熊谷達也のレビュー一覧
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熊谷達也が自らの体験をもとに書いた青春小説かな。舞台は仙河海市となっているが、情景から気仙沼の様子が良く浮かんでくる。
震災後に東北のために書かれた一冊だそうです。Posted by ブクログ -
バンドをやったことのあるオジサンは書かれていることがまるでかつての自分のことのようだ。とんとんとステージを成功させ、コンテストものぼりつめていくストーリーは話がうますぎると思いながらも、ストレスがなくてほっとした。
「邂逅の森」の同じ著者とは思えない軽快さだが、それは「ゆうとりあ」でも感じた。ギ...続きを読むPosted by ブクログ -
編集者である美佐子は、マタギを取材する際に出会ったカメラマン吉本の「山は半分殺してちょうどいい」という言葉が心に深く残る。
山に生きるマタギという存在、熊と人、自然との真の共生、非常に読み応えがある。
個人的な好みとして、美佐子の恋愛はここまで書かなくても良いような気もしますが。Posted by ブクログ -
直木賞作家が書くオヤジバンド物語。直木賞受賞作のマタギ社会を書いた『邂逅の森』とは世界観が全く違う内容。しかしマニアックぎみの凝った解説を含みつつもスムーズに読ませるテクニックは健在であり、更に磨きがかかった感じがする。作者みずからもバンドをやっているということで、そこへの思い入れが伝わってくる。お...続きを読むPosted by ブクログ
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マタギシリーズ3部作の1部目。マタギとそれを取材するカメラマンとライターの話。
それらを通して、自然との共生とは何か? 狩は現代においてひつようなのか?と言ったことを考えさせられる。Posted by ブクログ -
主人公にそのまま感情移入できます。「あっ、それ、俺もやりたい。」って感じ。何でも出来ると思っていた頃から、いつの間にか年をとり、出来る事、やりたい事が少なくなって行く。仕事や家族のせいにして我慢しているけど、それだけじゃないって事も知っている。そんな人が読めば、気持ちが明るくなると思います。Posted by ブクログ
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2013/6/22
すごく読みやすかった。
憲法9条についてを学ぶと考えれば読みやすくて良い本だった。ただ、ストーリーやキャラは好きになれなかった。Posted by ブクログ -
文化祭を題材にした小説が好きです。
高校や大学の良いところや、楽しいところをギュッと詰め込むのに、最も適した題材だと思っています。
本作は高校の文化祭のお話。
ご多分に漏れず、楽しいお話なのですが、そこに憲法9条改正の話が絡むところが、普通の小説とは違うところです。
お話としては冒頭から憲法9条...続きを読むPosted by ブクログ