保阪正康のレビュー一覧

  • 関口宏・保阪正康の もう一度! 近現代史 戦争の時代へ
     BS-TBSで毎週土曜日正午から放映されているテレビ番組の文章版である。内容は基本的なものを時系列に追いかけていくもので平易、わかりやすいというのが本書のいちばんよいところだろうか。批判的なばかりではなく、当時の状況や人々の心理も想像したやりとりが展開されていく。
     我々は歴史に学ぶことを忘れない...続きを読む
  • 関口宏・保阪正康の もう一度! 近現代史 戦争の時代へ
    BS-TBSの番組を書籍化したものの第二弾。

    特筆すべき内容はないもの、その時代の空気などを伝えてくれたので勉強になった。
  • 日本を変えた昭和史七大事件
    昭和史はまだまだ勉強中で、出来る限り客観的に
    書いている本が読みたいと思って手に取った一冊。
    保坂さんの本は読んだことがあり
    難しい所もありつつ読みやすかったため、今回も選択。

    やっぱり昭和史が歴史にもつ重要性や、そこにおける現代への意味はすごく大事だなと思う。
    特に五・一五の最もおかしな点=クー...続きを読む
  • 石橋湛山の65日
    石橋湛山は、かねてから高評価の悲劇の宰相である。
     この書で再認識したのは、その次の首相のこと。
     石井が、どのような政治家だったのかは、今となっては全く分からない。
     岸(その後の佐藤)については、書かずもがな。ただ、ある方が危惧したというのは、今まで知らなかった。この部分が本書で一番勉強になった...続きを読む
  • 昭和の怪物 七つの謎
    最近長らく船戸与一の「満州国演義」シリーズを読んでいて、そこに出てくる人物の実像にも触れられそうだと読んでみた。論じているのは、東条英機、石原莞爾、犬養毅(犬養道子)、渡辺錠太郎(渡辺和子)、瀬島龍三、吉田茂といった面々。
    一番面白かったのは石原莞爾(とそれを追い落とそうとする東条英機)。この人のこ...続きを読む
  • そして、メディアは日本を戦争に導いた
    ジャーナリズムの劣化に警鐘を鳴らしているが、メディアが優秀な場合が少ないのではないか
    US議会に乱入する市民がいる状況だし、現代社会でも桐生悠々を守れない
    歴史を知って危険を察知できると良い
  • 石橋湛山の65日
    55年体制に至るまでとその後の流れがどの様なものであったか、また、今までよくは知らなかった歴代首相の政治姿勢がよく分かり、勉強になる良書。
  • 石橋湛山の65日
    戦後GHQの経済政策にたてついて後暗い所がないにも関わらず公職追放の憂き目にあった湛山。その時の軋轢から吉田と仲違いするが、政策的にはその後行動を共にする河野や鳩山よりも近かったそう。
    湛山でさえも血みどろの権力闘争をしなければならなかったのだなと感じたか、自分がジャーナリスト時代に批判した浜口のニ...続きを読む
  • 近現代史からの警告
    最近ときどき「関口宏のもう一度!近現代史」という番組を見ている。学校の授業ではおろそかになりがちな近現代史をじっくりたどってくれる番組なんだけど、解説役として出演している保阪さんの書いてる本を読んでみたいと思って読んでみた。
    番組では関口宏の言うことを「そうですね、そうですね」と受けている好々爺って...続きを読む
  • 昭和の怪物 七つの謎
    最近昭和史を改めて勉強しており、何冊か読んだ上で保阪氏の著書にトライ。結果、難しいところも多々ありつつも理解出来、非常に面白いと感じた。(逆にいうと初見でこの本は厳しいかも…)

    東条英機、石原莞爾、犬養毅など、興味深いものばかりだったが、
    ニ・ニ六事件で父を惨殺された渡辺和子さんの「ニ・ニ六事件は...続きを読む
  • あの戦争は何だったのか―大人のための歴史教科書―
    冒頭の日本の戦前軍教育や体制などの部分は少し眠く感じましたが、本社を読み進める上でとても大事な部分だと後から気がつきました。

