荒蝦夷

荒蝦夷

605円 (税込)

3pt

3.6

宝亀五(西暦七七四)年、陸奥国の北辺には不穏な火種がくすぶっていた。陸奥を支配せんと着々と迫り来る大和朝廷。そして、その支配に帰属する、あるいは抵抗する北の民、蝦夷。動乱の地に押し寄せる大和の軍勢の前にひとりの荒蝦夷が立ちはだかった。その名は呰麻呂(あざまろ)。彼が仕掛ける虚々実々の駆け引きの果て、激突の朝が迫る――。古代東北に繰り広げられる服わざるものたちの叙事詩。

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荒蝦夷 のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ 2023年08月22日

    歴史物だが特別知識が必要ということもなく、分かりにくい言い回しもなく、引っ掛かることなくスイスイ読める。非道に見える呰麻呂の人間味が読み進めていくごとに顕になって、とても魅力的な人物だった。
    荒蝦夷とは繋がった話ではないとあとがきにもあったが、阿弖流為が主人公の「まほろばの疾風」も読んでみたいと思っ...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2011年10月17日

    「まほろばの疾風(熊谷達也著)」と時代はかぶる
    熊谷達也としては「アザマロ(呰麻呂)はアテルイ(阿弖流為)の父」という設定のようだ
    こちらはアザマロが主人公

    同じ作者だが
    登場人物像が違っていたり
    アザマロの死に様が違っていたり
    する
    筆者の中で蝦夷像が変わったらしい

    他の作者の本も読まなきゃ偏...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2010年06月29日

    あらすじ(裏表紙より)
    宝亀五(西暦七七四)年、陸奥国の北辺には不穏な火種がくすぶっていた。陸奥を支配せんと着々と迫り来る大和朝廷。そして、その支配に帰属する、あるいは抵抗する北の民、蝦夷。動乱の地に押し寄せる大和の軍勢の前にひとりの荒蝦夷が立ちはだかった。その名は呰麻呂。彼が仕掛ける虚々実々の駆け...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2010年03月08日

    「荒蝦夷」とともに、東北に住んでいる人間なら読んでおかねばと思い手に取った一冊。地元が多賀城ということもあるし。

    朝廷側の記録にしか残っていない蝦夷ってどんな人々なんだろうと思いながら読んでました。
    うーん、こうあって欲しいです。

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    Posted by ブクログ 2023年12月31日

    なかなかに知識が乏しく、ネットで調べながらの読破でしたが、読みやすい文体でした。
    もともと、その土地に住む者と支配したい者。
    戦国時代より生々しい、戦いというより殺し合い、力で奪い合う時代を感じました。
    朝廷との時代背景が 今一つ掴めず難儀しましたが、特に、阿弖流為と田村麻呂が出てきた辺りから、俄然...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2017年01月21日

     古代東北史・蝦夷史のターニングポイントとなった780年の「伊治呰麻呂の反乱」に至る過程を描いた歴史小説。主人公の呰麻呂の残虐で野性的なキャラクターに綺麗ごとでないスケールの大きさを感じるか、単なる野蛮さを感じるかで評価は割れよう。史料不在で不明なところを大胆な仮想で埋めたり、明らかな史実改変を行っ...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2011年05月05日

    この人は東北地方の作家で、東北にこだわった作品を書いております。
    森三部作はかなり面白かったですし、短編集も味があってよかったです。
    特に東北地方に広がる森の雰囲気や野生動物と対峙する緊張感なんか、いつもドキドキさせております。

    で、今回の『荒蝦夷』。
    これは平安時代の坂上田村麻呂の蝦夷討伐の前夜...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2009年10月09日

    全1巻。

    マタギとか書いてた人。
    の、
    みちのく史。
    2作目。
    前回アテルイ。
    今回アザマロ。

    1作目よりは良い。
    少し湿気みたいなのが戻ってきてる。
    けどあいかわらずとんでも設定。
    それが嫌なんだって。

    前作よりましとは言え
    あいかわらず弱い。
    もっとジメっとしてほしい。
    この人は。
    んで、...続きを読む

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