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Posted by ブクログ 2022年08月09日
タイトルの面白さに、うっかり買ってしまった。古典落語が好きで、この物語の素材となった噺は何回となく聴いたものだ。それだけに、ただ単に噺をなぞるだけの物語になっては興ざめだと思った……のだが、その心配は杞憂だった。うかうかと幕末の日本の動乱が、異譚という形で古典落語と融合させている。そしてまた、古典落...続きを読む
Posted by ブクログ 2020年02月11日
ざっくり言ってしまうと古典落語をベースにした連作短編集。
でもベースの落語を知らなくても全然受け入れOKな作品。一話一話はそれぞれのタイトルにある古典落語のあらすじをなぞった体で一話ごとにちゃんと落ち(サゲ)がある安心感。
更に一話目に登場する粗忽長屋の住民が各話に絡んでくる連作短編の形式をとってい...続きを読む
Posted by ブクログ 2016年01月12日
これは一言、面白い!久しぶりに本で声出して笑えた。帯にも紹介のある箇所は特に秀逸。
そして落語の素晴らしさも再発見。粗忽長屋の面々が知らぬうちに歴史を動かす重要な局面に関わっていたとは。
何故か、自分は意図してないのに悪役がどんどん勝手に倒れていってくれる、小さい頃に見たピンクパンサーのクルーゾ...続きを読む
笑えるのがいい。ただ、作者、毎度オチに近付くにしたがって口数に気を配ってたのが、最終噺あたりで判って来て、そこがネタの話芸と違う文章の面白味だと唸らされたねぇ。
Posted by ブクログ 2013年08月08日
熊さん、八っつぁん。落語ネタサスペンス。
粗忽長屋、千早振る、長屋の花見、時そば、などなど。古典落語のネタが各表題に。
最終的に壮大なスケールにまとまってゆく。
電車の中で読んじゃいけないやつね。
抱腹絶倒とはいかないが、思わず吹き出し、にやけてしまう一冊。
元ネタの落語を知らなくても十分楽しめ...続きを読む
Posted by ブクログ 2013年02月11日
鯨統一郎さんは初めて読んだが、発想の面白さは白眉。
江戸近辺の某藩の若殿が、跡目争いのゴタゴタから記憶喪失になり、江戸の粗忽長屋の住人熊公になる。
粗忽者の八と熊、長屋の住人たちと大家の花見が井伊直弼を大老にしてしまい、かと思えば、大家の留守居で饅頭恐い…と、平将門の呪いの封印を解いてしまい、遊び人...続きを読む
Posted by ブクログ 2012年02月02日
揺れ動く幕末日本。井伊直弼が大老になったのは、和宮が降嫁したのは、高杉晋作を殺したのは、大政奉還をさせたのは――なんと落語でお馴染みの長屋の連中たちの仕業だった!?
初めての鯨さんなので他の小説はどんなんなのかわからないんですが、地の文がすごく簡潔として、落語の方はほとんど落語底本みたいな感じで、...続きを読む
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