保阪正康のレビュー一覧

  • あの戦争は何だったのか―大人のための歴史教科書―
    2005年に出版された本書。今回手に取ったのは2023年3月30日の第46刷である。
    ここには読み継がれるべき日本人についての問題が記されている。
  • 日本人の宿題 歴史探偵、平和を謳う
    歴史探偵を自称しながら、昭和史をテーマにした優れた著作を多く残した半藤一利先生を悼む書である。内容は、生前出演したラジオ番組の書き起こし。それゆえ過去の著作で綴られてきたものではあるが、訃報をきっかけに「どんな人だったのだろう?」と興味を持った人が手に取るにはちょうど良い塩梅ではなかろうか。
  • あの戦争は何だったのか―大人のための歴史教科書―
    どう言う経緯で第二次世界大戦が勃発して。
    どういうことが起こって破滅に向かっていくかが事細かく記載されており勉強になった
  • 太平洋戦争への道 1931-1941
    ■関東軍の暴走
    ■国際協調の放棄
    ■言論・思想の統制
    ■中国侵攻の拡大
    ■三国同盟の締結
    ■日米交渉の失敗
    この10年間をこのように分けていくとこんなに解りやすかったとは、という思い。結局国民には事実を伝えることなく、自分達の立場を曲げられないことを前提に「仕方ない」という言い訳でアメリカとの戦争に...続きを読む
  • 太平洋戦争への道 1931-1941
    最後に半藤氏が諭すように言われている通り、我々は学び続けないといけない。令和になって戦争を知らない世代だけになり、いつか来た道をまた歩きだしてる気がしている。威勢だけは良いが、覚悟の全く無い人たちが政治を動かし、戦前と同じくらい社会の不平等も拡大してきた。なんとも不気味である。
    ただこの本を読んでア...続きを読む
  • あの戦争は何だったのか―大人のための歴史教科書―
    最近なんとなく、日本の政治なのか経済なのかよく分からないけど、よく分からないなりに、なんとなく違和感を感じていて、でもその違和感を言葉にできなくて、何が原因なのかも分からなかった自分は圧倒的知識不足だと思い、とりあえず重い腰を上げて積読になっていたこちらを読んでみた。
    読んだら読んだで、最近の本の中...続きを読む
  • テロルの昭和史
    「昭和史」ということで、一部にそれ以前やそれ以降の時代も視野に入れながら、社会や人々の来し方を考えるという内容の一冊になるのだと思う。広く、深く様々な「昭和史」を綴っている著者の本は興味深かった。また長く「昭和史」をテーマに様々な人達の話しを聴くというような活動を続ける著者の「蓄積」が本書には大いに...続きを読む
  • 歴史の定説を破る あの戦争は「勝ち」だった
     黒船来航で、江戸幕府が倒れて大政奉還し、明治政府が樹立されるも外国からの不平等条約で経済困窮に喘ぐ日本。戊辰戦争や西南戦争などの内戦を克服し、欧米列強並みに振る舞おうとして背伸びするが限度がある。歴史では、日清・日露の両戦役に勝利したとされるが、著者の分析では必ずしも日本に有利な条件は引き出せてお...続きを読む
  • あの戦争は何だったのか―大人のための歴史教科書―
    太平洋戦争のアウトラインを掴むには最適な1冊だと思います。特に筆者が主張する8月15日が終戦記念日とされていることへの強い疑問は、本当に考えるべきことだと思います。
  • 体験から歴史へ─〈昭和〉の教訓を未来への指針に
    歴史を見る視点、事実を積み重ねリアリズムに徹すること。集団催眠に陥らないよう市民として自分の頭で考えること。現代史を学ぶ重要性。リーダーの資質。様々な示唆に富む本。
  • 太平洋戦争への道 1931-1941
    半藤一利さん、加藤陽子さん、そして編者の保坂正康さんによる対話形式で進む、1931年の満州事変から1941年の日米開戦までの、特に日本がとった行動とその背景について説明してくれる。

    軍部を中心とした思い込み、慢心、根拠のない自信、精神論。今までおぼろげながら認識していた昭和史を再認識させてくれた。...続きを読む
  • 世代の昭和史 「戦争要員世代」と「少国民世代」」からの告発
    戦争で多くの犠牲を強いられた「戦争要員世代」と若者を戦地に駆り立てた世代の比較考察から浮かび上がる日本の未来。

    正確な統計はないが大正11,12,13年生まれは太平洋戦争で最も多くの犠牲者を出した世代であるという。一方で東條英機は明治17年生まれ、同じ世代に山本五十六や石橋湛山、三木武吉など。

    ...続きを読む
  • 陰謀の日本近現代史
    開戦の決断が軍官僚たちによる願望まみれの非合理なものであったのは知っていたが、敗戦に向かう過程でも戦争目的を見失い「負けを認めると自分たちの欺瞞を満天下に晒すことになるから戦争を継続する」という人間への尊厳も国家の存立も無視するようなものであったことを知りショックを受けた。
    また出陣学徒壮行会で総代...続きを読む
  • 文春ムック 文藝春秋が見た戦争と日本人
    もちろん原典は古いわけだけれど、それをこうして掘り起こし、集大成してみると、わが「美しい国」がどれほど美しくないのかが、決定的に再確認することができてしまう。この本が話題になっているように思えないのが、とても心外である。
  • 田中角栄の昭和
     今まで読んだ田中角栄についての本の中で、一番中立的な立場で書かれた本だったような気がする。身内の人が書いた本は当然のように角栄氏の政治家として人間としての素晴らしさを称賛する内容が多い。親族が書いた本は時の人の親族になってしまったがゆえにものすごく大変な思いをしたことによる苦しみとか悔しさについて...続きを読む
  • 平成と天皇
    平成天皇は「象徴天皇を具現化した」=歴史的快挙
    平成の30年、国家戦略を為したのは平成天皇だけ
    安倍政権の10年は徒に国民の資産を食い潰しただけ
    昭和天皇の戦争責任の自覚とか本書には貴重な新発見がある
    さすが歴史探訪の名手
    歴史を学ぶことは何よりも大事と思う
  • 太平洋戦争への道 1931-1941
    近現代日本史の碩学、三人(半藤一利、保阪正康、加藤陽子)による鼎談。元は2017年8月15日にNHラジオで放送された番組に加筆されたもの。日中戦争については、現在のロシアによるウクライナ侵攻と重ね合わせて読むこともできる。
    万民必読の書といえるかも。
  • 日本の領土問題 北方四島、竹島、尖閣諸島
    領土問題について体系的に知ることができた
    北方領土竹島尖閣それぞれ違った課題がある

    北方領土  歴史問題
    竹島  政治問題
    韓国は異常なまでの熱量
    日本が侵略してきたときの状況と同じで、また竹島を奪うことで韓国を侵略してくるのではないかと言う思いを持っている
    尖閣  資源問題
    石油が出る所から問題...続きを読む
  • 参謀の昭和史 瀬島龍三
    R4.2.7~2.19

    (あらすじ)
    陸大を優等な成績で卒業し、太平洋戦下の大本営作戦参謀を勤め、戦後は高度成長期に商社の企業参謀、さらに中曽根行革で総理の政治参謀として活躍―。激動の昭和を常に背後からリードしてきた瀬島龍三。彼の60年の軌跡を彩る数数の伝説を検証し、日本型エリートの功罪と歴史に対...続きを読む
  • 令和を生きるための昭和史入門
    膨大な調査に裏打ちされる、冷静な書。

    失敗の起源、社会の空気、天皇からの視点、戦後の矛盾と完了していない総括、平成の右傾化、等、
    平易にコンパクトに纏める。