出して笑えた。帯にも紹介のある箇所は特に秀逸。

    そして落語の素晴らしさも再発見。粗忽長屋の面々が知らぬうちに歴史を動かす重要な局面に関わっていたとは。

    何故か、自分は意図してないのに悪役がどんどん勝手に倒れていってくれる、小さい頃に見たピンクパンサーのクルーゾ...続きを読む
  • 努力しないで作家になる方法
    2015年最後の一冊です。
    怖かった。お金がなくなっていく様子、一次にかすりもしないで落ちていく姿を我が身に置き換えて震えていました。
    努力しないで~というタイトルですが、めっちゃ努力してるように見えたけどなあ。
    豆腐をステーキと思い込む子供が泣ける。
    ただ嫁さん目線で見ると苦しい。
  • タイムスリップ森鴎外
    期待せずにひょいと買って読んだのですが、意外とおもしろかったね!奇天烈やなぁ実に奇天烈だぁって思いながら読んでたらいつの間にか終わってたよ。
    読んでみたい小説がたくさん出てきたので、それを買いにいくよ。タイムマシンでね。
  • 歴史バトラーつばさ 神話ゲーム
    鯨さんの安定感がある一冊。ですね。
    ヒミ女の謎が解けていないということは、しばらくシリーズとして続いていくということなのでありましょう。
    新説をウホホと楽しむ作品でありましょう。
    だから、ちょっと待って、ということはもちろんあるのだけれども、スピード感に乗って、そうだよね~、と自分を納得させつつ、迷...続きを読む
  • タイムスリップ釈迦如来

    映像でみたい作品

    絶対に怒られるが映像でみたい作品
    やはり主人公視点は楽しい
    森鴎外と本作おすすめ
  • 笑う忠臣蔵~女子大生桜川東子の推理~
    シリーズは安定感が出てきてますね。そこに、新しいキャラクターが加わって、ちょっと新鮮味を出しつつ、かつ、これまでのキャラクターのアクが強くなってるかな、という感じで、ますます楽しめました。この世界観、いいですね。
    とにかく、あっという間に読める、そして、新しい視界が開ける感じが楽しい。
    シリーズが安...続きを読む
  • すべての美人は名探偵である
    『邪馬台国はどこですか?』を始めとする歴史ミステリと、『九つの殺人メルヘン』などの童話・童謡謎解きという鯨作品の中核二つに、先行ミステリ作品のオマージュもたっぷりなボリューム長編。
    ヒロイン二人のキャラがかぶらず個性的に描かれていて、それぞれが魅力的に感じられるところが、実はかなりすごいことなのでは...続きを読む
  • 九つの殺人メルヘン
    超多作で多彩な人だが、デビュー作『邪馬台国はどこですか?』から入った者にとっては、このシリーズが正統、この人の作風の基本イメージ。うんちくだけじゃなく本格魂もある。
  • 幕末時そば伝

    最後まで

    笑えるのがいい。ただ、作者、毎度オチに近付くにしたがって口数に気を配ってたのが、最終噺あたりで判って来て、そこがネタの話芸と違う文章の面白味だと唸らされたねぇ。
  • 今宵、バーで謎解きを
    気楽に読めるミステリですね。
    夫が買ってきてオススメされたので読んだものなんだけど、シリーズ第3弾じゃん! え、1から買ってよ(^^;

    登場人物は探偵の工藤、ライターの山内、バーのマスターの島、紅一点の美人大学院生・東子(はるこ)さん、のみ。
    飲みながら事件の話をし、東子さんが謎を解く。

    短編7...続きを読む
  • 幸せのコイン
    ライト感覚であっという間に読むことができた。
    1枚の500円玉が出会う人たちの物語。
    終盤、作品間のつながりが見えるようになってから
    面白さが加速した感じ。
    ラストも好き。
  • 努力しないで作家になる方法
    「邪馬台国はどこですか」のデビュー作に
    いたるまでの鯨さんの、悪戦苦闘の日々。
    タイトルとは大違いの内容です。

    投稿するも、いつも落選(しのぎを削っていた
    ライバルの名前、著名な方々。みんな、デビューまでは
    同じような日々をすごしていたのですね)。
    働きながら、夜は執筆。
    気づいたことがあれば、宴...続きを読む
  • 努力しないで作家になる方法
    全ての、何かの夢を追いかける人たちに読んでほしい。
    衝撃的な題名だと、読み進めるうちに判るだろう。そして、結末を知る人たちでも最後の数十ページは胸打つ文章と思うだろう。
    なにかを目指す事。夢。ここまで生々しい物でも、作品として美しくなるのだな。