無料マンガ・ラノベなど、豊富なラインナップで100万冊以上配信中!
Posted by ブクログ 2020年05月23日
大好きな熊谷達也さんのデビュー作。
ものたりなーい!もっとよみたーい!
主人公の吉本は、北海道取材中にクマに襲われ、謎の女に助けられる。謎の女は吉本とクマの間に現れ、催眠術をかけるかのようにクマを追い返してしまった。彼女はヒグマの研究をする学者で、彼女たちの活動に吉本はカメラマンとして同行すること...続きを読む
Posted by ブクログ 2017年08月15日
熊谷達也のデビュー作です。
アイヌの人々は善い羆のことを山の神『キムンカムイ』いい、性悪の羆を『ウエンヤップ』という。そして人間を食ってしまった羆のことを、真の悪神『ウエンカムイ』と呼ぶ…
北海道で撮影旅行中だった動物写真家・吉本は、ある日巨大な羆と遭遇してしてしまう。しかし今まさに襲われそうに...続きを読む
Posted by ブクログ 2010年08月27日
熊にもいい熊、悪い熊がいるらしい。
アイヌの言葉で、いい熊は「キムンカムイ(山の神)」悪い熊は「ウエンカムイ(悪神)」。
たとえいい熊だとしても、山の中でばったり出会ったら、怖いはず。熊は熊。
それもでかいヒグマならなおさら。
都会で生活しているとそんなシチュエーションは想像しにくいけれど、...続きを読む
Posted by ブクログ 2024年01月08日
1997年に書かれた作品。東北で熊が人を襲うニュースが多い昨今、旬なテーマといえるかも。
北海道の山中で、殺人ヒグマを追いかけて駆除するストーリー。ボンボンの私大大学生や、アウトドア雑誌に雇われたカメラマンといった、いかにも90年代的な登場人物が現れることはご愛嬌。
会話主体の文体なので軽く読め...続きを読む
Posted by ブクログ 2023年12月08日
熊が人の世界に現れる。
いま、とても身近な話題。
熊谷達也のデビュー作で1997年のすばる新人賞受賞作。
本当は「邂逅の森」を読むべきと思ったけど、ある意味原点では?として、短い方を選んでしまった。
短い中にも、「自然」というものに対する人間の感覚の過ちを露わにしており、ひとつ腹に落ちる物語...続きを読む
Posted by ブクログ 2013年07月23日
「ヒグマと人間」は私の好きなテーマ。つまりは人間にとっての神、人間にとっての恐れるべき存在というもの。ただつくりとしては単調。新人っぽいともいえるが。「邂逅の森」を書いた重厚な熊谷達也とは思えないほどの軽さ。もうちょっと主人公及び准教授の内面を描くべきだ。一方でどうでもいい大学生たちの描写が細かかっ...続きを読む
Posted by ブクログ 2012年10月19日
著者名が記されていなければ『山背郷』と同じ作家だとはわからなかっただろう。直木賞作家・熊谷達也氏の処女作。ストーリー展開等さほど気に掛けず、東北という風土の断面を無作為に抜き取って、無造作に並べた様な構成であるにも拘わらず、限りなく魅力的であった『山背郷』に比べ、本作は全く以て普通の文体である。まあ...続きを読む
※アプリの閲覧環境は最新バージョンのものです。