小池真理子のレビュー一覧
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p50
「誰も否定できない,正しい当たり前のことを当たり前の顔をして口にして,したり顔をする人間が,わたしは昔から苦手だった。この種の人間は,人の心の中に生まれる曖昧な勘定を理解できないばかりか,強引に整理して,整理しきれないとわかると,平然と切り捨てにかかる。」
p51
「わたしはいつも中途半端...続きを読むPosted by ブクログ -
2000年から2001年 マリクレール連載。
小池真理子の魔法で、雑誌にちちんぷいぷいとするとできあがる物語。
型紙ができていて、そこに雑誌の粉を流し込むだけ。
いろいろな思い,思惑はあるのだろう。
ヨーロッパへの脱出。
結婚。
再開。
最後の急展開と、再開という小間割りは小池真理子風。
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日刊スポーツ西部版 九州
毎週1回の連載。
毎回読み切りで、友人のネタを使ったとのこと。
そんな恐いこと。
結構際疾い話題もあり、友達どうしであれば、誰のことかばれてしまうはずなのに。Posted by ブクログ -
坂東眞砂子さんが解説を書いている。
日本的な恐怖小説。
「日本人の皮膚感覚を大事に」という表現が丁度よい。
こんな恐い話は、日本人でないと理解できないかも。
隠れキリシタン。
ミイラ。
という、非日本的なものと日本的なものの、日本的な融合。Posted by ブクログ -
推理小説として逸品。
全く著者に騙されていた。
ネタバレの記事は読まずに読む事をお勧めする。
人間として、どう生きるのがよいのか。
考えさせられた。
小池真理子が、表現の細部に気をつかうだけでなく、大きな話題をさりげなく忍ばせて行くことが旨い。Posted by ブクログ -
1よりすごい怖い話が多かったのですが!!ひい!!朝読書の間、一人でひぃひぃ怖がっておりましたよ。
生きがい
人を世話することが生きがいの女性。彼女は、飛行機事故で夫と子供を同時に失って以来、生きる気力を失っていた。そんな時、彼女の管理するアパートに住む、息子と良く似た大学生が、風邪をひいて寝込んで...続きを読むPosted by ブクログ