小池真理子のレビュー一覧

  • 月夜の森の梟
    長年連れ添った伴侶を亡くした小池真理子さんの喪失の日々を綴ったエッセイ。全50話、1話3ページほどの短いもの。軽井沢での静かな日々、夫婦喧嘩や2人で笑い合ったこと、自身の幼い頃の思い出、様々なことが書かれているが、それは全て失った寂しさにつながっていく。

    時間は癒してくれないし、誰かと昔のように笑...続きを読む
  • 柩の中の猫
    何とも切ない気持ちになった。自分が同じ立場になったらどうするのか?同じ気持ちになったのではないかと思った。
  • 冬の伽藍
    開始50ページで心掴まされました。そこからはずっと充足感に浸れました。久しぶりに読んでよかったと思える本に出会いました。読後の寂寥感が最高でした。
  • 月夜の森の梟
    小池真理子さんと藤田宜永さん二人とも好きな作家である。
    小池真理子さんの新刊がでないな〜っと感じていたら藤田宜永さんの訃報が…
    この本の単行本がでたときはなぜか手を出せなくて…今回文庫化したのを知り手にいれ一気に読みました。喪失感を小池真理子さんらしく書いていました。
    藤田宜永さん、お疲れさまでした...続きを読む
  • 闇のカルテット 新装版
    凄いラストでした。途中からどう決着つけるのかな?と思いながら読みました。やはり最後は切ない気持ちになりました。
  • 欲望
    ラスト、何故か泣きそうになりました。
    男と女の恋愛や人生に対する考え方、感じ方に違いがあるのは間違いないことである。
  • 影牢 現代ホラー小説傑作集
    角川ホラー30周年を記念して組まれた傑作短編集。失礼ながら「傑作といっても面白くない事あるよな…」と思いつつ読み始めましたが杞憂でした。この傑作集は本当に怖くて素晴らしい作品ばかり。表題作「影牢」をはじめ一級品が並びます。
  • 影牢 現代ホラー小説傑作集
    まさしく傑作揃いというしかないホラーアンソロジーです。全部再読だけれどどれもこれも全部素敵すぎる一冊でした。
    なんといっても綾辻行人「バースデー・プレゼント」が最強です。これは今まで読んだすべての作品でトップ1だと思っているし、そもそも私がホラーとミステリにどっぷりハマるきっかけになった一作なので、...続きを読む
  • 影牢 現代ホラー小説傑作集
    さすがのメンバーで楽しく読ませていただきました♪

    綾辻さんの読んでいて、くらくらしてくるような作品が好き(*^^*)
    新年からホラーというのも乙なものです(*^^)v
  • 日暮れのあと
    帯の言葉。人生の哀歓を謳いあげる至高の短編集。全く❗️
    年齢を重ねたからそう思えるのか。20年前ならどんなふうに感じるんだろう。
    後味よく、しんみりと、じんわりとできる本でした。
  • 墓地を見おろす家
  • 日暮れのあと
    中篇七話収録。各々、毛色の違う作品で読み応えあり。平穏な日常に、突然煩い事が起こった時の人間の心情が丁寧に描かれていた。『喪中の客』の滝子が不気味だった。
  • 日暮れのあと
    日常の中で感じる生と死がどの短編にも描かれていて、そこにあるたくさんの感情が静かに濃密に毎日の中に溶け込んでいる。最愛の人を喪ったり、年老いてあの頃に思いを馳せたりと、そのひとつひとつの情景が胸に迫ってくるような、苦しくなるような感じとこれからも生活が続いていく不安と小さくとも感じられる喜びがあって...続きを読む
  • 日暮れのあと
    一編一編の話が人情的でありまた含みのある終わり方で
    その都度そのあとどうなるのかなって考えさせられる内容だった
  • モンローが死んだ日
    夫に先立たれ1人になって、精神科にかかった女性は、精神科医と恋に落ちる。しかしその精神科医はエセだった、という正直なんとも言えない顛末なのですが、女性の心の動きや2人の行動の描写がとても細やかで、少ない登場人物もみな大人で落ち着いていて、とても良い話でした。
  • モンローが死んだ日
    夫に先立たれ1人になって、精神科にかかった女性は、精神科医と恋に落ちる。しかしその精神科医はエセだった、という正直なんとも言えない顛末なのですが、女性の心の動きや2人の行動の描写がとても細やかで、少ない登場人物もみな大人で落ち着いていて、とても良い話でした。
  • 青山娼館
    終わっても、一緒に生きて行く。
    マダムの受け入れて乗り越えるまでがサラッと書いてあるけど、そういう話し方が出来るまでにどれだけ時間がかかったんだろう。
    あっという間の2時間だった。
  • 虹の彼方
    テーマは不倫というありきたりかもしれないけれど、真理子さんの何とも言えない比喩表現がふんだんに使われていてとても読み応えがある作品でした。
    今この瞬間の持続さえあれば、それでよかった。
    が、追い詰められていることの表れすぎてとても苦しくなった。
  • 再生 角川ホラー文庫ベストセレクション
    表題作の『再生』、過去に読んだことある作品だけどやっぱり何度読んでも大好き。
    最愛の妻の首なし死体と共に暮らすって構図が恐ろしくてグロテスクだけど美しすぎるよね……好き……
    結末の救われなさもほんとすき……

    他の作品もどれも面白くてハズレなし。流石!って感じでした。
    井上雅彦の『よけいなものが』と...続きを読む
  • 無花果の森
    あぁ〜、やっぱり小池真理子さんは、良いわ!すごい事件が起きるとか、犯人探しとかなくても、もう、グイグイと読まされてしまう。小池真理子さんは、美しい文を書くけれど、それは決して女らしいとか綺麗とかいうことだけではなく、丁寧さと、深みのある力強さと、リアリティがあるので、恋愛ものでも、ミステリーでも、ホ...続きを読む