    本書はタイトルにあるように太平洋戦争と呼ばれる戦争が何だったのか…という答えを書いているわけではありません。
    歴史的に起きたことを書き記しながら、あの戦争が「なんだったのか...続きを読む
  • 昭和の怪物 七つの謎
    面白いけど、昭和史の基礎知識が必須です。
    私は勉強不足だったので、携帯で調べつつ読みました。
    あの時代、あの事件の生き証人からインタビューしているので迫力がある。
  • 太平洋戦争への道 1931-1941
    なぜ日本は戦端を開いてしまったのか。比較的簡潔に、丁寧に知ることができる良書です。日本人なら一読すべきだと思います。

    本書では、中国との開戦以前から米英との開戦までを時期を章ごとに分けて議論し、章末に保阪氏による解説が記載されている。冷静な分析で議論をリードしていく加藤氏と、熱くも丁寧に語る半藤氏...続きを読む
  • 太平洋戦争への道 1931-1941
    最近よく、政府のコロナ対策が「太平洋戦争の時の作戦と同じで、その教訓を活かしていない」とか言われているので、ちょっと興味を持って本屋さんで目に付いた本を選んだ感じです。
    2017年の終戦の日のラジオ対談を書籍化。2017年というのは、盧溝橋事件が起きた年から80年になる節目ということもあったのでしょ...続きを読む
  • あの戦争は何だったのか―大人のための歴史教科書―
     陸相であった下村定が”敗戦”の文字をみて、「”敗戦”ではなくて、”終戦”としてほしい」と注文をつけたのに対して、当時の東久邇宮首相は「何を言うか、”敗戦”じゃないか、”敗戦”ということを理解するところから全てが始まるんだ」と一括したという。

     当時、わかっている人はいたのだ。でもいまだに終戦とい...続きを読む
  • 太平洋戦争への道 1931-1941
    <目次>
    序章   太平洋戦争とは何か
    第1章  関東軍の暴走~1931満州事変から1932満州建国まで
    第2章  国際協調の放棄~1931リットン報告書から1933国際連盟脱退まで
    第3章  言論・思想の統制~1932五・一五事件から1936二・二六事件まで
    第4章  中国侵攻の拡大~1937盧溝...続きを読む
  • 太平洋戦争への道 1931-1941
    日本が無謀な太平洋戦争へと進むに至った重要な6つの局面について昭和研究のスペシャリスト3人が語る。

    安定感がありすぎる3人なので、熱い議論が交わされるというより、これまでも3名が論じてきた考え方をそれぞれが改めてコンパクトに語っている感じです。何か新しい発見があるというわけではないですが、ポイント...続きを読む
  • 本土決戦幻想 コロネット作戦編―昭和史の大河を往く〈第8集〉
    昭和21年3月、アメリカ軍は関東への上陸作戦を計画していた。昭和20年11月に、九州南部への上陸作戦オリンピック作戦に続くもので、上陸地域は相模湾と九十九里浜の予定だった。 終戦により、この計画は実行されなかったが、もしこれが行われていたら、日米で500万人以上の戦死者を出し、ソ連の参戦により日本が...続きを読む
  • 本土決戦幻想 コロネット作戦編―昭和史の大河を往く〈第8集〉
    昭和21年3月、アメリカ軍は関東への上陸作戦を計画していた。昭和20年11月に、九州南部への上陸作戦オリンピック作戦に続くもので、上陸地域は相模湾と九十九里浜の予定だった。 終戦により、この計画は実行されなかったが、もしこれが行われていたら、日米で500万人以上の戦死者を出し、ソ連の参戦により日本が...続きを読む
  • 続 昭和の怪物 七つの謎
    昭和を代表する7人のエピソードが書かれた本。『昭和の怪物 七つの謎』の第2弾。

    本作は三島由紀夫、近衛文麿、橘孝三郎、野村吉三郎、田中角栄、伊藤昌哉、後藤田正晴の7人を取り上げています。

    田中角栄、伊藤昌哉、後藤田正晴の3人について書かれた後半は、昭和後期の政治史や政治家とは何かを知る上で必読だ...続きを読む