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東北の港町・仙河海市の中学校で教師を勤める和也。担任するクラスに転校してきた早坂希は、問題を抱える少女だった。朝帰りの噂を聞いた和也が早朝、様子を見に行くと、希のジョギングする姿が。和也は、顧問を務める陸上部への入部を希に勧めるが――。多感な中学生と若き教師の心温まる物語。東日本大震災以降、仙河海市を舞台にした著書の先駆けとなった作品。
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Posted by ブクログ
ベタな青春ものと言ってしまえばそれまでだが、震災で崩壊した美しい町を懐かしみ、これから立ち上がっていく若い世代を励ましていく話として大変良かった。 読後感が清々しく好きな一冊です。
熊谷達也が自らの体験をもとに書いた青春小説かな。舞台は仙河海市となっているが、情景から気仙沼の様子が良く浮かんでくる。 震災後に東北のために書かれた一冊だそうです。
震災前の東北の一都市を舞台に、陸上競技を介した若い中学教師と転校してきた女子生徒の交流を描いた作品。 著者の経歴から(中学教師の経験)から自伝的な小説らしいと思っていたのですが、後書きにもそのような事が書かれています。 物語の途中で「熱血教師が出てくる学園ドラマとか、見すぎなんじゃないの?」な...続きを読むんて言葉が出てきますし、さらに開き直ったように「学園ドラマを馬鹿にしちゃいけない…人々の願望がデフォルメされて提示されているからだ」などと書かれてますが、確かに学園ドラマの雰囲気がプンプンします。でも、確かに爽やかな良い話です。 やや、説明調な文章が多いのは気になりますが。 『七夕しぐれ』の続編でもあるのですが、震災を機に著者自身が住んでいた気仙沼(=仙河海市)を舞台にしたシリーズを書き続ける様です。
シリーズ3部作?の最終、と言っていいのか分りませんが、和也とナオミがよそよそしかったのは残念だった。
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