海峡の鎮魂歌

海峡の鎮魂歌

825円 (税込)

4pt

3.7

昭和9年春、函館の潜水夫・泊(とまり)敬介は、時化(しけ)る海と吹き荒れる風に妙な胸騒ぎを感じていた。予感は的中し、猛火が街を襲う。妻子と母を探し歩く敬介だったが。さらに昭和20年の空襲、昭和29年の洞爺丸沈没。立ち直ろうともがく敬介に、運命は非情な仕打ちを繰り返す……。仙台在住の著者が震災から半年後、悩み迷いながら筆をとった、再生と希望の長編小説。『烈風のレクイエム』改題。

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海峡の鎮魂歌 のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ 2016年05月08日

    昭和の函館を舞台に、函館大火、大空襲、洞爺丸沈没と3つの大災害を生き延びた夫婦を主人公にした物語。
    やはり熊谷さんは、平穏な世界を舞台にしたものより、こうした緊迫感を描くのがお得意なように思います。
    もっとも次から次に起こる危機は面白いんですけどね、少々やり過ぎという気もします。特に最後の息子と娘の...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2022年09月18日

    海で生きていく主人公がさまざま形で海に向き合っていく。函館の大火と荒れる海、戦争の海の特高隊、青函連絡船洞爺丸事故、その中、子供たちがつながっていく。後半、若干駆け足に感じたが、読み応えのある作品でした。

    0
    ネタバレ

    Posted by ブクログ 2016年06月12日

    大先輩のおすすめ本。普段ならあまり手に取らないタイプの本だったが、これは読んでよかった。
    函館の潜水夫、泊敬介を主人公に、函館の大火から洞爺丸沈没事故まで、運命に翻弄される家族が描かれている。終盤いろいろなことが繋がっていき、過去のしがらみや苦しみが解消されていくのに、救われる。過去に踏み出すことが...続きを読む

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