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なぜ、私たちは別れたのだろう――。家事と子育てを卒業し、久し振りに自由で穏やかな日々を過ごしていた由香。たまたま立ち寄ったカフェで、昔の恋人・拓と再会する。未来への不安、親や社会への反発、抑えきれない互いへの想い。共に過ごした高校最後の夏が一瞬にして蘇り……。三十年の歳月を経て、再び出会った男女の切なくも甘い恋愛小説。
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Posted by ブクログ
昔の恋人に再会して昔話に花を咲かせる。ほんの一時の時間を過去を振り返りながら美しくまとめられた作品。小池先生のこーゆー短編が本当大好き。
詳しくは覚えてないけど、年の差恋愛系だったはず。描写がリアル、女性的、そしてストーリー展開が刺さる。女性におすすめ。
由香が高三の頃から数年間付き合っていた拓と30年後に偶然出会うという話。由香の回想や拓との思い出話で学生時代のふたりの物語が綴られる。時代背景は10年のズレはあるが、まるで自分の話じゃないかと思った。新たな社会人生活を前にして、お互い好きすぎて、どうしていいかわからず、別れてしまう。
面白かったです。 かつての恋人と、30年ぶりに偶然再会するなんてファンタジーだと思ってしまいましたが、こんなお話があってもいいよなと思います。さすがに現実でも…みたいな夢は見ませんが。 由香と拓が恋人として過ごした1970年代は、以前小池さんの「無伴奏」でも読みましたが、今とは違う若者像がなんだか新...続きを読む鮮で好きです。自分の十代の頃よりかなり大人な人たち…と思って読んでいます。 ふたりの人生はまた繋がるのか、それとも一時の夢なのか…でもなんだかハッピーエンドなところも良いです。
現在の自分の年齢とかぶり、なんとくウキウキとなり笑顔になる小説である。 終わり方がすごくいい・・・ 読者にとっては、これからどうなるのかな? という想いが続く・・・・
若い頃に愛した人は忘れないというのは本当のことだと思います。 二人でいる時間が混ざり合って一つの思い出になるからこそ、数年後に会っても色褪せずに思い出が浮かび上がってくるのだと感じます。 私も二人の思い出を沢山作って一生忘れられない恋をしていきたいです。
久々に小池真理子作品を読んだ。 淡々と流れる日常をゆったりと描くのは さすがと思う。 ただ、あまり大きな起伏のない物語であっさりしてる。ひきこまれるが、ちょっと物足りないかな。
一気読み。短くてあっとゆう間に読み終えてしまった。素敵な文章や素敵な言葉が多かった印象。 恋人同士の文通がなんだかくすぐったく、今だとクサイ台詞なのに、それが真っ直ぐな愛に思えて羨ましい時代だなと思った。
本書を何気なく購入し、読み始めた直後、なんとなくその洗練された文体が鼻につき読むのをやめた。 それが今ではサクサクと一時間と少しで読めたのだから読書も本人のそのときの心の持ちようで大きく変わるのだな、と実感。 余談はさておき最初にも書いた通り何気ない風景や心の有り様を実に洗練された文章で表現されてい...続きを読むて、終始キラキラしたものを目にするような感覚でいた。 登場する由香と拓はすっかりおじさん、おばさんという年齢なのに非常に美しい2人を想像してしまう。 様々な苦悩や喜びを含んだ経験を重ねてなお瑞々しい人生を歩める、随分遠くまで来ても尚、道はさらに続いている。 学生時代にこんな熱い思いを交わした2人にも。 そんな熱い経験のない私にも。 そんな気持ちにさせてくれた爽やかな作品でした。
30数年ぶりに再会した男女の話。小池さんらしい端整な文章で綺麗にまとまっていますが、2時間程度でさらりと読めてしまうので、短編で十分ではないかという印象。
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