保阪正康のレビュー一覧

  • 日本原爆開発秘録
    『原爆を盗め!』とあわせて読むと面白い。
    日本での原爆開発についてのノンフィクションだが、仕事のやり方が変わっていないことに驚いた。
    分断された部署(陸軍、海軍、さらにはその中でも情報が共有されていない部署がある)の張り合いによるリソースの無駄遣い。
    簡単にできると思う上層部とどうせできないので自分...続きを読む
  • 文藝春秋 2015年 6月号

    イイネ

    10年前から毎月購読していますが、本の整理が大変ですので3年前から電子ブックに変更。もう少し、普通の書籍に比べて安くなるとありがたいですが...
  • 「昭和天皇実録」の謎を解く
    宮内庁が編集した『昭和天皇実録』は、単に事実を載せるだけではなく、どの様に昭和天皇を見せたいのかの意図が働いていると著者達は語っている。
    しかも重要な部分では”エース”が登場していると推測しており、宮内庁と著者陣との攻防も楽しめる。

    この様な著者陣の豊富な知識、洞察力があって初めて『昭和天皇実録』...続きを読む
  • あの戦争は何だったのか―大人のための歴史教科書―
    戦争小説を読んでいて、師団とか連隊とあってもそれがどのくらいの規模なのかずっとわからないままでいた。そんな基本的なことを理解できるテキストです。
  • あの戦争は何だったのか―大人のための歴史教科書―
    学校の勉強はことごとく受け身だったので親には申し訳ないがまずほとんど覚えていない、ポツダム宣言の意味すら覚束ない、そんな私に示されたこの一冊。「あの戦争」と日本人が口にすれば指すあの戦争の発端から、本当の終戦の日までをわかりやすくすすめている。
    私がこの本の中で終始気にかかっていたのは、国が我々に対...続きを読む
  • そして、メディアは日本を戦争に導いた
    昭和史を専門とする2人の対談集ですが、中身は予想以上に濃いです。タイトルは意味深で、メディアが利益を追求する限り、「不買運動」などには屈するのが必然、だからそうならないように事前に策を練る必要があるという事実を、昭和初期の歴史から導きます。2.26事件から真珠湾までわずかに5年。おかしくなると坂を転...続きを読む
  • 新編 後藤田正晴 異色官僚政治家の軌跡
    今、読まれるべき本。
    旧内務省から警察庁長官を経て内閣官房副長官、政界に転じてからは内閣官房長官、副総理、法務大臣を歴任して、一般的には「タカ派」と認識されている。
    その後藤田正晴は、実際には極端で観念的な共産主義思想を排除する一方で、岸信介元首相の系譜に連なった復古主義傾向、非現実的な観念的思考の...続きを読む
  • 天皇 「君主」の父、「民主」の子
     昭和史の大家による今上天皇論。 出生から現代までの歩みを振り返り、昭和天皇の時代を痛烈に反省しながら、平和主義、国際交流、国民と寄り添うなど、「平成」の特徴を描き出している。例えば、沖縄訪問、英国や中国など旧交戦国への訪問、サイパンへの戦没者慰霊など、まるで先代が残した課題を片付けるような今上天皇...続きを読む
  • あの戦争になぜ負けたのか
    対談の形で進行するが、整理されているのと、注釈が細かくつけられているため、非常に読みやすくわかりやすい。
    本書の最後に、各人が書いた文章があり、その主題で、それぞれがどこに主眼を置いているのかがわかる。それを前提としてもう一度読み直すのも興味深いと思う。

    「永遠の0」で、本当にこんな戦争だったのだ...続きを読む
  • 田中角栄の昭和
     田中角栄という政治家は明治・大正・昭和の<国の貧しさ>という現実を国家百年の計だとか国体、あるいは国是などのような儒教臭さに裏打ちされた大言壮語でごまかしてきた政治には見向きもせず、まず選挙民が、ひいては日本国民が豊かにならなければどんな理想を説いても空論でしかないということを身を以て体現したパイ...続きを読む
  • 体験から歴史へ─〈昭和〉の教訓を未来への指針に
    立花氏の講演内容をチェックしたくて購入した。
    今の日本は、戦後の日本とおなじくらいやばい状況であることに日本人は無頓着でのんびりしているという指摘があった。
    借金が日本は他先進国に比べべらぼうにあり、このような国は歴史的にみて淘汰されるという内容にはドキッとした。
  • 高度成長――昭和が燃えたもう一つの戦争
    何となく思った…「歴史を学ぶ」ことについて、「年号や用語を覚えさせられること」などと「とんでもない勘違い」に「思い込んでいる」方を多く視掛けるような気がしているのだが…或いは、本書のようなものを通じて「自分の“今”に通じていること」として、「“明日”を想う材料」として学ぶべきものが“歴史”であると思...続きを読む
  • 歴史でたどる領土問題の真実 中韓露にどこまで言えるのか
     北方領土、竹島、尖閣諸島に関して歴史的な推移を辿りながら、どのタイミングでどういった意図をもってどの国の領土と認められてきたか、そして現在はどう認識されていて、どういった反論が各国から存在するのか、日本はどう主張が可能か、綿密に考察している。こういった本を読むと、やはりテレビ・新聞等の大手メディア...続きを読む
  • 50年前の憲法大論争
    実際、この半世紀でまったく議論が深まってこなかったという点に衝撃を受ける。
    新書の作り方として、この手もありなのかな、と。
  • 文藝春秋2月号

    文芸春秋3月号

    年間購読にしているのですがどうしたら読めますか
  • 日本の領土問題 北方四島、竹島、尖閣諸島
    著者は、元外務省の職員で、ソ連、ロシアと直接北方領土問題の交渉を行っていた人物。そのため、北方領土問題については、実際的な経緯は、この本から詳しく知ることができる。

    尖閣問題、竹島問題についても、基本的なことはわかりやすく書かれている。

    また、感情的にならず、冷静に交渉することの大切さを述べ、日...続きを読む
  • 「靖国」という悩み―昭和史の大河を往く
    靖国神社が,戦没者の慰霊や追悼に名をかりて,歴史解釈や政治活動の拠点となしている靖国の本質や大東亜戦争の意味を説いた本です。
    偏狭した考え方との対比もなされ,総理大臣の靖国参拝問題などについて,思慮深く考察されています。
  • 「靖国」という悩み―昭和史の大河を往く
    靖国神社が,戦没者の慰霊や追悼に名をかりて,歴史解釈や政治活動の拠点となしている靖国の本質や大東亜戦争の意味を説いた本です。
    偏狭した考え方との対比もなされ,総理大臣の靖国参拝問題などについて,思慮深く考察されています。
  • 日本の領土問題 北方四島、竹島、尖閣諸島
    このところの国境問題について、入門書としてあちこちに取り上げられている2冊の新書がある。一つは昨年5月初版の「日本の国境問題」(孫崎享著、ちくま新書)であり、もう一つは今年2月初版の本書だ。私が本書から教えられたことは、①韓国人があれほど竹島支配に心情的にこだわるのには歴史的背景がある、②北方領土問...続きを読む
  • 50年前の憲法大論争
    本書は、昭和31年3月16日に開かれた「第24回国会 衆議院内閣委員会公聴会」の議事録である。内容は、憲法改正についてであった。当時は、サンフランシスコ平和条約が締結されたこともあり、独立を回復した我が国では憲法改正の機運が高まっていた。   

    公聴会であるから民間の公述人を呼んで意見を訊き、その...続きを読む