感情タグBEST3
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どろどろしたのが読みたい気分だったので
「女の“友情”は一周回って“憎悪”に変わる…?」
という帯に惹かれて購入。
一話目からかなりこわい、女、というか人間の怖さ。
話の始まりはどれも日常的で引き込まれやすい。
どのオチも面白かった。
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再読。6編収録。
会いたかった人 / 結婚式の客 / 寄生虫 / 木陰の墓 / 運の問題 / 甘いキスの果て
「会いたかった人」のラストは残酷過ぎ。
それでも面白いと思わせるのがすごい。
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短編集だと思わずに買ったので、ちょっとがっかりしたのも束の間、あっという間に引きこまれた、ちょっぴり怖い世界。
重い感じのサスペンス調なので、かえって短編でいいのかも。短編では物足りないと普段は思うのだが、さすがの筆致にすっかり夢中で読んでしまいました。
最近、軽めのばかり読んだせいか、このくらい毒がある感じがちょうど面白かったかな。
平成3年10月初版、23年4月で第22刷、ってのもすごいなあ、と。
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表題作含め6編を収めた短編集。
いずれの作品も人間の思い込みというか固定観念というか、そういった深層心理を巧みに利用した作品。表題作のように、なんとなく展開が読める作品はあるが、ストーリー展開以上に心理的に追い詰められた人間の心理描写が面白い。むしろ、そうした心理変化を追っていくことが面白いように思う。追い詰められた時の人間の脆さのようなものが垣間見られる作品集。好みの問題はあるが、どれも甲乙つけがたい作品がそろっているといった印象を受ける。
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会いたかった人
結婚式の客
寄生虫
木陰の墓
運の問題
甘いキスの果て
在りがちな、どこかで読んだことのあるような展開と結末。でも、娯楽としてはとても楽しめる話ばかり。
平易な描写表現、テンポのいい展開。おもしろくて、楽しめる話ばかりだった。
『会いたかった人』、『結婚式の客』、『甘いキスの果て』、どこかでその思い詰め過ぎるサイクルを止められれば、そのような結末は起こらなかったのに。人間は、一人で思い詰めて一人でそこから抜け出そうとして、どこか間違った方向に出てしまう傾向があるのかな、と思った。
何か教訓を得る、とか、知らない世界を垣間見る、とか、あまりそういうタイプではない、娯楽としてはとても楽しい本でした。
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「いやだ。わからない?そんなに私、変わった?」良美はそう聞きながら、走り寄って来た。少夜子はやっとの思いで笑顔を作った。これがあの、魅力的だった結城良美であるとはとても信じられなかった。花形心理学者・諸井小夜子は、中学時代の無二の親友と25年ぶりに再会した。が、喜びも束の間、直後から恐怖に悩まされ始めた…。(BOOKデータベース)
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まずはなんといっても読みやすい!話の展開が早くって興味深いから、早く先が知りたくなっちゃう。
自分の身の回りに起こらなさそうで起こりそうな身近なお話ばかりの短編集。だけど、最後はぞぞっとさせてくれるのです。
この発想、よく考え付くよね~。
・陰気で成績も悪く、クラスの中でも目立たぬ存在。中学時代のクラスメートが思わぬ方法で自分の前に現れた。
・母一人娘一人、仲良く暮らしていたのに…娘が結婚したと同時に楽しかった二人の生活が奪われた。仲のいい婿に嫉妬するあまり、婿を陥れる言動を取ってしまう。
等々、女の中の狂気を浮き彫りにしたサスペンス、気分転換にちょうどいい軽さの短編集だ。
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心がささくれ気味な時には小池真理子のサイコサスペンス。さすがの安定感で一気に読ませてもらいました。
でも、今回については被害者(?)が本当に何も悪く無い人だったりして、ちょっと可哀想とも思ったり。いつもわりと「ざまぁw」みたいに思わせてもらって楽しむので(性悪!)。
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大学の助教授で心理学を教えている小夜子。夫は優しく子煩悩。姑は自分の仕事を理解してくれ、忙しく働く彼女を惜しみなくサポートしてくれる。小夜子は順風満帆な人生の幸せを日々実感している。
ある日、小夜子はテレビのトーク番組に出演。それをきっかけに、音信不通になっていた中学時代の親友と再会できることになった。成績も人気もクラスで1位2位を争うほどだった二人。どんな立派な女性になっているのだろうと思いめぐらしていのだが、目の前に現れたのは、気の触れた老婆のような姿の女だった。そしてその日から、小夜子の安定した幸せは揺らぎ始め、恐怖へと変わっていく。
というのが「会いたかった人」のお話。他にも、自分の結婚式に自殺した元カノの母親が来て怯える新郎の話や、仲の良かった娘と結婚した相手の男に嫉妬を募らす母親の話など6編が入った短編集。
ミステリー小説ってやつだけど、平山夢明みたいにグロさは無いし、誰にもわかりやすくきちんと書かれているので読んでいて疲れない。どれもわりと途中でオチがよめるんだけど、それが正解なのか確認したくて読み進めちゃったというのもある。なにより、作家生活何十年、安定感がある。結果、面白く読める本。
長旅の時、車内や機内に持ち込んで読むにはちょうどいい本かな。