ウエンカムイの爪

ウエンカムイの爪

407円 (税込)

2pt

【第10回小説すばる新人賞受賞作】――殺られる! 死んだふりをしても無駄だ。食われてしまう……。北海道で撮影旅行中の動物写真家・吉本はある日、巨大なヒグマに襲われ、九死に一生を得る。彼を救ったのは、クマを自在に操る不思議な能力を持つ謎の女だった。その女を捜し求める吉本が見たものとは? 野性と人間の壮絶な闘いを通して、生命の尊厳と自立を描いた傑作。

...続きを読む

ウエンカムイの爪 のユーザーレビュー

\ レビュー投稿でポイントプレゼント / ※購入済みの作品が対象となります
レビューを書く

感情タグBEST3

    Posted by ブクログ 2020年05月23日

    大好きな熊谷達也さんのデビュー作。
    ものたりなーい!もっとよみたーい!

    主人公の吉本は、北海道取材中にクマに襲われ、謎の女に助けられる。謎の女は吉本とクマの間に現れ、催眠術をかけるかのようにクマを追い返してしまった。彼女はヒグマの研究をする学者で、彼女たちの活動に吉本はカメラマンとして同行すること...続きを読む

    0

    Posted by ブクログ 2017年08月15日

    熊谷達也のデビュー作です。

    アイヌの人々は善い羆のことを山の神『キムンカムイ』いい、性悪の羆を『ウエンヤップ』という。そして人間を食ってしまった羆のことを、真の悪神『ウエンカムイ』と呼ぶ…

    北海道で撮影旅行中だった動物写真家・吉本は、ある日巨大な羆と遭遇してしてしまう。しかし今まさに襲われそうに...続きを読む

    0

    Posted by ブクログ 2010年08月27日

    熊にもいい熊、悪い熊がいるらしい。
    アイヌの言葉で、いい熊は「キムンカムイ(山の神)」悪い熊は「ウエンカムイ(悪神)」。
    たとえいい熊だとしても、山の中でばったり出会ったら、怖いはず。熊は熊。
    それもでかいヒグマならなおさら。
    都会で生活しているとそんなシチュエーションは想像しにくいけれど、...続きを読む

    0

    Posted by ブクログ 2009年10月04日

    相克の森を読んだ後だったので、
    吉田と小山田はコレからだったのかと。
    この人の文章はぐっと来ます。

    0

    Posted by ブクログ 2024年01月08日

    1997年に書かれた作品。東北で熊が人を襲うニュースが多い昨今、旬なテーマといえるかも。

    北海道の山中で、殺人ヒグマを追いかけて駆除するストーリー。ボンボンの私大大学生や、アウトドア雑誌に雇われたカメラマンといった、いかにも90年代的な登場人物が現れることはご愛嬌。

    会話主体の文体なので軽く読め...続きを読む

    0

    Posted by ブクログ 2023年12月08日


    熊が人の世界に現れる。
    いま、とても身近な話題。

    熊谷達也のデビュー作で1997年のすばる新人賞受賞作。

    本当は「邂逅の森」を読むべきと思ったけど、ある意味原点では?として、短い方を選んでしまった。

    短い中にも、「自然」というものに対する人間の感覚の過ちを露わにしており、ひとつ腹に落ちる物語...続きを読む

    0

    Posted by ブクログ 2020年01月02日

    ゴールデンカムイが好きなので、それに近いものを感じて読んだ。ハラハラするヒグマとの闘い。人間のおろかさを感じる。

    0

    Posted by ブクログ 2013年08月29日

    「名前が熊谷だからクマから入りたかったんです!」
    という氏のデビュー作です(言ってません)。なんか
    テンポのいい熊谷作品て不思議な感覚ですね。

    0

    Posted by ブクログ 2013年07月23日

    「ヒグマと人間」は私の好きなテーマ。つまりは人間にとっての神、人間にとっての恐れるべき存在というもの。ただつくりとしては単調。新人っぽいともいえるが。「邂逅の森」を書いた重厚な熊谷達也とは思えないほどの軽さ。もうちょっと主人公及び准教授の内面を描くべきだ。一方でどうでもいい大学生たちの描写が細かかっ...続きを読む

    0

    Posted by ブクログ 2012年10月19日

    著者名が記されていなければ『山背郷』と同じ作家だとはわからなかっただろう。直木賞作家・熊谷達也氏の処女作。ストーリー展開等さほど気に掛けず、東北という風土の断面を無作為に抜き取って、無造作に並べた様な構成であるにも拘わらず、限りなく魅力的であった『山背郷』に比べ、本作は全く以て普通の文体である。まあ...続きを読む

    0

ウエンカムイの爪 の詳細情報

閲覧環境

  • 【閲覧できる環境】
  • ・ブックライブ for Windows PC(アプリ)
  • ・ブックライブ for iOS(アプリ)
  • ・ブックライブ for Android(アプリ)
  • ・ブックライブ PLUS for Android(アプリ)
  • ・ブラウザビューア

※アプリの閲覧環境は最新バージョンのものです。

この本をチェックした人は、こんな本もチェックしています

集英社文庫 の最新刊

無料で読める 小説

小説 ランキング

熊谷達也 のこれもおすすめ

同じジャンルの本を探す