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〃あの人は人殺し〃、そんな〃うわさ〃が立ったから、私はヘルパーを辞めざるをえなかった。あのときおばあちゃんは、もう死んでいたのよ。仕方がないから、いまは静かにしてスーパーでパートやってる。私の楽しみはただひとつ。勝手知った元の雇い主の家に忍び込んで……。誰のなかにもありそうな心の歪み。日常生活にある静かな恐怖。ホラーミステリー傑作集。
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Posted by ブクログ
「独楽の回転」「災厄の犬」「ひぐらし荘の女主人」「うわさ」の4編を収めるホラーミステリー集。短編集だが、それぞれの物語には独自の存在感があり、全ての話において引き込まれてしまう。 個人的には「ひぐらし荘の女主人」がストーリー性、ミステリアス性において一番引き込まれた。日常的に起こり得そうな場面を...続きを読む切り取った「独楽の回転」はストーリーの意外性には欠ける(読み進めていくと展開が読めてしまう)が、何といってもタイトルがいい。「あぁ、そういうことか~」と最後まで読むとタイトルの意味が分かってくる。 どの話も「世にも奇妙な物語」で取り上げられそうな内容であり、実写化したら面白いような気がする。
うわーーー。 4つの短編の主人公たち、見事にドツボにハマっちゃったねー。 どんどんハマりこんでいく様がちゃんと書かれてて、読んでて面白かった。 その中でも『災厄の犬』が良かった。 最後は、ぞぞーーーっと鳥肌たった。こっわーーーー。 でも、こういうのちょっとホラーっぽくて大好き。 一番インパクトのある...続きを読む終わり方で、読み終わった今でも怖くてぞーっとする。
小池さんには珍しい短編集であんまり他の長編のような恐怖は感じないが、どれもうまくまとまっていると思う。 いろんな立場や登場人物、どれも感情移入出来る作品だった。殺人をする人の心境ってこんな感じなのかと思った。
4つの短編集からなるこの作品は、どれも続きが読みたくなり、読んでいて止まりませんでした。話に入り込みやすい内容で、さらに描写もわかりやすいと言う理由から、好きな一冊です。
これも実家から。 サスペンス短編集です。 どれも、普通の人が些細なきっかけから 道を踏み外していくといった内容でした。 小池真理子の心理描写は私にはとてもすんなりと 納得できてしまいます。
まぁ×2。ひたすらまぁ×2としか言いようがない。 小池さんお得意の心理サスペンス短編集。全4話。 彼女のサスペンス作品も長編を中心にいくらか読んだけど、どれも心理描写がすばらしいし、話の設定も巧妙で、どれも、ほんの少しの偶然のいたずらで、いつでも日常に起こり得そうですごくゾッとする。リアリティー...続きを読むがあるんだよね。毎回ドキ×2しながら読んでた。 でも、今回の『うわさ』は、ん〜って感じ。日常に潜む怖さという、現実味のあるものというよりは、フィクションとして楽しむものって感じ。私が好きであって、小池先生に期待した内容のものではなかったなぁ。 その中であえてお気に入りをあげるとしたら、私好みの小池節がちらっと垣間見えた『ひぐらし荘の女主人』が、読後、背筋がスーッと寒くなる感じでよかったかな(*´▽`*)
*「独楽の回転」静かで慎み深い生活を望む妻と、異様なまでに精力的で無神経で騒々しい夫。夫の中で昼夜の別なく回り続ける独楽を止められたら・・・ *「災厄の犬」捨て犬だったバブルが来てから厄災ばかりで孤立無援の男。意を決して犬を捨てに行くが・・ *「ひぐらし荘の女主人」美しい囲われものの彼女と屋敷を自分...続きを読むのものにするために、男が腹をくくったこととは・・・ *「うわさ」人殺しと噂される元ヘルパーの楽しみは、かつての雇主の合鍵でこっそり部屋を物色すること。思わぬ信望者を得た彼女が取った行動とは・・・ 誰のなかにもありそうな心の歪み、日常生活にある静かな恐怖を描いた、ホラーミステリー。ざわざわした救いようのない読後感。それでももう一度手に取ってみたくなる。
短編集4話 独楽の回転 災厄の犬 ひぐらし荘の女主人 うわさ 日常生活に潜む罠。 冒険と犯罪の境界に挑む。 まえの2話は他の本ですでに読んでいた。 短編集の一覧を作らねばと思った。
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