小池真理子のレビュー一覧
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表題作の『再生』、過去に読んだことある作品だけどやっぱり何度読んでも大好き。
最愛の妻の首なし死体と共に暮らすって構図が恐ろしくてグロテスクだけど美しすぎるよね……好き……
結末の救われなさもほんとすき……
他の作品もどれも面白くてハズレなし。流石!って感じでした。
井上雅彦の『よけいなものが』と...続きを読むPosted by ブクログ -
美しく品のある幻想怪奇小説。意味アリの気配を漂わせ現れる千佳代に怯える悦子、多恵子、飯沼たち。千佳代がコウモリを飼育していた過去と多恵子の恋人シゲタの存在が今も妙に引っ掛かっている。Posted by ブクログ
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ユーミンは本を読んで、インスパイアされて作った歌もあると聞いた事がある。その逆パターンの有名女性作家たちの短編6つ。ひとつの歌でも、その人それぞれの捉え方があるんですね。知ってる曲ばかりだったので面白かった。Posted by ブクログ
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大人の女を描くのが日本一の作家さんだと思ってます。この本は短編集。知的で、美しい女性はもちろん、心にどす黒いものを抱えた女性、心のバランスがどこかおかしな女性、いろんな女性や光景が浮かぶ一冊でした。Posted by ブクログ
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まずは参加している作家陣の豪華さです。そして、ユーミンの楽曲のとのコラボということで、面白くないわけがありません。個人的には綿矢りささんの「青春のリグレット」が好きでした。読んだ後で、楽曲を聞きなおしたくなるような一冊でした。
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色々な作家さんの作品が読めるホラーアンソロジー。
怖かった…!
特に今邑彩さんの「鳥の巣」、小池真理子さんの「ゾフィーの手袋」は、後半にかけて恐怖がヒタヒタと迫り来てゾッとした。
岩井志麻子さんの「依って件の如し」は、怖さよりも文章のリズム感と情景描写が美しすぎて感動させられた。
もっとこの人の作品...続きを読むPosted by ブクログ -
大好きな小池真理子さんの作品。
学生運動の時代を舞台にしてます。
沙織が秋津に出会うまで、出会ってからのこと、離れてからのこと。情景的にも心情的にも細かく書かれていて主人公になりきって読み進めました。
小池真理子さんの作品を読むたびにこんな身を焦がすほどの恋愛をしてみたいと思います。
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初めて小池真理子さんの小説を読んだけれど
情景描写が細かくすぐに引き込まれていった。
まるで軽井沢の銀世界にいるようで
私が悠子でも全く同じ道を辿る気さえした。。。
所々切なくて胸が締め付けられるような場面があり
最後は悠子を思う摂子の友情に涙。Posted by ブクログ -
律子さん連作は、あれ?これどこかで?と思いながら読んでいたが、著者自身があとがきで書いているように、『神よ憐れみたまえ』の原型と言えるね。
どれもよく出来ていると思うけれど、『恋慕』『年始客』『やまざくら』あたりが特に◎。Posted by ブクログ -
小説のみならずエッセイも収録された怪奇譚傑作選。小池真理子さんの短編ホラーって結構読んでる……って思っていたのですが。「律子慕情」「午後のロマネスク」って、ただの恋愛小説だと思って完全に読み逃していました。不覚。
特に「律子慕情」に収録されている「恋慕」「花車」「慕情」が素敵。死者の霊が登場するので...続きを読むPosted by ブクログ