鯨統一郎のレビュー一覧

  • 邪馬台国はどこですか?
    歴史の真相を考察する、本作のようなミステリーは初めて読んだ。最初は「邪馬台国は岩手にあった」や「本能寺の変は織田信長の自殺だった」など、どの説も突拍子もなく荒唐無稽と思えた。しかし、宮田が沢山の資料を挙げながら自信満々に語っている姿に段々真実なのではと思わされる。小難しい歴史の話が増えてしまいそうな...続きを読む
  • 冷たい太陽
    鯨統一郎さんの作品は、飛び道具というか、意外性があって好きだ。

    以前はよく読む作者だったが、意外性になれると、驚きも少なくなる。

    そんなわけでしばらく(3、4年)読んでいなかったが、たまたま手にして読んでみたら、、、やはり意外性があって面白い。

    本格的なロジックよりも、エンタメ的なミステリ。
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  • 文豪たちの怪しい宴
     最後の「藪の中」は良いんだけど(推理小説的な論証のルールに従っていて)、他のネタはちょっと論証が苦しくないか?
  • 幕末時そば伝
    ざっくり言ってしまうと古典落語をベースにした連作短編集。
    でもベースの落語を知らなくても全然受け入れOKな作品。一話一話はそれぞれのタイトルにある古典落語のあらすじをなぞった体で一話ごとにちゃんと落ち(サゲ)がある安心感。
    更に一話目に登場する粗忽長屋の住民が各話に絡んでくる連作短編の形式をとってい...続きを読む
  • 浦島太郎の真相~恐ろしい八つの昔話~
    桜川東子シリーズ、第2弾。

    前回シリーズに引き続き、設定は同じ。
    題材は日本の民話に変更。
    これまた興味深い。
    民話の裏の意味を元に事件を解決。
    読みやすい。

    ヤクドシトリオの裏設定がちょっとよく伝わってこないのが残念。
    前回からそう時間は経っていないはずだけど、出所したの?
  • 九つの殺人メルヘン
    桜川東子シリーズ、第1弾。

    いわゆる安楽椅子探偵モノ。
    ヘンゼルとグレーテルなど、有名な九つのメルヘンを参考に、迷宮入りしそうな事件を解き明かす。

    短編集でとても読みやすい。
    キャラも立ってるし、取り上げる題材も興味深い。

    ヤクドシトリオ、同い年…
  • 文豪たちの怪しい宴
    2022.11.19 再読
    再読しました。
    以前に読んでいるので、まあ、大体内容を把握したうえで読み返したところです。各編で導かれる結論については、このシリーズですし、それも一応聞いておきましょうか、アハハ、という感じで楽しいのは変わりありません。今回自分で驚いたのは、そこに至るための疑問(謎)の提...続きを読む
  • 文豪たちの怪しい宴
    初めて鯨さんの作品を読んだのでまだよく作風がわからないのですが、面白かった。軽い読み物なんですが、文芸作品が題材になっていると俄然興味が湧きます。古典(もはや古典でしょう)が苦手でもさわりに触れられる満足感があるんじゃないかなと思う。実際また読もうかなって思えたし、これシリーズになっているといいんだ...続きを読む
  • 邪馬台国はどこですか?
    うそーん と思いながらも解説を読むにつれてあるかも…と思わせちゃう歴史ミステリー。
    邪馬台国が岩手説、、、、。確かに八幡平の読み方は昔から不思議に思ってはいたが、、。
  • タイムメール
    設定も面白いし、いくつかいい話もあった。もう少し、全てのエピソードが繋がって最後の結末になれば、よかったなあ。映画とかになりそう。
  • ただいま家事見習い中 ハウスワーク代行・亜美の日記
    主人公の真面目で明るく、人に対しての優しい眼差しに好感を持った。
    ただ、はなし口調が続くことが多くすぐに読み終えてしまい…。
    この内容だと続編もできそう。期待。
    第3章の料理のかきくけこ、認知症ではと疑われた老人が、少年を暖かく見守り応援する話は面白かった。
  • ただいま家事見習い中 ハウスワーク代行・亜美の日記
    私には久々の鯨氏作品(^ ^
    短いセリフを主とした相変わらずの独特な文体で、
    まるで「粗筋を読んでいるかのように」さくさく読める。

    主人公は苦学する二十歳の女子大生。
    バイトで「派遣家事代行」の仕事をすることに。
    行く先々でもオフィスでも起こる様々なトラブルを、
    持ち前の明るさけなげさ正直さで乗り...続きを読む
  • 邪馬台国はどこですか?
    ブッタは悟りを開いていないとか、邪馬台国は東北にあった、信長は光秀に頼んで自殺の片棒を担いだなど、資料に基づいた今までの史実と違う観点で論破していく話でこれもアリだなぁと思わせる内容で面白く読めた。
    会話のやり取りはあまり世界史専攻してる割には知らなさすぎる感もあるけど。。。話の進め方はスラスラ読め...続きを読む
  • 女子大生つぐみと古事記の謎
    なぜ神武天皇は東征をしたのか。
    神武天皇を始め初期の天皇は架空の存在だと言われている。しかし、そこには元になった出来事があると。根幹となる部分はかなりのネタバレになってしまうのでここで書くわけには行きませんが、そんなとんでも説があったとは驚き。調べてみると、実際にそういう都市伝説的なことが言われてい...続きを読む
  • 邪馬台国はどこですか?
    根拠はともかく、歴史の可能性の広がりを感じられて、非常に面白かった。
    邪馬台国だけでなく、様々な歴史の話にメスを入れている。
  • 歴女美人探偵アルキメデス
    推理はそれほどでもないんだけど、会話が好きなんだよねえ。このシリーズ。静香の、ちょっと抜けてるところがいいなあ。
  • タイムスリップ信長vs三国志
    相変わらずの面白さ。ありえない設定だけど、随所にいつものダジャレギャグが入っていて、ファンには嬉しい。三国志の勉強にもなったよ。
  • 幕末時そば伝
     さくさく読めたが、一つ引っかかる点が……。
     平将門の時代、日本にお茶は無いだろう。
     念のため調べてみた。将門の死は西暦940年。栄西が宋から茶の種を持ち帰ったのが1191年。
  • 邪馬台国はどこですか?
    歴史的に詳細が究明されていない史実に関して、
    従来にはなかった解釈を提起している話。

    登場人物のやり取りと理由付けがしっかりできた
    解釈という2つから本書であげられる解釈が
    事実なのでは?と思わせてくれます。

    邪馬台国の話と。聖徳太子の話、
    明治維新の話は面白いです。

    ただこの論が史実の解釈と...続きを読む
  • 江古田ワルツ 喫茶〈ひとつぶの涙〉事件簿
    「バカミス」と言うほどでも無いが、
    鯨氏らしいアホらしさ炸裂(^ ^

    どうやら「ナミダキラコシリーズ」の延長線上。
    今回はフカカイな喫茶店のオーナーとなっている。
    そこで働くバイト君目線が一人称。

    鯨氏お得意の「地の文でのツッコミ」満歳(^ ^
    電車で何度も吹き出しそうになった(^ ^;

    短編...続きを読む