保阪正康のレビュー一覧
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膨大な調査に裏打ちされる、冷静な書。
失敗の起源、社会の空気、天皇からの視点、戦後の矛盾と完了していない総括、平成の右傾化、等、
平易にコンパクトに纏める。Posted by ブクログ -
半藤さんが亡くなってから、著書に触れることが多くなった。
先日、職場の若手から、「どうして西暦と元号にこだわる人っているんですか?どっちでも良いじゃないですか。」と言われてびっくりした。
彼らにはどうでも良いことで、西暦にこだわる人の思いを知ろうとしないその言動に正直驚くだけでなく失望した。
この本...続きを読むPosted by ブクログ -
昭和の軍隊の杜撰なこと、まるで今のコロナ禍でオリンピックを行う東京都並びに政府の上層部のようだ。結局、何をしたいこかよくわからないが、国を滅亡へと導いていく。Posted by ブクログ
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保坂さんの昭和史の本はとても秀逸である。太平洋戦争時に東条英機などの当時のリーダーたちが何の戦略もなく、自分の家や他の組織とのテリトリー争いによって、大きな判断ミスをし、日本を負け戦へと導いた。この罪はとても重たい。しかしながらこのことを僕も含めきちんと知っている人はあまりいないと思う。歴史を過去か...続きを読むPosted by ブクログ
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留学時代、世界の色々な国の友人らと話していて、これまで自分は恥ずかしいほどに歴史を、特に近現代史学んでこなかったと自覚して以来、ずっといつかきちんと考えてみようと思っていた。
半藤氏の昭和史などを読んでから、ついに気になっていたこの本を手にとった。
一番印象に残ったのは「過去の戦争の直接の責任は...続きを読むPosted by ブクログ -
東条英機や吉田茂など6人の人物にフォーカスして、昭和前期の歴史を読み解いた本。
本書は関係者への取材や文献記録などをもとに、昭和前期(戦前)に起こった出来事に関係する6人の人物を中心にして昭和前期の歴史をひもといていきます。
歴史から教訓を導き出すことは、未来をより良くするために必要なこと。私た...続きを読むPosted by ブクログ -
2020/12/17保阪正康 昭和史の本質
今日の小利を捨て、明日の大利を得る
目先の利益は時間を失い未来の大願成就を目標とする視点を失う東條英樹がそう
100,000人の戦死者を出した中国からの撤退はありえないそして3,000,000人を殺した
戦時の指導者は兵士に私を強要したひたすら死ねと言う戦...続きを読むPosted by ブクログ -
太平洋戦争に向かって社会の様子が変わっていった昭和初期。本書では当時の新聞、雑誌などジャーナリズムが国家による統制を受け、やがて自らを守るため、販売部数を伸ばすため、戦争に協力する記事を掲載するようになった経緯が詳しく述べられている。
昔の話といって片付けられるものではない。新聞、雑誌であればまだ自...続きを読むPosted by ブクログ -
200619田中角栄と安倍晋三 保阪正康☆☆☆
政治家は誰のために存在するか? 民のため、国家のため
ところが安部晋三など世襲政治家や、トランプなどは
自分のため、自分のレガシーのため、君主国家に逆戻りした
人類が民主主義のためにどれだけの血を流したか!
「戦争への姿勢」
安倍首相は積極的 民の苦...続きを読むPosted by ブクログ -
面白い。一気に読んだ。特に犬養道子氏と渡辺和子氏のエピソードは心に迫る。元号が変わり昭和が歴史になりつつある今、こうした切り口の書物は大変意義深いと感じた。Posted by ブクログ
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昭和史において、政界から在野の人物7名へのインタビュー等を通じて述べた本書。
いくつも初見があって面白い。
特に気になったのは2点。
一つは橘孝三郎。この人物についてはまるっと初見である。農本主義者で理想主義者。なおかつ自ら汗を流す実践家でもある。その人物が何故「五・一五事件」に関与した...続きを読むPosted by ブクログ -
昭和史は私の世代の歴史教育では把握し難いものがあって、あまりよくわかっていないため、本書は興味深く読んだ。側近へのインタビューを通じて提示されるそれぞれの人物像が新鮮。良いところ(悪いところ)ばかりでないのが良い。一部救いのない人もいるが…Posted by ブクログ
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組織における「エリートの選抜」が長期的な組織の命運を決定する
陸大組のエリート選抜は机上の能力査定でしか行われなかった 頭でっかち
しかも幼年学校-士官学校-陸軍大学と純粋培養されて「視野狭窄」人材ばかり
最近の日本の高級官僚の選抜と人材の劣化も通じるものがある
後藤田さんの「矜持」
エリートが無...続きを読むPosted by ブクログ -
昭和陸軍は暴走に次ぐ暴走
自己過信=驕りは「精神論」へ走る
客観データを軽視・無視するから組織内論理に内向し、進歩・発展性を止める
陸軍幼年学校-士官学校-陸軍大学の純粋培養された人材集団が全権を掌握
究極の共同体を形成する
それが組織の死に至る病だと築かないまま、陸軍だけではなく、国家滅亡へ
保...続きを読むPosted by ブクログ -
180810昭和の怪物 七つの謎 保阪正康 ☆☆☆
「東條英機」ナンバーワン! 石原莞爾・瀬島龍三が勉強になった
犬養毅・渡辺和子・吉田茂も良かった
1.東條英機 選んではならない首相「自省がない」
昭和天皇と木戸内大臣の奇策 自己保身が国を滅ばした
(1)軍人の偏狭さ①精神論が好き②妥協は敗北③...続きを読むPosted by ブクログ -
客観的に領土問題について記載されている。
ただ、現在の日本の政治や現在の情勢を考えるとこのままの状態が続いていくのかなと。Posted by ブクログ